12cR1.2.1.54での変更点

Oracle NoSQL Database 12cR1.2.1.54で次の変更が行われました。

新機能

  1. Oracle NoSQL Databaseのクライアント専用パッケージが提供されるようになりました。Oracle NoSQL Databaseクライアント・ソフトウェア・ライブラリのライセンスは、Apache 2.0ライセンス(Apache 2.0)に準じて提供されます。Oracle NoSQL Databaseクライアント・ソフトウェア・ライブラリのApacheライセンスおよびサード・パーティの通知については、ここで確認できます。

  2. KVStore.storeIterator()およびKVStore.storeKeysIterator()の新たなオーバーロードには、パラレル・スキャンが導入されています。その他のstoreIterator()メソッドでは、すべてのシャードとレプリケーション・ノードをシリアルにスキャンします。新しいパラレル・スキャン・メソッドでは、レプリケーション・ノードをパラレルにスキャンする際に使用するクライアント側のスレッド数を指定できます。[#22146]

バグとパフォーマンスの修正

  1. データ・コマンドライン・インタフェース(kvshell)のエラー・メッセージを改善しました。たとえば、putコマンドに無効な入力を指定すると、以前は次のようなエラー・メッセージが返されていました。[#22791]

    kvshell-> put -key /test -value ./emp.insert -file -json Employee
      Could not create JSON from input:
      Unable to serialize JsonNode

    現在は、次のような有用な応答が生成されます。

    kvshell-> put -key /test -value ./emp.insert -file -json Employee
    Exception handling command put -key /test -value ./emp.insert -file -json Employee:
      Could not create JSON from input:
      Expected Avro type STRING but got JSON value: null in field Address of Employee
  2. plan deploy-adminコマンドを使用した際のバグを修正しました。管理サービスの起動時にエラーが発生すると、プロセスが応答不能になる場合がありました。正しい動作では、プロセスは停止した後、所有するストレージ・ノードから再起動します。[#22908]