オペレーティング・システムの要件
Oracle GoldenGateのインストールおよび実行に必要なオペレーティング・システム・リソースについて学習します。
トピック:
- メモリーの要件
- ディスク要件
- ネットワーク要件
- オペレーティング・システム権限
- 他のオペレーティング・システム要件
- Windowsコンソールの文字セット
- その他のプログラムおよび設定
- PostgreSQLおよびSQL ServerのMicroservices Architectureをインストールするための前提条件
親トピック: インストールおよびパッチ
メモリーの要件
すべてのプラットフォーム
Oracle GoldenGateに必要なメモリーの量は、処理されるデータの量、実行されるOracle GoldenGateプロセスの数、Oracle GoldenGateで使用可能なRAMの量、およびオペレーティング・システムでRAMを開放する必要がある場合(通常はロー・ウォーターマークに達した場合)にRAMのページを一時的に格納するためにOracle GoldenGateで使用可能なディスク領域の量に応じて異なります。このRAMからディスクへの一時的な格納は、一般にスワッピングまたはページングと呼ばれます(以後スワッピングと呼びます)。プラットフォームによっては、スワップ領域という用語は、スワップ・パーティション、スワップ・ファイル、ページ・ファイル(Windows)または共有メモリー・セグメント(IBM for i)と呼ばれます。
最近のサーバーには、Oracle GoldenGateを実行するために十分なRAMとスワップ領域、メモリー管理システムが備わっています。ただし、Oracle GoldenGateで使用できるRAMの量を増やすと、Oracle GoldenGateのパフォーマンスおよびシステム全般のパフォーマンスが大幅に向上する場合があります。
通常のOracle GoldenGateインストールでは、RAMページからディスクへのスワッピングが過度に発生しないよう数GBのRAMが指定されます。RAMの競合が多いほど、多くのスワップ領域が使用されます。
ディスクへのスワッピングが過度に発生する場合、コミット・レコードを受信するまで各オープン・トランザクションのデータを格納する必要があるため、特にExtractプロセスにパフォーマンスの問題が生じます。Oracle GoldenGateがデータベースと同じシステムで稼働する場合、使用可能なRAMの量は、両方のパフォーマンスにとって非常に重要になります。
RAMとスワップの使用量は、Oracle GoldenGateプロセスではなく、オペレーティング・システムによって制御されます。Oracle GoldenGateキャッシュ・マネージャは、オペレーティング・システムのメモリー管理機能を利用して、Oracle GoldenGateプロセスを持続的かつ効率的に機能させます。ほとんどの場合、ユーザーは、デフォルトのOracle GoldenGateメモリー管理構成を変更する必要はありません。
Oracle GoldenGateのメモリー要件の評価の詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』のCACHEMGR
パラメータに関する項を参照してください。
Db2 z/OS: メモリー要件
Oracle GoldenGateには、Oracle GoldenGateリモート・システムおよびデータベース・ホスト・システムに次のメモリー・リソースが必要です。
リモート・システム上
Oracle GoldenGateに必要なメモリーの量は、処理されるデータの量、実行されるOracle GoldenGateプロセスの数、Oracle GoldenGateで使用可能なRAMの量、およびオペレーティング・システムでRAMを開放する必要がある場合(通常はロー・ウォーターマークに達した場合)にRAMのページを一時的に格納するためにOracle GoldenGateで使用可能なディスク領域の量に応じて異なります。このRAMからディスクへの一時的な格納は、一般にスワッピングまたはページングと呼ばれます。プラットフォームによっては、スワップ領域という用語は、スワップ・パーティション、スワップ・ファイルまたは共有メモリー・セグメント(IBM iプラットフォーム)と呼ばれます。
最近のサーバーには、Oracle GoldenGateを実行するために十分なRAMとスワップ領域、メモリー管理システムが備わっています。ただし、Oracle GoldenGateで使用できるRAMの量を増やすと、Oracle GoldenGateのパフォーマンスおよびシステム全般のパフォーマンスが大幅に向上する場合があります。
通常のOracle GoldenGateインストールでは、RAMページからディスクへのスワッピングが過度に発生しないよう数GBのRAMが指定されます。RAMの競合が多いほど、多くのスワップ領域が使用されます。
ディスクへのスワッピングが過度に発生する場合、コミット・レコードを受信するまで各オープン・トランザクションのデータを格納する必要があるため、特にExtractプロセスにパフォーマンスの問題が生じます。Oracle GoldenGateがデータベースと同じシステムで稼働する場合、使用可能なRAMの量は、両方のパフォーマンスにとって非常に重要になります。
