3 既知の問題と回避方法

この章では、リリース時点での既知の問題について説明します。

リリース21c (21.16.0.0.0) - 2024年10月

バグ33834951 - Extractがエラー「CACHEMGR: filecaching: pthread_created failed: errno: 11 (Resource temporarily unavailable), after applying Jan 2022patch 33742666 (19.1.0.0.220118)」で異常終了する

21.6 リリース(リリース21.5以下)より前に作成されたBounded Recoveryチェックポイントは、Oracle GoldenGateリリース21.6以上へのパッチ適用後、Extractでは使用できません。その結果、更新されたバージョンで2つ以上のBounded Recoveryチェックポイントが完了するまで、Extractでは標準リカバリのみを使用できます。

回避方法

Oracle GoldenGateリリース21.6以降にパッチを適用する前に、Extractが長時間実行のトランザクションなしで更新され、アーカイブ・ログがExtractの再起動位置で使用可能であることを確認してください。

リリース21c (21.13.0.0.0) - 2024年1月

バグ36104153: Aurora PostgreSQL - Amazon Aurora PostgreSQL WALでエラーが発生すると、Extractによってエラー「順序IDが正しくありません」が生成されます

ソースAurora PostgreSQLデータベースで大規模なトランザクションがコミットされる一部の条件では、Amazon Aurora PostgreSQL Write-Ahead-Log (WAL)の送信者エラーによってExtractが切断され、再起動時にExtractでSequence ID Out Of Orderエラーが生成されます。問題の原因となるAurora PostgreSQLログのエラーは、Aurora PostgreSQLの既知の問題です。

回避方法

AWS Auroraパラメータ・グループの設定rds.logical_wal_cache0に設定して、ライトスルー・キャッシュをオフにしてからライター・インスタンスを再起動します。ライトスルー・キャッシュを使用できない場合、Aurora PostgreSQLは、ネイティブのPostgreSQL論理レプリケーション・プロセスの実装にAuroraストレージ・レイヤーを使用します。WALデータを記憶域に書き込み、データを記憶域から読み込んでデコードし、ターゲット(サブスクライバ)に送信します。

ただし、この回避策では、Aurora PostgreSQLデータベース・クラスタの論理レプリケーション中にパフォーマンスの問題が発生する可能性がありますが、既存の論理レプリケーションからのデータ損失は発生しません。

詳細は、https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/AuroraPostgreSQL.Replication.Logical.htmlを参照してください。

リリース21c (21.10.0.0.1) - 2023年5月

バグ35384626: MySQL - ExtractがWEBUIに作成後もロードを続ける

ExtractまたはReplicatの作成時に、作成インジケータはスピンし続け、ExtractまたはReplicatの作成プロセスが完了していないように見えます。

回避方法

ブラウザをリフレッシュして、ExtractまたはReplicatの作成プロセスのステータスを更新します。

バグ35401376: MySQL - プラグイン・ベースのDDLレプリケーションが21.10でサポートされていない

MySQLの場合、Oracle GoldenGateリリース21.10ではプラグイン・ベースのDDLレプリケーションはサポートされていません。また、バージョン21.10にアップグレードされたOracle GoldenGateバージョン21.1から21.9および新規インストールでは、プラグイン・ベースのDDLレプリケーションは機能しません。

回避方法

MySQL 8.0の場合、新しいOracle GoldenGateインストール、およびOracle GoldenGateバージョン21.10にアップグレードされたOracle GoldenGateバージョン21.1から21.9では、ログ・ベースのDDLレプリケーションを使用します。

MySQL 5.7の場合、新しいOracle GoldenGateインストール、およびOracle GoldenGateバージョン21.10にアップグレードされたOracle GoldenGateバージョン21.1から21.9では、回避策がありません。

バグ35188073: SingleStoreDB - MySQLおよびSinglestore BIT列へのソースNUMBER列が正しく機能しない

OracleからMySQL、OracleからSingleStoreDBの場合、Oracle Number型からMySQLおよびSingleStoreDB Bit型へのマッピングが正しく機能せず、Replicatが異常終了します。

回避方法

なし。

リリース21c (21.10.0.0.0) - 2023年4月

バグ35384626: Microsoft SQL Server - ExtractがWEBUIに作成された後にロードを続ける

ExtractまたはReplicatの作成時に、作成インジケータはスピンし続け、ExtractまたはReplicatの作成プロセスが完了していないように見えます。

回避方法

ブラウザをリフレッシュして、ExtractまたはReplicatの作成プロセスのステータスを更新します。

リリース21c (21.7.0) - 2022年8月

バグ34497845: MySQL - グループ・レプリケーション・クラスタを持つOracle GoldenGate MAで、「OGG-12111 JSON要素'/'はどのスキーマとも一致しません」というエラーで、管理サービスが指定されたCSNで開始できない

