3.4.6 「マテリアライズド・ビュー・ログ・プロパティ・ダイアログ」

「マテリアライズド・ビュー・ログ・プロパティ・ダイアログ」は、マテリアライズド・ビュー・ログを作成または編集するときに表示されます。マテリアライズド・ビュー・ログは、マテリアライズド・ビューのマスター表に関連付けられた表です。

選択したスキーマのマテリアライズド・ビュー・ログを作成するには、「SQL」の「ナビゲータ」タブで、オブジェクト・タイプ・ドロップダウン・リストから「マテリアライズド・ビュー・ログ」を選択し、「オブジェクト・サブメニュー」オブジェクト・サブメニューをクリックして、「オブジェクトの作成」を選択します。

編集するには、「ナビゲータ」ペインでマテリアライズド・ビュー・ログ・オブジェクトを右クリックし、「編集」を選択します。

スキーマ: マテリアライズド・ビュー・ログを作成するデータベース・スキーマ。

: このマテリアライズド・ビュー・ログに関連付けられる、マテリアライズド・ビューのマスター表の名前。

「プロパティ」タブ

  • 行IDのログ: 「はい」は、変更されたすべての行のROWIDをマテリアライズド・ビュー・ログに記録する必要があることを示します。「いいえ」は、変更されたすべての行のROWIDをマテリアライズド・ビュー・ログに記録する必要がないことを示します。

  • 主キーのログ: 「はい」を選択すると、変更されたすべての行の主キーがマテリアライズド・ビュー・ログに記録されます。「いいえ」を選択すると、記録されません。

  • 新しい値: 「はい」を指定すると、更新DML操作の古い値と新しい値の両方がマテリアライズド・ビュー・ログに保存されます。「いいえ」を指定すると、新しい値はマテリアライズド・ビュー・ログに記録されません。このログが単一表のマテリアライズド集計ビューを持つ表のログであり、マテリアライズド・ビューで高速リフレッシュを可能にする場合は、「はい」を指定する必要があります。

  • オブジェクトIDログ: オブジェクト表のみのログの場合: 「はい」を指定すると、変更されたすべての行のシステム生成またはユーザー定義のオブジェクト識別子が、マテリアライズド・ビュー・ログに記録されます。「いいえ」を指定すると、変更されたすべての行のシステム生成またはユーザー定義のオブジェクト識別子は、マテリアライズド・ビュー・ログに記録されません。

  • キャッシュ: 頻繁にアクセスするデータの場合、「CACHE」を指定すると、全表スキャンの実行時、このログに取得されたブロックは、バッファ・キャッシュで最低使用頻度リストの最高使用頻度側に配置されます。この属性は、小規模な参照表で有効です。NOCACHEは、ブロックをLRUリストの最低使用頻度側に入れることを指定します。

  • パラレル: 「はい」の場合、マテリアライズド・ビュー・ログでパラレル操作がサポートされます。

  • 順序のログ: 「はい」を指定すると、追加の順序情報を提供する順序値がマテリアライズド・ビュー・ログに記録されます。「いいえ」を指定すると、追加の順序情報を提供する順序値はマテリアライズド・ビュー・ログに記録されません。更新後に高速リフレッシュをサポートするには順序番号が必要になる場合があります。

  • コミットSCN: このオプションを有効にすると、タイムスタンプではなくコミットSCNデータを使用するようにデータベースに指示が出されます。

  • 使用可能な列および選択済の列: マテリアライズド・ビュー・ログに記録する、追加の列(副問合せマテリアライズド・ビューで参照される主キー以外の列)。1つ以上のフィルタ列を選択するには、矢印ボタンを使用して列を「使用可能」から「選択済」に移動します。

「記憶域」タブ

  • 表領域: マテリアライズド・ビュー・ログを作成する表領域

  • ロギング: マテリアライズド・ビュー・ログのロギング特性を設定します。「はい」または「いいえ」を指定します。

  • バッファ・モード: KEEPを選択すると、ブロックがセグメントからKEEPバッファ・プールへ移されます。RECYCLEを選択すると、ブロックがセグメントからRECYCLEプールへ移されます。デフォルトのバッファ・プールを指定する場合は、DEFAULTを選択します。

