SQL Serverチェンジ・データ・キャプチャに対して有効なExtractパラメータと無効なパラメータ

この項では、CDCキャプチャ方法に使用されるパラメータについて説明します。

TRANLOGOPTIONS LOB_CHUNK_SIZE

ラージ・オブジェクトをサポートするために、ExtractパラメータLOB_CHUNK_SIZEがCDCキャプチャ方法に追加されました。非常に大きいLOBデータ・サイズの場合、LOB_CHUNK_SIZEをデフォルトの4000バイトから最大65535バイトまで調整できるため、フェッチ・サイズを大きくして、LOB全体をフェッチするために必要なトリップ回数を削減できます。

例: TRANLOGOPTIONS LOB_CHUNK_SIZE 8000

TRANLOGOPTIONS MANAGECDCCLEANUP/NOMANAGECDCCLEANUP

ExtractパラメータMANAGECDCCLEANUP/NOMANAGECDCCLEANUPは、Oracle GoldenGate CDCクリーンアップ・ジョブでリカバリ・チェックポイント・データを維持するかどうかをExtractに指示するために、CDCキャプチャ方法で使用されます。デフォルト値はMANAGECDCCLEANUPです。これは明示的にExtractにリストする必要はありません。ただし、Extractを起動する前にOracle GoldenGate CDCクリーンアップ・ジョブを作成する必要があります。MANAGECDCCLEANUPはすべての本番環境で使用する必要があります。NOMANAGECDCCLEANUPは必要に応じて一時実装またはテスト実装で使用できます

例: TRANLOGOPTIONS MANAGECDCCLEANUP

TRANLOGOPTIONS EXCLUDEUSER/EXCLUDETRANS

SQL ServerのCDCキャプチャ・ジョブは、ユーザー情報またはトランザクションに関連付けられたトランザクション名は取得しません。この情報はCDCステージング表のログに記録されないため、Extractでは特定のユーザーのDMLまたは特定のトランザクション名のDMLを除外できません。したがって、 EXCLUDEUSERおよびEXCLUDETRANSパラメータはCDCキャプチャ処理では無効です。

TRANLOGOPTIONS MANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINT/NOMANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINT/ACTIVESECONDARYTRUNCATIONPOINT

SQL Serverチェンジ・データ・キャプチャ・ジョブは、Oracle GoldenGate CDCキャプチャ方法を使用する場合にトランザクション・ログからデータを取得する唯一のプロセスです。2次切捨てポイントの管理はExtractでは処理されません。また、チェンジ・データ・キャプチャのExtractの場合、これらのパラメータは無効です。

TRANLOGOPTIONS ALWAYSONREADONLYROUTING

ALWAYSONREADONLYROUTINGパラメータを使用すると、SQL Server用のExtractが常にオン可用性グループ・リスナーに接続された場合に、読取り専用処理を使用可能な読取り用セカンダリにルーティングできます。

TRANLOGOPTIONS QUERYTIMEOUT

SQL Serverへの問合せで、タイムアウト・エラー・メッセージを報告するまでに結果を待機する時間を指定します。このオプションは整数値を使用して秒数を表します。デフォルトの問合せタイムアウト値は300秒(5分)です。最小値は0秒です(無限タイムアウト)。最大値は2147483645秒です。

TRANLOGOPTIONS TRANCOUNT

SQL Serverのチェンジ・データ・キャプチャのステージング表からデータをプルするための、Extractによる1コール当たりの処理されるトランザクションの数を調整できます。トランザクションのワークロードに基づいて、この値を調整した場合は、キャプチャ率のスループットが向上する可能性がありますが、すべてのワークロードがよい影響を受けるわけではありません。最小値は1、最大値は100です。デフォルトは10です。