グループ・レプリケーション・クラスタ構成を持つMAでは、管理サービスは指定されたCSNでの開始に失敗し、エラー「OGG-12111 JSON要素'/'はどのスキーマとも一致しません」を生成します。

回避方法

なし。

バグ34497984: MySQL - Oracle GoldenGate 21c MA (21.7.0)では、指定されたタイムスタンプで開始するようにExtractを変更できない

MAモードでは、指定されたタイムスタンプで再起動するようにExtractが変更されず、BEGIN日時エントリが無効ですというエラーで失敗する問題があります。

回避方法

なし。

リリース21c (21.7.0) - 2022年7月

バグ33772499: Oracle - TRANLOGOPTIONS PERFORMANCEPROFILE HIGHを低から中程度のワークロードで有効にした場合、統合Extractレイテンシのスパイクが発生する

TRANLOGOPTIONS PERFORMANCEPROFILE HIGH パラメータが低から中程度のワークロードで有効になっている場合、統合Extractレイテンシの数秒までのスパイクが発生します。これは、PERFORMANCEPROFILE HIGH設定により、Extractの読取りバッファ・サイズが8MBに増え、Extract読取りバッファをフラッシュするルールは、バッファがいっぱいの場合、または0.2秒間受信レコードがない場合であるためです。したがって、Extractの取込み率が8MB未満の継続的なワークロードでは、統合Extractレイテンシが1秒を超えます。

回避方法

Extractの取込み率(REDOの100%を取得している場合はREDO生成率)が特定の値(最大0.5秒のExtractレイテンシを取得するために最大15MB/秒など)を下回っている場合は、PERFORMANCEPROFILE HIGHパラメータを使用しないでください。1秒未満のレイテンシが必要な場合は、それに応じてバッファ・サイズを小さくすることをお薦めします。たとえば、バッファ・サイズをREDO生成率(MB/秒)の3分の1に設定して、最大Extractレイテンシを最大0.3秒にします。

バグ34654016: MySQL - ログベースのDDLレプリケーションの主キーの順序

Oracle GoldenGateリリース21.7.0以前のリリースのMySQLリリース8.0またはMariaDBリリース10.5以降のログ・ベースのDDLレプリケーションでは、表の作成時に列が定義されている順序で主キーを表に追加する必要があります。表の作成時に列が定義された順序とは異なる順序で主キーが追加された場合、順不同の主キーは主キーの一部ではありません。

回避方法

なし

リリース21c (21.5.0.0.2) - 2022年2月

バグ32853695: SQL Server - ADD TRANDATAがAzure SQL Database Managed Instanceのチェンジ・データ・キャプチャの有効化に失敗する

Azure SQL Database Managed Instanceデータベースの表にTRANDATAを追加すると、次のエラーが発生する場合があります。
ERROR OGG-05268  Failed to enable change data capture for table 'dbame.table' in the database
'dbname'. SQL error: 50000: [Microsoft][ODBC Driver 17 for SQL Server]
[SQL Server]Could not find stored procedure 'msdb.dbo.rds_cdc_enable_db'.

ノート:

この問題は、Oracle GoldenGate for Marketplace 21c (21.1.0)、Oracle GoldenGate 21c (21.3.0)以上のバージョンを含む、Oracle GoldenGate 21cリリースのバンドル・パッチで発生する可能性があります。

回避方法

データベースに対してEXEC sys.sp_cdc_enable_dbを手動で実行し、ADD TRANDATAを再実行します。

リリース21c (21.4.0.0.0) - 2021年10月

バグ33478888: DB2 for i - DELETE TRANDATAコマンドが不明なエラーで失敗する

DELETE TRANDATAコマンドが不明なエラーで失敗します。

回避方法

IBM iシステムでネイティブCLコマンドENDJRNPFを使用します。

バグ33523611: SQL Server - TRIM関数エラーによるハートビート作成時のADD HEARTBEATTABLEエラー

SQL Serverバージョン2016以前のハートビート表の作成に問題があり、いくつかのオブジェクトが作成されず、ハートビート機能が使用できなくなります。

回避方法

なし。

リリース21c (21.3.0) — 2021年10月

バグ33407415: PostgreSQL - Extractが、表レベルでデフォルトのロギングを有効にして、トレイルに誤ったレコードを書き込む

FULL Replica Identityロギングが設定されていないExtractによってキャプチャされるように構成されている表は、Update操作およびDelete操作が発生したときにダウンストリームReplicatの問題を引き起こし、Replicatを異常終了させる可能性があります。