RAMとスワップの使用量は、Oracle GoldenGateプロセスではなく、オペレーティング・システムによって制御されます。Oracle GoldenGateキャッシュ・マネージャは、オペレーティング・システムのメモリー管理機能を利用して、Oracle GoldenGateプロセスを持続的かつ効率的に機能させます。ほとんどの場合、ユーザーは、デフォルトのOracle GoldenGateメモリー管理構成を変更する必要はありません。
Oracle GoldenGateのメモリー要件の評価の詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』のCACHEMGR
パラメータに関する項を参照してください。
Db2ホスト・システム上
起動されるOracle GoldenGateログ・リーダー(oggreadb
)ごとに、ログ・バッファのサイズに応じて約10MBから50MBの仮想メモリーを割り当てます。リモート・システムのExtractプロセスごとに1つ起動されます。最大ログ・バッファ・サイズを調整するには、Extractパラメータ・ファイルでTRANLOGOPTIONS BUFSIZE
パラメータを使用します。
Extractログ・リーダー・コンポーネントのワークロード・マネージャ(WLM)環境を設定する場合は、環境に応じてNUMTCB
を10-40の範囲に設定することをお薦めします。これは、次に示すIBMの一般的なガイドラインに基づいています。
親トピック: オペレーティング・システムの要件
ディスク要件
Oracle GoldenGateのインストール・ファイルのディスク要件
ディスク領域の要件は、インストールされるプラットフォーム、データベース、およびOracle GoldenGateアーキテクチャに応じて異なります。Oracle GoldenGateをインストールするためのディスク領域の要件は、使用しているオペレーティング・システムおよびデータベースによって異なります。ダウンロード・ファイル、拡張ファイルおよびインストール・ファイル用に十分なディスク容量があることを確認します。これは最大2GBになる可能性があります。
一時ディスク要件
キャッシュ済トランザクション・データの合計がCACHEMGR
パラメータのCACHESIZE
設定を超えると、ExtractはOracle GoldenGateインストール・ディレクトリにある一時ファイルへのキャッシュ・データの書込みを開始します。Microservices Architectureの場合、そのデプロイメントの/var/temp
フォルダです。
キャッシュ・マネージャは、ファイル・システムのすべての空き容量を使用可能とみなします。トランザクション・サイズが大きいトランザクションが多数ある場合、これらのディレクトリはすぐに満杯になります。I/O競合とディスク関連のExtractの失敗を防ぐには、ディスクをこのディレクトリ専用にします。CACHEMGR
パラメータのCACHEDIRECTORY
オプションを使用して、このディレクトリに名前を割り当てます。
ノート:
CACHEMGR
は、内部的な自己構成および自己調整のパラメータです。このパラメータを変更する必要はほとんどありません。不必要に行うとパフォーマンスが低下する可能性があります。Oracleサービス・リクエストをオープンしてOracleサポートに問い合せる前に、経験的データを収集しておくことをお薦めします。
通常はオペレーティング・システムによるディスクへのスワップの方が、Extractによる一時ファイルの書込みよりも効率的です。デフォルトのCACHESIZE
設定はこれを前提としています。したがって、これに対応する十分なディスク領域が存在する必要があります。CACHESIZE
の値が超過した場合のみ、Extractがトランザクション・キャッシュ済データをファイル・システムのネームスペース内の一時ファイルに書き込むためです。システムで複数のExtractプロセスを実行する場合、ディスク要件が増大する場合があります。Oracle GoldenGateは、オープン・トランザクションを格納する十分なメモリーがないときにはディスクに書き込みます。トランザクションがコミットされるかロールバックされると、コミットされたデータは証跡ファイルに書き込まれ、データはメモリーから解放されて、Oracle GoldenGateはそのトランザクションを追跡しなくなります。1つ1つの操作後に毎回トランザクションがコミットされるときは、これらのトランザクションがディスクに書き込まれることがないため、ディスクの最小要件はありません。
ノート:
環境によってはパフォーマンスが低下する可能性があるため、OracleではCACHESIZE
を変更しないことをお薦めします。
ディスク領域のその他の考慮事項
Oracle GoldenGateによってインストールされるファイルおよびバイナリに必要なディスク領域に加えて、Oracle GoldenGate証跡を保持するための追加のディスク領域を確保します。証跡のサイズはデフォルトで500MBですが、最大2GBのサイズで作成できます。必要な領域は、選択した証跡のサイズ、レプリケーション用に取得されるデータの量、消費された証跡がディスクに保持される期間によって異なります。証跡に割り当てられる推奨の最小ディスクは、次のように計算できます。
((トランザクション・ログのサイズ * 0.33) * 1日当たりのログ・スイッチの数) * 証跡を保持する日数
