12cR1.3.1.7での変更点

Oracle NoSQL Database 12cR1.3.1.7で次の変更が行われました。

新機能

  1. 表名の単一リストおよびオプションのFieldRangeからMultiRowOptionsインスタンスを作成するために表インタフェースに便利なメソッドが追加されました。[#23807]

  2. FieldRangeオブジェクトの作成に使用されていたFieldDefインスタンスを返すためにFieldRange.getField()が追加されました。[#23908]

バグとパフォーマンスの修正

  1. 空の表の索引作成で完了に最大10分かかる原因となっていた問題が解決されました。[#23826]

  2. CLI deleteコマンドでのパフォーマンス低下が解決されました。一部の削除ケースに対する最適化が問題であったため、この修正により一部のdeleteコマンドが低速になりますが、一般的なケースでは、削除はリリース3.0.5と同じパフォーマンスになります。[#23918]

  3. レプリカ・レプリケーション・ノードへの不要な非トポロジ・メタデータ・ブロードキャストが削除されました。マスター・レプリケーション・ノードのみがshardのメタデータを更新できるため、レプリカの更新試行には意味がありません。この変更により、メタデータ・ブロードキャストを制御する新しい2つの管理パラメータが追加されました。

    • broadcastMetadataDelayでは、ブロードキャスト・メタデータ再試行遅延が指定されます。この遅延は、メタデータしきい値を満たそうとする場合のRNの更新の試行間の時間です。指定されていない場合、デフォルトの遅延は10秒です。

    • broadcastMetadataThresholdでは、ブロードキャスト・メタデータしきい値が指定されます。しきい値は、ブロードキャスト中に正常に更新される必要のあるshardの割合です。指定されていない場合、デフォルトのしきい値は20%です。

    この修正は、表およびセキュリティ・メタデータのブロードキャストにのみ影響します。トポロジ・ブロードキャスト・パラメータおよび動作は変更されないままです。[#23362]