回避方法

ADD TRANDATAコマンドを、表に主キーがあるかどうかに関係なく、Extractによってキャプチャされるように構成されているすべての表に対してALLCOLSオプションを指定して実行します。これにより、確実に表にFULL Replica Identityロギングが含まれます。

リリース21c (21.3.0) — 2021年8月

バグ33107581: 一般 - 新しい認証局(CA)でクライアント証明書を使用中にOracle GoldenGateの配布パスが異常終了した

配布パスで認証/認可にクライアント証明書を使用する場合、証明書アイデンティティを認可ユーザーとしてターゲット・デプロイメントに登録し、認証局(CA)をターゲット・デプロイメントのトラスト・ストアに追加する必要があります。場合によっては、ターゲット・デプロイメントでは、新たに追加されたCAがトラスト・ストアから選択されないことがあり、その結果、配布パスがSSLエラーで異常終了します。

回避方法

新しい認証局(CA)をトラスト・ストアに追加するたびに、ターゲット・デプロイメントを再起動します。

バグ31717411: Oracle - 統合ReplicatがDBLOGIN接続なしで削除された場合にデータベースから登録解除できない

データベースへの接続なしでReplicatが削除された場合、統合Replicatはデータベースから登録解除できません。ReplicatはOracle GoldenGateから削除されますが、データベースから登録解除することはできません。

回避方法

Replicatを削除する前に、データベースへの接続を確立してください。

バグ33193847: Oracle - 非統合Replicatが、基礎となるストレージがBLOB列の場合に大規模なJSONドキュメントを適用すると失敗する

非統合Replicatは、基礎となるストレージがIS_JSONチェック制約のあるBLOB列であるターゲット表に大規模なJSONドキュメントを適用すると、エラー(ORA-4083)になります。

回避方法

DBOPTIONS NOSKIPTEMPLOBS Replicatパラメータを使用します。

バグ31660023: 異種データベース - 管理サービスWebインタフェースがチェックポイント表情報を保持しない

管理サービスのWebインタフェースでは、別のページに移動した後に資格証明ページに戻ると、チェックポイント表は資格証明ページに表示されません。新しいユーザーは、チェックポイント表が存在するかどうかわからないことがあります。また、ユーザーが以前と同じ表名を指定すると、チェックポイント表がすでに存在していることを示すエラーが表示されます。これにより混乱が生じ、ユーザーはコマンドラインを使用してチェックポイント表が存在するかどうかを確認することが必要になります。

回避方法

なし。

バグ32995974 - MySQL: Microservices接続は、デプロイメントごとに1セットのSSL証明書をサポートする

MySQL Microservicesデプロイメントごとに単一のSSL証明書セットのみが許可されます。この制限は、証明書を指定する環境変数(OGG_MYSQL_OPT_SSL_CAOGG_MYSQL_OPT_SSL_CERTOGG_MYSQL_OPT_SSL_KEY)のセットが1つのみであるためです。

回避方法

なし。

バグ32843519: PostgreSQL MA: PostgreSQL識別子名での特殊文字のサポート

PostgreSQL識別子名の一部にできるすべての有効な文字のサポートは使用できません。

回避方法

なし。

バグ32396863: PostgreSQL - スキーマにスペース"Sch EBIDJTB2"が指定されている場合、双方向シナリオが失敗する

スキーマがスペースとともに使用されている場合、フィルタ表はレコードを適切にフィルタ処理しません。

回避方法

スキーマからスペースを削除します。

バグ33123982: PostgreSQL - Oracle GoldenGate Microservices WebインタフェースにAlter Extract EOFオプションがない

管理サービスでは、「抽出の変更」に、「今すぐ」「ログでの位置」および「カスタム時間」の3つのオプションのみが表示されます。ただし、EOFオプションはありません。

回避方法

なし。

バグ32940435: PostgreSQL - ドメイン・タイプ整数を使用する場合、Replicatが無効なバイト順序で異常終了する

PostgreSQL用のOracle GoldenGateでは、ドメイン・タイプのレプリケーションはサポートされていません。

回避方法

なし。

バグ33066696: SQL Server - UPGRADE HEARTBEATTABLEがTRANDATAをリセットしない

UPGRADE HEARTBEATTABLEコマンドはSQL Serverで機能し、表を変更しますが、既存のハートビート表については、TRANDATAgg_heartbeat表およびgg_heartbeat_seed表から削除してから、アップグレード・プロセス後に再度追加する必要があります。