トランザクション・ログのサイズが1GBであり、1日当たり平均10個のログ・スイッチが存在する場合、Oracle GoldenGateは、この等式に基づき1日当たり3.3GBのデータを取得することがわかります。証跡を7日間保持できるようにする場合、証跡を保持するために必要なディスク領域の最小容量は23GBになります。
証跡とは、停止および処理中の作業データを格納する自己エージング・ファイルのセットです。証跡によって消費される領域は処理されるデータ量に応じて異なるため、これとは多少異なる容量が必要となる場合があります。
Db2 z/OS: ディスク要件
Db2ホスト・システム上
(ストアド・プロシージャをインストールしている場合にのみ適用されます。)zFS (zSeriesファイル・システム)または階層ファイル・システムボリュームを割り当てます。Oracle GoldenGateダウンロード・ファイルのサイズを確認するには、インストレーション・イメージを展開した後、リモートDb2システム上でzOSPrograms.zip
のサイズを調べます。
親トピック: オペレーティング・システムの要件
ネットワーク要件
Oracle GoldenGateをサポートするには、次のネットワーク・リソースが使用できる必要があります。
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最適なパフォーマンスと信頼性を実現するには、特にターゲットでの低レイテンシを維持するには、最速のネットワークを使用して、すべての障害点で冗長性を導入する必要があります。
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Oracle GoldenGate Microservicesは、リバース・プロキスを使用するように構成できます。Oracle GoldenGate Microservicesには、
ReverseProxySettings
というスクリプトが含まれています。このスクリプトによって、NGINXリバース・プロキシ・サーバーのみの構成ファイルを作成します。「Oracle GoldenGate MicroservicesにアクセスするためのNGINXによるリバース・プロキシの構成」を参照してください。
-
DNSを含むTCPおよびUDPサービスの両方を使用するようにシステムを構成します。Oracle GoldenGateはIPv4とIPv6をサポートし、これらのプロトコルのいずれか、または両方ともがサポートされるシステムで稼働します。
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Oracle GoldenGateのプロセスをホストし、Oracle GoldenGateの接続先となるすべてのシステムのホスト名またはIPアドレスを使用してネットワークを構成します。
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Oracle GoldenGateには、予約されていない制限なしのTCP/IPネットワーク・ポートが複数必要になります。必要なポート数は、構成内のプロセスの数とタイプによって異なります。
-
Oracle GoldenGateのプロセスに割り当てたポートを記録しておきます。これらは、Microservices Architectureのデプロイメントを構成するときにパラメータとともに指定します。
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Oracle GoldenGateポートを介した接続を受け入れるようにファイアウォールを構成します。
親トピック: オペレーティング・システムの要件
オペレーティング・システム権限
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Oracle GoldenGateをインストールするユーザーには、Oracle GoldenGateソフトウェアのホーム・ディレクトリに対する読取りおよび書込み権限が付与されている必要があります。
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Windowsにインストールする場合、Oracle GoldenGateをインストールするユーザーは管理者としてログインする必要があります。
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oggca.sh
スクリプトを使用してデプロイメントを構成し、Oracle GoldenGate ExtractおよびReplicatプロセスを作成するユーザーには、Oracle GoldenGateディレクトリのファイルおよびサブディレクトリに対する読取り権限、書込み権限および削除権限が必要です。 -
トランザクション・ログおよびバックアップから読み取るExtractプロセスの場合、ユーザーには、ログおよびバックアップ・ファイルへの読取りアクセス権が必要です。
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ExtractおよびReplicatオペレーティング・システム・ユーザーは、Oracle GoldenGate専用にすることをお薦めします。Oracle GoldenGateのプロセスを実行するユーザーは、データベース認証の構成方法に応じて機密情報を入手できる場合があります。
Windowsで実行するマネージャ
