方法2 (Extract構成を使用する処理)

Replicatで完全な行イメージを使用することで、キーに依存することなく、ターゲット表で行を検出できます。Replicatは、ターゲット・キーが定義されていない場合や、使用できない場合(ODBCで指定されていない場合)、デフォルトで完全な行イメージを使用します。この方法では、指定された行のすべての列値を組み合せることで、その行を表の他のすべての行から一意にする必要があります。そうしないと、Replicatが複数の行を変更する可能性があります。

この方法では、ターゲット表の定義の変更は不要で、Replicat構成に特別な列マッピング要件も必要ありません。必要なのは、ソース表属性およびExtract構成で圧縮を無効にすることのみです。

  1. ソース表を作成または変更し、ATTRIBUTE NO AUDITCOMPRESSを設定します。次に、例を示します。
    CREATE TABLE DEV.TSSCAT.ENTRY
      (
        COLA    INT DEFAULT NULL
      , COLB    CHAR(20)  DEFAULT DEFAULT NULL
      )
      ATTRIBUTE NO AUDITCOMPRESS;
    
  2. Extractパラメータ・ファイルのNOCOMPRESSDELETESおよびNOCOMPRESSUPDATESパラメータを使用し、表のすべての列がUPDATEおよびDELETE操作の証跡に書き込まれるようにExtractを構成します。Replicatは、すべての列値を行ロケータとして使用します。(デフォルトでは、ExtractはDELETEの場合はキーを証跡にのみ書き込み、UPDATEの場合はキーおよび変更された列のみを書き込みます。)詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。