現在、ハートビートが以前に有効にされていた場合、実表が新しい構造にアップグレードされていても、gg_heartbeat表およびgg_heartbeat_seed表のCDC取得インスタンスは古い構造になっています。

回避方法

gg_heartbeat表およびgg_heartbeat_seed表に対してDELETE TRANDATAを実行してから、UPGRADE HEARTBEATTABLEコマンドを実行し、その後にgg_heartbeat表およびgg_heartbeat_seed表に対してADD TRANDATAを実行する必要があります。

バグ33225788: SQL Server - BATCHSQLが並列Replicatおよびハートビート表とともに一時停止される

並列Replicatは、すべてのハートビート・レコードでBATCHSQLが一時停止されているという警告を報告します。負荷が高いワークロードでは、バッチ・モードから切り替わると、Replicatのパフォーマンスが低下する可能性があります。

回避方法

Oracle GoldenGateのハートビート表も構成されている場合は、ReplicatでBATCHSQLを有効にしないでください。

リリース21c (21.1.0) — 初期リリース2021年5月

バグ31677892: MySQL - 環境変数TZがMySQLデータベースのタイムゾーン設定と異なる場合、タイムスタンプ値がソースとターゲットで異なる

Oracle GoldenGateインストール・サーバーのタイムゾーンがソース・データベース・サーバーのタイムゾーンと一致しない場合、ターゲット・データベースに送信されるTIMESTAMPデータはソース・データベースのものと異なります。

Microservicesインストールの場合、タイムゾーンが同じであるかどうかに関係なく、ExtractはタイムゾーンをUTCに解決します。

回避方法

TZ変数値を、MySQLデータベースに設定されているタイムゾーン値と一致するように設定します。

Extractプロセスが拡張され、セッションの現在のタイムゾーンがレポートされるようになりました。また、MySQLのタイムスタンプがTZの正しい設定に依存するため、環境変数TZがデータベースのタイムゾーンと一致するように設定されていることを確認するメッセージも表示されます。

次の問合せを実行して、ソース・データベースのタイムゾーンを確認します。

select @@system_time_zone

これにより、PDTなどのタイムゾーン値が返されます。

Classic Architectureの場合、TZというOracle GoldenGateのセッション変数を作成し、データベースのタイムゾーン値と同じ値に設定します。

MAの場合、ソースExtractを含むデプロイメントにTZという新しい変数を作成し、それをソース・データベースのタイムゾーンの値に設定してから、実行中のOracle GoldenGateプロセスを停止し、Administration Serverを再起動してExtractおよびReplicatを起動します。

バグ31825720: MySQL - MAで、クライアント文字セットがデータベース文字セットと互換性がない場合、パラメータ化された入力を含むSQLEXECが失敗する

MAでは、SQLEXECがExtractパラメータ・ファイルのパラメータ化された入力で構成されている場合、データベースに一致するレコードが含まれていても、問合せでフェッチされたレコードがレポートされません。これは、クライアント文字セットがデータベース文字セットと一致しないために問合せ入力パラメータが記号に置き換えられ、レコードの一致が失敗するためです。

回避方法

GLOBALSファイルのデータベース文字セットと一致するようにクライアント文字セットを設定します。

バグ32595302: MySQL - Extractがエラー「ERROR OGG-00768 The data type (245) is not supported in SQLEXEC functionality」で異常終了する

SQLEXEC関数では、JSONデータ型の列は使用できません。

回避方法

なし。

バグ32795888: SQL Server - Azure SQL Database Managed InstanceのADD HEARTBEATTABLE機能でサポートされるのはターゲット構成のみ

Azure SQL Database Managed InstanceのADD HEARTBEATTABLE機能は、ターゲット構成のみをサポートし、ハートビート機能のソースとしては使用できません。ALTER HEARTBEATTABLE NOTARGETONLYもサポートされていません。

回避方法

なし。

バグ32817253: SQL Server - Azure Managed Instance SQL Serverエージェント・チェックでExtractがアクセス拒否により異常終了する

Azure SQL Database Managed Instanceに対してsysadmin権限を持つユーザーで構成されたExtractは、Access is Deniedエラーで異常終了します。

回避方法

Extractユーザーのsysadmin権限を削除し、アカウントをソース・データベース内のdb_ownerロールにのみ設定します。

バグ32203789: Admin ClientからCheckprmオプションがサポートされない

MicroservicesインストールのAdmin Clientからシェル・コマンドを実行する場合、ダッシュ2つ(--)の後のコマンド・オプションは無視されます。

回避方法

--オプションをバックスラッシュ\--でエスケープします。たとえば、次のようにします。

SHELL ./checkprm \--COMMAND EXTRACT