Managerプロセスは、Windowsサービスとして実行することも、現行ユーザーとしてインタラクティブに実行することもできます。Managerプロセスには次のものが必要です。
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Oracle GoldenGateディレクトリ内のファイルおよびフォルダに対する完全な管理権限。
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証跡ファイルがOracle GoldenGateディレクトリ以外の場所に保存される場合は、証跡ファイルに対する完全な管理権限。
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サーバーのローカル管理者グループのメンバーシップ(クラスタ内の全ノード)。
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Windows認証を使用してデータベースに接続されているExtractまたはReplicatでManagerをWindowsサービスとして実行している場合、プロセスはManagerが実行されているアカウントでデータベースへのログインを試行します。Managerのサービス・アカウントにデータベースへの適切なアクセス権があることを確認します。
データの取得とレプリケーションを行うプログラムのExtractとReplicatは、Managerアカウント下で動作し、Managerのオペレーティング・システム・レベルの権限を継承します。
Db2 z/OS - オペレーティング・システム権限
リモート・ホストでは、Oracle GoldenGate製品ディレクトリのサブディレクトリでchmod +rw
コマンドを使用する権限が必要です。
次の表に、Oracle GoldenGateを使用するために必要なその他のオペレーティング・システム権限を示します:
表2-1 オペレーティング・システム権限
DB2 z/OSユーザー権限 | Extract | ストアド・プロシージャ | Replicat |
---|---|---|---|
リモートDb2サブシステムに |
はい |
はい |
はい |
親トピック: オペレーティング・システムの要件
他のオペレーティング・システム要件
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Oracle GoldenGateユーザー・イグジットを使用するには、C/C++コンパイラをインストールします。これによって、必要な共有オブジェクトまたはDLLにプログラムが作成されます。
-
Oracle GoldenGateインストール・ファイルを解凍するGzip。これがない場合は、Windowsベースの製品を使用してPCにインストールを解凍し、AIX、DB2 for iまたはDB2 z/OSプラットフォームにFTP送信する必要があります。
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DB2プラットフォームで最適な結果を得るには、高影響(HIPER)メンテナンスを定期的に適用し、現在のメンテナンス・リリースの存続期間が1年以内になるようにします。HIPERプロセスは、データの可用性や整合性に影響を及ぼす可能性のある不具合を識別します。DB2 for iおよびDB2 z/OSに見つかった不具合を修正するProgram Temporary Fixes (PTF)がIBM社から提供されます。
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Windowsシステムで実行されているOracle GoldenGateの場合、Visual Studio 2015、2017および2019用のMicrosoft Visual C++再分散可能パッケージをインストールします。このパッケージにより、Oracle GoldenGateのプロセスに必要なVisual C++ライブラリのランタイム・コンポーネントがインストールされます。
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x64バージョンのVisual C++ 2015、2017および2019パッケージをダウンロードしてインストールします。
https://support.microsoft.com/en-us/help/2977003/the-latest-supported-visual-c-downloads
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Oracle GoldenGate for Oracleをリモート・ハブ・サーバーにインストールするには、Oracle GoldenGateをインストールするオペレーティング・システム・プラットフォーム用のOracle Database 21cクライアントをダウンロードしてインストールし、クライアントの管理者バージョンをインストールする必要があります。
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Oracle GoldenGate for Db2 z/OSの場合、オブジェクトには、最小ハードウェア・プラットフォームz10、最小オペレーティング・システム・リリース1.13、最小Db2リリース11が必要です。
Oracle GoldenGateでは、シスプレックス・データ共有がサポートされます。
