4 Extractパラメータの概要(Classic Architecture)

Classic Architectureで使用可能なExtractパラメータのリストを次に示します。

表4-1 Extractパラメータ: 処理方法

パラメータ 説明

RMTTASK

リモート・システムに処理タスクを作成します。

表4-2 Extractパラメータ: チューニング

パラメータ 説明

THREADOPTIONS

ExtractのOracle Real Application Cluster環境での動作方法を制御します。

THREADOPTIONS

適用対象

Classic Extract、Oracle Databaseのみ

説明

THREADOPTIONSパラメータでは、スレッドExtractの動作方法を制御します。

GGSCI、Manager、およびExtractを停止および再起動して、変更を有効にします。

デフォルト

なし

構文

THREADOPTIONS
[INQUEUESIZE n]
[OUTQUEUESIZE n]
[PROCESSTHREADS SELECT thread_spec | PROCESSTHREADS EXCEPT thread_spec]
[STACKSIZE bytes]
INQUEUESIZE n

Oracle RACクラスタ内の各プロデューサExtractスレッドの入力キューのキュー・エントリ数を指定します。この値を大きくすると、大量データのパフォーマンスが向上します。この値を小さくすると、アクティビティが非常に少ない環境でデータがより迅速に送信されます。有効な値は16から65535までです。デフォルトは128です。ほとんどの場合、デフォルトで十分ですが、値を大きくする必要がある場合は、ほとんどのタイプの環境で1000で十分です。「OUTQUEUESIZE」も参照してください。

INQUEUESIZEおよびOUTQUEUESIZEに加え、AIXユーザーは、環境変数AIXTHREAD_SCOPES (システム・スコープ)に設定して、プロセスの同時実行をサポートする複数CPUの使用を指定することにより、パフォーマンスを改善できることがあります。システム範囲を使用するには、Managerプロセスを起動するユーザーの.profileファイルに次を追加するか、GGSCIを起動する前に、この変数を手動でエクスポートします。

AIXTHREAD_SCOPE=S
export AIXTHREAD_SCOPE
OUTQUEUESIZE n

Oracle RACクラスタ内の各プロデューサExtractスレッドの出力キューのキュー・エントリ数を指定します。有効な値は8から65535までです。デフォルトは2048です。ほとんどの場合、デフォルトで十分です。

[PROCESSTHREADS SELECT thread_spec | PROCESSTHREADS EXCEPT thread_spec]

処理対象または処理から除外するExtractスレッドを指定します。有効な値は次のとおりです。

  • シングル・スレッドID (例: 1)

  • 範囲(例: 1-5)

ExtractスレッドはREDOスレッドにマップされます。注意: Extractスレッドを処理対象から除外すると、そのデータはターゲット表との同期対象から除外されます。

主に、Extractがアーカイブ・ログ専用(ALO)モードの場合に使用されます。

[STACKSIZE bytes]

Oracle RACクラスタ内の各プロデューサExtractスレッドのスタック・サイズを指定します。有効な値は65536から33554432の範囲で、デフォルトは1048576です。

AUTOSTART

適用対象

Microservices管理サービス・プロファイル

説明

AUTOSTARTパラメータでは、Managerが起動するときに、1つ以上のExtractまたはReplicatプロセスを自動的に起動します。AUTOSTARTによって、すべてのプロセス・グループを見逃すことなく、即座に同期アクティビティを開始できます。

同じパラメータ・ファイルで複数のAUTOSTART文を使用できます。

PASSIVEモードで作成されたExtractグループにこのパラメータを適用するには、関連付けられている別名Extractグループが存在するターゲット・システム上のManagerに対してこのパラメータを使用します。Oracle GoldenGateは、ソース・システムに起動コマンドを送信します。パッシブExtractグループに対してローカルで使用すると、AUTOSTARTは無視されます。

Managerは、再起動時に順序が正しくないトランザクションを検出すると、Extractを再起動しません。かわりに警告を出し、SEND EXTRACTETROLLOVERオプションを使用してトレイルを次のファイルに切り替え、エラーの原因のトランザクションをスキップするよう通知します。

デフォルト

プロセスを自動起動しません。

構文

AUTOSTART {{EXTRACT | REPLICAT | ER} group_name | JAGENT}
EXTRACT

Extractを自動的に起動します。

REPLICAT

Replicatを自動的に起動します。

ER

ExtractとReplicatを自動的に起動します。

group_name

EXTRACTREPLICATERにのみ有効です。JAGENTは、入力としてグループ名を使用しません。1つのグループ名、または複数のグループを指定するワイルドカードを指定します。ワイルドカードを使用する場合、Oracle GoldenGateは、PASSIVEモードのものを除き、ローカル・システム上のワイルドカードの条件を満たす、指定されたプロセス・タイプのすべてのグループを起動します。

JAGENT

Oracle GoldenGate Monitor JAgentを自動的に起動します。詳細は、『Oracle GoldenGate Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIX』を参照してください。

AUTOSTART ER *

このパラメータの使用方法をMicroservicesから調べるには、『Oracle GoldenGate Microservicesドキュメント』管理サーバー: プロファイル・ページを参照してください。