  • 空き率: データベース・オブジェクトの各データ・ブロック内で、オブジェクトの行を将来更新するために確保しておく領域の割合を表す整数値を指定します。PCTFREEの値は、0から99の値にする必要があります。

  • 使用率: 使用済領域のうち、データベース・オブジェクトのデータ・ブロックごとに確保される最小限の割合を表す整数値を指定します。PCTUSEDは0から99までの正の整数で指定し、デフォルト値は40です。

  • INITRANS: データベース・オブジェクトに割り当てられた各データ・ブロックに割り当てられる、同時実行トランザクション・エントリの初期数を指定します。この値には1から255までの範囲の値を指定でき、デフォルト値は1です。

  • 空きリスト: セグメントを手動で領域管理する表領域の場合、表領域およびロールバック・セグメント以外のオブジェクトに対して、表、パーティション、クラスタまたは索引の各空きリスト・グループの空きリスト数を指定します。このパラメータの最小値(デフォルト)は1です。この場合、空きリスト・グループごとに1つの空きリストが含まれます。

  • 空きリスト・グループ: セグメントを手動で領域管理する表領域の場合、作成するデータベース・オブジェクトに対する空きリスト・グループ数を指定します。

  • 初期エクステント: オブジェクトの第1エクステントのサイズを指定します。

  • 次エクステント: オブジェクトに割り当てる次のエクステント・サイズをバイト単位で指定します。

  • 増加率: ローカル管理表領域では、初期セグメント・サイズを決定するためにセグメント作成時にPCTINCREASEの値が使用され、その後の領域割当て時にはこのパラメータは無視されます。

  • 最小エクステント: ローカル管理表領域では、初期セグメント・サイズを決定するために、MINEXTENTSの値がPCTINCREASE、INITIALおよびNEXTの値とともに使用されます。

  • 最大エクステント: この記憶域パラメータは、ディクショナリ管理表領域のオブジェクトに対してのみ有効です。第1エクステントを含めて、Oracleがオブジェクトに割り当てることができるエクステントの総数を指定します。

  • 「無制限」: 必要に応じて自動的にエクステントを割り当てる場合は、このオプションを選択します。断片化を最小限に抑えるため、この設定をお薦めします。

「パージ」タブ

  • タイプ: IMMEDIATE SYNCHRONOUSを指定すると、マテリアライズド・ビュー・ログは、リフレッシュの直後に消去されます。これはデフォルトです。IMMEDIATE ASYNCHRONOUSを指定すると、マテリアライズド・ビュー・ログは、リフレッシュ操作後に、別のOracleスケジューラ・ジョブで消去されます。

  • 遅延、開始、次、繰返し間隔: マテリアライズド・ビューのリフレッシュとは別個のスケジュールされたパージを設定します。CREATEまたはALTER MATERIALIZED VIEW LOG文の実行時に開始されます。

「リフレッシュ」タブ

  • タイプ: 同期リフレッシュを指定すると、同期リフレッシュに使用できるステージング・ログが作成されます。作成するステージング・ログの名前を指定します。このステージング・ログは、マスター表が存在するスキーマ内に作成されます。「高速リフレッシュ」を指定すると、高速リフレッシュに使用可能なマテリアライズド・ビュー・ログが作成されます。このマテリアライズド・ビュー・ログは、マスター表が存在するスキーマ内に作成されます。これはデフォルトです。

「DDL」ペイン

指定した入力に基づいて、DDL文が生成されます。SQL文を確認して保存できます。変更が必要な場合は該当するペインに戻って変更します。

  • 新しいマテリアライズド・ビューの場合、「CREATE」をクリックして生成されたDDL文を表示します。

  • マテリアライズド・ビュー・ログを編集する場合、「UPDATE」をクリックして、生成されたALTER文を表示します。新しいマテリアライズド・ビュー・ログの場合、「UPDATE」タブは使用できません。

終了したら、「適用」をクリックします。

「出力」ペイン

DDLコマンドの結果を表示します。エラーがある場合は、それぞれのペインに移動してエラーを修正し、コマンドを再度実行してください。テキスト・ファイルに保存したり、出力をクリアできます。