親トピック: オペレーティング・システムの要件
Oracle GoldenGateをインストールするためのDb2 z/OSオペレーティング・システムの選択
Oracle GoldenGate for DB2 z/OSはzLinux、AIXまたはIntel Linuxシステムでリモートで動作します。データをキャプチャするには、Oracle GoldenGateがDb2ログ・データを読み取れるように、Db2インスタンスを含む小さいコンポーネントをDb2 z/OSシステムにインストールする必要があります。
Oracle GoldenGateをリモートzLinux、AIXまたはLinuxシステムにインストールするには、z/OSシステム上のDb2に接続するために次のオプションを使用できます:
-
Db2 Connect v10.5以降
-
IBM Data Server Driver for ODBC and CLI v10.5以降
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IBM Data Server Client v10.5以降
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IBM Data Server Runtime Client v10.5以降
次のことを考慮してください:
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ExtractはOpen Database Connectivity (ODBC)を使用して、z/OSシステムのDb2サブシステムに接続します。その他のドライバのいずれかがまだインストールされていない場合、IBM Data Server Driver for ODBC and CLIがもっとも軽量のドライバであるため、ほとんどの構成の場合にお薦めします。ただし、他のドライバも適しています。
-
Db2のログ・データをキャプチャするには、ログ・リーダー・コンポーネントがz/OSシステムのライブラリ(PDSE)にインストールされている必要があります。ロード・ライブラリ(PDS)はサポートされません。ライブラリはAuthorized Program Facility (APF)の必要があり、インストールによりシステムを保護するために役立ちます。APF承認プログラムは、承認されたSystem Facility (APF)にアクセスできます。SQLを介してログ・リーダー・コンポーネントがリモート・システムからコールされますが、これはAPF承認であるため、承認されたワークロード・マネージャ(WLM)環境も使用してこれらのプログラムが実行されます。デフォルトのDb2が提供するWLM環境では承認されたワークロードを実行できないためです。
-
Oracle GoldenGate配信には、キャプチャの現在の設定を超える特別な要件はありません。このOracle GoldenGateリリースは完全なリモート配布であり、以前のOracle GoldenGate Db2リモート製品は個別には出荷されなくなったためです。ただし、このリリースのOracle GoldenGate for Db2 z/OSではWindowsはサポートされません。それでも、Windowsからz/OSへの配信が必要な場合は、現在でもOracle GoldenGate Db2 Remote 12.2を入手できます。
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一部のインストール手順を除いてUNIX System Services (USS)は前のリリースとは異なり不要になりました。
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Windowsのみ: WindowsからDb2ターゲットにデータを適用するには、Oracle GoldenGate Db2 Remote v12.2を使用する必要があります。このシナリオではキャプチャはサポートされません。
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Db2ターゲット・システムへのリモート配信用にOracle GoldenGate Db2 Remoteをリモートのシステムにインストールします。この構成では、Replicatは、Db2 Connectに含まれているODBC APIを使用してターゲットDb2データベースに接続します。この構成では、リモート・システムにDb2 LUWがインストールされている必要があります。
ノート:
Db2 for z/OSに対してサポートされるOracle GoldenGateの機能はすべて、Db2 Connectによってサポートされます。また、ASCII文字データは、Db2 Connectによって自動的にEBCDICに変換されます。
-
Oracle GoldenGateはzLinux、AIXおよびIntelベースのLinuxにインストールできますが、最適なパフォーマンスを実現できるのは、ご使用のz/OSシステムまでのネットワーク・レイテンシがもっとも小さいシステムです。ワイド・エリア・ネットワークで実行することはできますが、ネットワーク・レイテンシが大きくなるためにパフォーマンスが低下します。Db2が実行されているz/OSシステムと同じ物理ハードウェアでzLinuxパーティションを使用し、パーティション間にHiperSocketsまたはVLANを使用することをお薦めします。それ以外では、同じマシン・ルーム内でOSAアダプタで接続されたシステムが次善の選択肢です。または、システム間で高速のイーサネット接続を利用できる場合は、それでも問題ありません。
