Oracle GoldenGate for SQL Server
Oracle GoldenGateプロセスでは、データを取得してSQL Serverデータベースに適用するためにデータベース・ユーザーが必要であり、GoldenGateプロセスによって排他的に使用される専用データベース・ユーザーを作成することをお薦めします。
Oracle GoldenGate for SQL Serverでは、Oracle GoldenGateがWindowsサーバーにインストールされている場合にのみ、すべての動作保証済プラットフォームに対するSQL Server認証およびClassic Architectureに対するWindows認証がサポートされます。
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Oracle GoldenGate Classic ArchitectureのWindows認証を使用するために、ExtractプロセスおよびReplicatプロセスはManagerプロセスのログイン資格証明を継承します。デフォルトでは、Managerプロセスは、Windowsサーバーにログオンしたユーザーとして対話形式で実行されるか、必要に応じて、デフォルト・サービス名が
GGSMGR
のWindowsサービスとして追加できます。Managerプロセスがどの方法で実行されている場合でも、Managerプロセスを実行しているユーザーには、ここにリストされているSQL Server権限が必要です。 -
SQL Server認証を使用するには、ExtractおよびReplicat専用のSQL Serverログインを作成し、次にリストされている権限を割り当てる必要があります。
SQL ServerおよびAzure SQL管理対象インスタンス
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Oracle GoldenGate for SQL ServerまたはAzure SQL Managed Instanceの専用ログインを作成します。
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ログインをユーザーとして
msdb
データベースおよびソース・データベースまたはターゲット・データベースに追加します。 -
Oracle GoldenGateに必要なオブジェクトに使用するスキーマをソース・データベースまたはターゲット・データベースに作成します。このスキーマは、
GLOBALS
パラメータ・ファイルで使用されるGGSCHEMA
値にマップする必要があります。 -
ユーザーがExtractかReplicatかに基づいて、Oracle GoldenGateユーザーの次の権限およびアクセス権を有効にします。
表4-3 Oracle GoldenGateユーザーの権限およびアクセス権
権限 | Extract | Replicat | 構文 |
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msdbデータベースのロールと権限 |
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あり |
なし |
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継承 |
あり |
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あり |
なし |
Classic Architectureにのみ必要です。
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あり |
なし |
Classic Architectureにのみ必要です。
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ユーザー・データベース・ロールおよび権限 |
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あり |
なし |
データベース・レベルのチェンジ・データ・キャプチャ(CDC)をまだ有効にしていない場合は、一度かぎりの変更で有効にし、
sysadmin資格証明を持つデータベース管理者は、次を使用してCDCのデータベースを手動で有効にできます。これにより、Extractユーザーがこの権限を持つ必要がなくなります: EXEC msdb.sys.sp_cdc_enable_db ‘source_database’ |
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あり |
あり |
ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER gguser; |