Oracle GoldenGate for Db2 z/OSのリモート取得および配信をインストールするためのオペレーティング・システムの選択
Oracle GoldenGate for DB2 z/OSはzLinux、AIXまたはIntel Linuxシステムでリモートで動作します。データを取得するには、Oracle GoldenGateをインストールする前に、Db2 z/OSシステムにコンポーネントをインストールする必要があります。このコンポーネントには、Oracle GoldenGateがDb2ログ・データを読み取るようにできるDb2インスタンスが含まれています。
Oracle GoldenGateをリモートzLinux、AIXまたはLinuxシステムにインストールするには、Db2 z/OSに接続するために次のオプションから選択できます。
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Db2 Connect v10.5以降
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IBM Data Server Driver for ODBC and CLI v10.5以降
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IBM Data Server Client v10.5以降
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IBM Data Server Runtime Client v10.5以降
次のことを考慮してください:
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ExtractはOpen Database Connectivity (ODBC)を使用して、z/OSシステムのDb2サブシステムに接続します。その他のドライバのいずれかがまだインストールされていない場合、IBM Data Server Driver for ODBC and CLIがもっとも軽量のドライバであるため、ほとんどの構成の場合にお薦めします。ただし、他のドライバも適しています。
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Db2のログ・データをキャプチャするには、ログ・リーダー・コンポーネントがz/OSシステムのライブラリ(PDSE)にインストールされている必要があります。ロード・ライブラリ(PDS)はサポートされません。ライブラリはAuthorized Program Facility (APF)の必要があり、インストールによりシステムを保護するために役立ちます。APF承認プログラムは、承認されたSystem Facility (APF)にアクセスできます。SQLを介してログ・リーダー・コンポーネントがリモート・システムからコールされますが、これはAPF承認であるため、承認されたワークロード・マネージャ(WLM)環境も使用してこれらのプログラムが実行されます。デフォルトのDb2が提供するWLM環境では承認されたワークロードを実行できないためです。
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Oracle GoldenGate配信には、キャプチャの現在の設定を超える特別な要件はありません。このOracle GoldenGateリリースは完全なリモート配布であり、以前のOracle GoldenGate Db2リモート製品は個別には出荷されなくなったためです。ただし、このリリースのOracle GoldenGate for Db2 z/OSではWindowsはサポートされません。それでも、Windowsからz/OSへの配信が必要な場合は、現在でもOracle GoldenGate Db2 Remote 12.2を入手できます。
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一部のインストール手順を除いてUNIX System Services (USS)は前のリリースとは異なり不要になりました。
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Windowsのみ: WindowsからDb2ターゲットにデータを適用するには、Oracle GoldenGate Db2 Remote v12.2を使用する必要があります。このシナリオではキャプチャはサポートされていません。
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Db2ターゲット・システムへのリモート配信用にOracle GoldenGate Db2 Remoteをリモートのシステムにインストールします。この構成では、Replicatは、DB2Connectに含まれているODBC APIを使用してターゲットDb2データベースに接続します。この構成では、リモート・システムにDb2 z/OSがインストールされている必要があります。
ノート:
Db2 z/OSに対してサポートされているOracle GoldenGateの機能はすべて、DB2Connectによってサポートされています。また、ASCII文字データは、DB2Connectによって自動的にEBCDICに変換されます。
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Oracle GoldenGateはzLinux、AIXおよびIntelベースのLinuxにインストールできますが、最適なパフォーマンスを実現できるのは、ご使用のz/OSシステムまでのネットワーク・レイテンシがもっとも小さいシステムです。ワイド・エリア・ネットワークで実行することはできますが、ネットワーク・レイテンシが大きくなるためにパフォーマンスが低下します。Db2が実行されているz/OSシステムと同じ物理ハードウェアでzLinuxパーティションを使用し、パーティション間にHiperSocketsまたはVLANを使用することをお薦めします。それ以外では、同じマシン・ルーム内でOSAアダプタで接続されたシステムが次善の選択肢です。または、システム間で高速のイーサネット接続を利用できる場合は、それでも問題ありません。
Db2 Connectを使用したDb2 z/OSへのリモート配信の使用
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中間システムとして、Db2 for LUWデータベースに対してOracle GoldenGateでサポートされているプラットフォームを選択します。これは、Oracle GoldenGateがインストールされるシステムです。
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提供されたDB2ConnectドライバをReplicatプロセスで使用できるように、選択したリモート・システムにDb2 z/OSをインストールし実行します。
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次のDb2コマンドを使用して、リモート・システムにあるDb2 z/OSデータベースでDb2ターゲット・ノードをカタログに追加します:
catalog tcpip node db2_node_name remote DNS_name server DB2_port-number
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次のDb2コマンドを使用して、中間システムにあるDb2 z/OSカタログにターゲットDb2データベースを追加します:
catalog db database_name as database_alias at node db_node_name
これらのコマンドの詳細は、IBM Db2 z/OSのドキュメントを参照してください。