Db2 Connectを使用したDb2 z/OSへのリモート配信の使用
-
中間システムとして、Db2 for LUWデータベースに対してOracle GoldenGateでサポートされているプラットフォームを選択します。これは、Oracle GoldenGateがインストールされるシステムです。
-
ReplicatプロセスでDb2 Connectドライバを使用できるよう、選択したリモート・システムにDb2 for LUWをインストールして実行します。
-
次のDb2コマンドを使用して、リモート・システムのDb2 for LUWデータベースでDb2ターゲット・ノードを登録します:
catalog tcpip node db2_node_name remote DNS_name server DB2_port-number
-
次のDb2コマンドを使用して、中間システムのDb2 for LUWカタログにターゲットDb2ノードを追加します:
catalog db database_name as database_alias at node db_node_name
これらのコマンドの詳細は、IBM Db2 LUWのドキュメントを参照してください。
親トピック: その他のオペレーティング・システムの要件
Oracle GoldenGate for SQL Serverをインストールする場所
SQL Server用のOracle GoldenGateは、動作保証マトリックスに従ってサポートされているオペレーティング・システムにインストールする必要があり、データベース・サーバー自体またはアプリケーション・ハブ・サーバーに自分のプリファレンスに基づいてインストールできます。
親トピック: その他のオペレーティング・システムの要件
Windowsコンソールの文字セット
オペレーティング・システムとコマンド・コンソールの文字セットが同じである必要があります。オペレーティング・システムではある文字セットが設定され、DOSコマンド・プロンプトでは別の古いDOS文字セットを使用するMicrosoft Windowsシステムでは不一致が起こります。Oracle GoldenGateは、オペレーティング・システムの文字セットを使用して、管理クライアント・コマンド出力に情報を送信します。そのため、一致しないコンソール文字セットを使用すると、文字が正しく表示されなくなります。次のDOSコマンドを使用して、管理クライアント・セッションを開く前にコンソールの文字セットを設定できます。
chcp codepagenumber
たとえば、chcp 437
などです。
コード・ページの概要は、https://msdn.microsoft.com/en-us/library/windows/desktop/dd317752(v=vs.85).aspxおよびコード・ページ識別子のリストhttps://msdn.microsoft.com/en-us/library/windows/desktop/dd317756(v=vs.85).aspxを参照してください。
親トピック: オペレーティング・システムの要件
その他のプログラムおよび設定
MySQL用のその他のプログラムおよび設定
Oracle GoldenGateをサポートするには、様々なデータベースの次の追加プログラムおよび設定が使用可能である必要があります。Oracle GoldenGateには、OpenSSL共有ライブラリをインストールする必要があります。MySQL 8.0用のOracle GoldenGateを使用し、Oracle GoldenGateがローカル・データベース・サーバーにインストールされている場合は、次のようにMySQLインストール・パスをPATH
変数に追加する必要があります。
Windowsの場合:
PATH=MYSQL_HOME\bin;%PATH%
Linuxの場合:
export PATH=MYSQL_HOME/bin:$PATH
MySQL 5.7以前用のOracle GoldenGateを設定する必要がある場合や、Oracle GoldenGateをリモート・サーバーにインストールする場合は、OpenSSLをインストールし、そのインストール場所をPATH
変数に追加する必要があります。これはLinuxとWindowsの両方で必要です。
PostgreSQL用のその他のプログラムおよび設定
-
PostgreSQLデータベースから取得するには、Oracle GoldenGateで
test_decoding
データベース・プラグインがデータベースにインストールされている必要がありますが、デフォルトではインストールされていない可能性があります。 -
postgresqlversion#-contrib
パッケージがデータベース・サーバーにインストールされていることを確認します。
たとえば:
sudo yum install postgresql13-contrib
Oracle GoldenGateをリモート・サーバー(データベースが実行されている場所とは異なるサーバー)にインストールする場合は、リモート・サーバーの時間とタイム・ゾーンをソース・データベース・サーバーの時間とタイムゾーンに設定して、BEGIN
