このリリースでのこのガイドの変更点
次の変更が、Oracle Graph Server and Clientに付属するプロパティ・グラフ・サポートに適用されます。
Oracle Graph Server and Clientは、Oracle Databaseのプロパティ・グラフ機能を使用するために必要であり(Oracle Graph Server and Clientのインストールを参照)、1年に4回リリースされます。
新機能
Oracle Graph Server and Client の重要な新機能21.3
- Oracle Graph Server and ClientのインストールがOracle Linux 8でサポートされるようになりました。
- PGQL 1.4のサポートが追加されました。
ノート:
Graph Server and Client 21.3.0は、PGQLの古いバージョン(1.0、1.1、1.2および1.3)と下位互換性があります。詳細は、PGQL 1.4の仕様を参照してください。
- プロパティ・グラフ・ビューを名前でロードするためのAPIサポートが追加されました。
詳細は、プロパティ・グラフ・ビューからのグラフ・サーバー(PGX)へのグラフのロードを参照してください。
- プロパティ・グラフ・ビューに対する再帰的パス問合せを実行するためのサポートが追加されました。
再帰的問合せでサポートされている可変長パス検索の目標および水平集計の詳細は、プロパティ・グラフ・ビューでサポートされているPGQL機能を参照してください。
- PgxMLライブラリでSupervised GraphWiseモデルのGraph ML説明可能性を利用するための
GNNExplainer
サポートが追加されました。詳細は、Supervised GraphWiseモデルの予測の説明を参照してください。
- クライアント側データから
PgxFrame
を作成するためのサポートが追加されました。Pandas
データフレームからPgxFrame
を作成するための機能も追加されました。詳細は、クライアント側データからのPgxFrameのロードを参照してください。
PgxFrame
からグラフを作成するためのサポートが追加されました。詳細は、複数のPgxFrameオブジェクトからのグラフの作成を参照してください。
- グラフ権限をチェックしたり、現行ユーザーのユーザー名およびロール名を取得するための新しいAPIメソッドが追加されました。
詳細は、APIを使用したグラフ権限のチェックを参照してください。
- RDBMS JavaライブラリでのPGQLに対するPythonクライアント・サポートが追加されました。
詳細は、Pythonクライアントを使用したPGQL問合せの実行を参照してください。
- グラフ・ビジュアライゼーション・アプリケーションに次の拡張機能が追加されました。
- Oracle Database Kerberos認証のサポートが追加されました。
詳細は、グラフ・ビジュアライゼーション・アプリケーションに対するKerberos対応の認証を参照してください。
- ログイン時にPGQLドライバ(グラフ・サーバー(PGX)またはデータベース)を構成できます。
詳細は、PGQLドライバ選択のための拡張オプションの構成を参照してください。
- Oracle Database Kerberos認証のサポートが追加されました。
- Cloudera CDH7でのApache HDFSのサポートが追加されました。
Oracle Database 21cへのプロパティ・グラフ・アプリケーションの移行
リリース21c以降では、Oracle Graph Server and Clientを個別にインストールする必要があります。$ORACLE_HOME
から古いプロパティ・グラフ・ライブラリを削除することをお薦めします。詳細は、プロパティ・グラフ・ライブラリの以前のバージョンのアンインストールを参照してください。
非推奨となった機能
- PL/SQL API OPG_APIS.GET_SCNファンクションPL/SQL API OPG_APIS.GET_SCNファンクションは非推奨となりました。かわりに、現在のSCN (システム変更番号)を取得するには、DBMS_FLASHBACK.GET_SYSTEM_CHANGE_NUMBERファンクションを使用します。
SELECT dbms_flashback.get_system_change_number FROM DUAL;
- 2表サポート
「2表スキーマを使用したプロパティ・グラフの処理」で説明されている2表形式のサポートは19cで非推奨となり、将来のリリースで削除される予定です。
- Apache Tinkerpop APIのサポート
Oracle DatabaseのApache Tinkerpop APIサポートは19cで非推奨となり、将来のリリースで削除される予定です。
- OraclePgqlResultSet
oracle.pg.rdbms.OraclePgqlResultSet
インタフェースは19cで非推奨となり、将来のリリースで削除される予定です。かわりに、標準化されたインタフェースoracle.pgql.lang.ResultSet
を使用してPGQL結果セットから値を取得します。 - Oracle NoSQL Databaseのサポート
Oracle NoSQL Databaseに格納されているデータのプロパティ・グラフのサポートは非推奨となり、今後のリリースで削除されます。
サポート対象外となった機能
- Apache Solr/Luceneに基づくグラフ・プロパティ・テキスト検索はサポートが終了しました。かわりに、Oracle TextまたはPGQL問合せ式を使用します。
- PGXプロパティ・タイプDATEはサポーが終了しました。かわりに、LOCAL_DATEまたはTIMESTAMPを使用します。
- Apache Groovyベースのシェルのサポートは19cで非推奨となり、現在はサポートされていません。
- Cloudera CDH5でのApache HBASEおよびApache HDFSのサポートは終了しました。