オプションを使用してExtractを作成するときにOracle GoldenGate Extractが時間によって正しく配置できるようにします。それ以外の場合は、有効なLSN
値によって配置します。
SQL Server用のその他のプログラムおよび設定
SQL ServerのためのOracle GoldenGateのプログラムおよび設定に関する情報を次に示します。
-
Oracle GoldenGateをインストールするオペレーティング・システム用に、Microsoft ODBC Driver 17またはMicrosoft ODBC Driver 18をインストールします:
Windows上のOracle GoldenGateの場合は、次のリンクから使用可能なドライバをインストールします:
Linux上のOracle GoldenGateの場合は、このリンクで使用可能なドライバをインストールし、RHELおよびOracle Linuxパッケージの手順に従います:
ノート:
Oracle GoldenGateリリース・バージョン21.8.0.0.3では、Microsoft ODBC Driver 18のサポートが追加されました。リリース21.8.0.0.3より前のバージョンでは、SQL Server用のMicrosoft ODBC Driver 18はサポートされていません。 -
Oracle GoldenGate for SQL ServerのClassic Architectureインストールの場合、GoldenGate CDCクリーンアップ・ジョブにはMicrosoft
sqlcmd
ユーティリティが必要です。WindowsおよびLinuxシステムのダウンロード手順は、次の場所にあります。https://docs.microsoft.com/en-us/sql/tools/sqlcmd-utility?view=sql-server-ver15
-
リモートのLinuxまたはWindowsサーバーに取得をインストールする場合は、リモート・サーバーの時刻とタイムゾーンをデータベース・サーバーの時刻とタイムゾーンに設定するか、ExtractのLSNベースの位置設定を使用します。
トピック:
Microsoft ODBC Drivers for Linuxのインストール
LinuxにインストールされているOracle GoldenGateの場合、Microsoft ODBC。Linuxドライバをインストールするには、次のタスクが必要です。
親トピック: その他のプログラムおよび設定
PostgreSQLおよびSQL ServerのMicroservices Architectureをインストールするための前提条件
次のトピックでは、PostgreSQLおよびSQL Server用のMicroservices Architectureをインストールするための前提条件について説明します。
トピック:
- Oracle GoldenGate for PostgreSQLのインストールの前提条件
- SQL ServerのためのOracle GoldenGate Microservice Architectureのインストールの前提条件
親トピック: オペレーティング・システムの要件
Oracle GoldenGate for PostgreSQLのインストールの前提条件
PostgreSQL libpq
モジュール
リリース21.6.0以降のOracle GoldenGateインストールの場合、必要なPostgreSQL libpq
ライブラリはOracle GoldenGateインストール・パッケージに含まれているため、個別にインストールする必要はありません。
libpq
ライブラリを、Oracle GoldenGateをインストールする場所に手動でインストールする必要があります。リリース21.6.0より前のOracle GoldenGateバージョンを実行する場合の、正しいlibpq
モジュールをインストールするための手順を次に示します。
ノート:
Oracle GoldenGateにパッチを適用して、support.oracle.comのページで入手可能な最新のパッチにすることをお薦めします。基本リリース21.3 (GAリリース)の直後にリリース21.6以降のパッチをインストールする予定の場合は、PostgreSQLlibpq
モジュールを個別にインストールする必要はありません。
-
PostgreSQL
libpq
モジュールのインストール -
PostgreSQL
libpq
モジュールをインストールする手順を次に示します。-
次の場所にあるPostgreSQLパッケージを手順に従ってインストールします: https://www.postgresql.org/download/https://www.postgresql.org/download/
-
「Packages and Installers」ドロップダウン・リストから、Linuxオペレーティング・システム・ファミリ、Red Hat/Rocky/CentOS Linuxディストリビューションの順に選択します。
-
Oracle GoldenGateで使用されるPostgreSQLの最高バージョンに基づいて、PostgreSQLバージョンを選択します。
-
「Red Hat Enterprise, Rocky, or Oracle version 8」など、Oracle GoldenGateをインストールするプラットフォームを選択します。
-
アーキテクチャのドロップダウンから、アーキテクチャとして「x86_64」を選択します。
これにより、必要なパッケージをインストールするための、PostgreSQL設定スクリプトが提供されます。
-
リポジトリRPMとlibsモジュールをインストールします。サンプル・コードを次に示します。
# Install the repository RPM: sudo dnf install -y
https://download.postgresql.org/pub/repos/yum/reporpms/EL-8-x86_64/pgdg-redhat-repo-latest.noarch.rpm
# Disable the built-in PostgreSQL module:
sudo dnf -qy module disable postgresql
# Install PostgreSQL libs module:
sudo dnf install -y postgresql14-libs
-
キャプチャ用のデータベース・ソフトウェア
Oracle GoldenGateでは、PostgreSQLデータベースからキャプチャするためには、そのデータベースにtest_decoding
データベース・プラグインがインストールされている必要があります。このプラグインは、データベースのインストール時にデフォルトでインストールされていない場合があります。
次の例で示すように、postgresqlversion#-contrib
パッケージがデータベース・サーバーにインストールされていることを確認してください。
sudo yum install postgresql14-contrib
その他のプログラムおよび設定
LD_LIBARY_PATH
環境変数とOGG_HOME
環境変数を構成します。
ノート:
Oracle GoldenGateにパッチを適用して、support.oracle.comで入手可能な最新のパッチにすることをお薦めします。基本リリース21.3 (GAリリース)の直後にパッチ適用済バージョンをインストールする予定の場合は、次に示す手順を実行して、インストールする最終的なパッチ・バージョンに基づいて環境変数を設定します。-
リリース21.6.0より前のOracle GoldenGateインストールの場合は、Oracle GoldenGateをインストールする前に次の環境変数を設定します。
-
OGG_HOME
- 予定しているOracle GoldenGateインストール・パス。 -
LD_LIBARY_PATH
-$OGG_HOME/lib
ディレクトリとPostgreSQLlibpq
ディレクトリを含めます。例:
export OGG_HOME=<GoldenGate_Installation_Path>
export LD_LIBRARY_PATH=$OGG_HOME/lib:/usr/pgsql-14/lib
-
-
リリース21.6.0以降のOracle GoldenGateインストールの場合は、Oracle GoldenGateをインストールする前に次の環境変数を設定します。
-
OGG_HOME
- 予定しているOracle GoldenGateインストール・パス。 -
LD_LIBARY_PATH
-$OGG_HOME/lib
ディレクトリとPostgreSQLlibpq
ディレクトリを含めます。例:
export OGG_HOME=<GoldenGate_Installation_Path>
export LD_LIBRARY_PATH=$OGG_HOME/lib
-
-
Oracle GoldenGateをリモート・サーバー(データベースが実行されている場所とは異なるサーバー)にインストールする場合は、リモート・サーバーの時間とタイム・ゾーンをソース・データベース・サーバーの時間とタイムゾーンに設定して、
BEGIN
オプションを使用してExtractを作成するときにOracle GoldenGate Extractが時間によって正しく配置できるようにします。それ以外の場合は、有効なLSN
値によって配置します。
SQL ServerのためのOracle GoldenGate Microservice Architectureのインストールの前提条件
ターミナル・セッションを開き、ODBC Drivers for Linuxの追加に関するMicrosoftのRedHat Enterprise Serverインストール手順を使用して、次のステップをデフォルト値で実行します。プロンプトが表示されたら'y'で応答します。
sudo su #RedHat Enterprise Server 7
curl https://packages.microsoft.com/config/rhel/7/prod.repo >
/etc/yum.repos.d/mssql-release.repo
exit
sudo yum remove unixODBC-utf16 unixODBC-utf16-devel #to avoid conflicts
sudo ACCEPT_EULA=Y yum install msodbcsql17
sudo ACCEPT_EULA=Y yum install mssql-tools
echo 'export PATH="$PATH:/opt/mssql-tools/bin"' >> ~/.bash_profile
echo 'export PATH="$PATH:/opt/mssql-tools/bin"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc