21 DBMS_RAパッケージのリファレンス

この章では、DBMS_RA PL/SQLパッケージについて詳しく説明します。リカバリ・アプライアンスの管理機能はすべて、DBMS_RAサブプログラムを使用して実行します。

一時に1つのDBMS_RAプロシージャを実行できます。ABORT_RECOVERY_APPLIANCEを除いて、同時に異なるセッションで複数のDBMS_RAプロシージャを実行しようとすると、該当するメッセージが表示されて失敗します。

次の表に、使用可能なDBMS_RAサブプログラムをまとめます。

表21-1 DBMS_RSパッケージのサブプログラム

サブプログラム 説明
ABORT

ABORT_RECOVERY_APPLIANCEと同義です。

ABORT_RECOVERY_APPLIANCE

このプロシージャは、進行中の操作が完了するのを待機せずにリカバリ・アプライアンスを停止します。

ADD_DB

このプロシージャは、指定されたデータベースをリカバリ・アプライアンスに追加し、保護ポリシーをそのデータベースに割り当てます。このプロシージャを使用すると、保護されていないデータベースを保護されたデータベースの状態にすることができます。

ADD_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、指定されたレプリケーション・サーバー構成を指定された保護ポリシーに追加します。操作が成功すると、このポリシーで保護されるデータベースのバックアップがダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスにレプリケートされます。

CONFIG

このプロシージャは、config表の値を更新します。ZDLRAに関してOracleサポートの指示がないかぎり、パラメータの変更を実行しないでください。

COPY_BACKUP

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからユーザー指定のディスクまたはSBT宛先に1つ以上のバックアップ・ピースをコピーします。リカバリ・アプライアンスは、指定したタグとformatパラメータおよびtemplate_nameパラメータで指定した場所が一致するバックアップ・ピースをすべてコピーします。

COPY_BACKUP_PIECE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからユーザー指定のディスクまたはSBT宛先に単一のバックアップ・ピースをコピーします。

CREATE_ARCHIVAL_BACKUP

このプロシージャは、すべてのバックアップ・ピースをユーザー入力で制限されたリカバリ・アプライアンスからテープにコピーし、保護されたデータベースをrestore_until_scnまたはrestore_until_timeで説明されているユーザーが指定した時点にリカバリできるようにします。

CREATE_POLLING_POLICY

このプロシージャは、バックアップのポーリング・ポリシーを作成します。

CREATE_PROTECTION_POLICY

このプロシージャは、保護ポリシーを作成します。

CREATE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスのレプリケーション・スキームの一部を形成するダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスの構成を定義します。

CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET

このプロシージャは、SBTジョブで使用できるSBT属性セットを作成します。

CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスがテープへのコピー対象となるバックアップを選択する方法を記述するSBTジョブを作成します。この過負荷プロシージャのこの形式は、指定された保護ポリシーに割り当てられた保護されたデータベースすべてに対するバックアップに適用されます。

CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、新しいSBTバックアップ・ジョブを作成します。ジョブでは、リカバリ・アプライアンスがテープ/クラウドへのコピー対象となるバックアップを選択する方法を記述します。この過負荷プロシージャのこの形式は、単一の保護されたデータベースに対するバックアップにのみ適用されますが、前述の形式は特定の保護ポリシーに割り当てられたデータベースすべてに対するバックアップに適用されます。この相違を除いて、このプロシージャとそのパラメータは、このプロシージャの代替形式とまったく同じです。

CREATE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、インストールされたメディア管理ソフトウェア・ライブラリを記述するメタデータを作成します。リカバリ・アプライアンスでは、指定されたライブラリを使用して、内部記憶域からテープまたはこのメディア・マネージャでサポートされる他の3次記憶域にバックアップがコピーされます。

DELETE_DB

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスから指定の保護されたデータベースを削除します。リカバリ・アプライアンスは、ディスクとSBTの両方から、このデータベースに関連するメタデータおよびバックアップをすべて削除します。テープ上のバックアップは影響を受けません。レプリケートおよびクラウドのピースに関して、メタ・データは削除を実行するリカバリ・アプライアンスから削除されますが、データはダウンストリームまたはクラウド・ストレージから削除されません。

DELETE_POLLING_POLICY

このプロシージャは、指定されたバックアップのポーリング・ポリシーを削除します。

DELETE_PROTECTION_POLICY

このプロシージャは、指定された保護ポリシーを削除します。

DELETE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、レプリケーション・サーバー構成を削除します。ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに関連するメタデータがすべて削除されます。

DELETE_SBT_ATTRIBUTE_SET

このプロシージャは、指定されたSBT属性セットを削除します。

DELETE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、指定されたSBTジョブ・テンプレートを削除します。

DELETE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリを記述しているメタデータを削除します。

ESTIMATE_SPACE

このプロシージャは、指定されたデータベースのリカバリおよび望ましいリカバリ・ウィンドウに必要な記憶域容量をGB単位で予測します。

GRANT_DB_ACCESS

このプロシージャは、指定されたリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントに必要な権限を付与し、そのアカウントが指定の保護されたデータベースに関するリカバリ・カタログ・メタデータのバックアップ、リストアおよびアクセスをできるようにします。

KEY_REKEY

このプロシージャは、すべてのデータベースの暗号化キーを既存の暗号化キーで更新します。

KEY_REKEY

このプロシージャは、指定したデータベースの暗号化キーを既存の暗号化キーで更新します。

KEY_REKEY

このプロシージャは、すべてのデータベースの暗号化キーを、指定したprotection_policy内の既存の暗号化キーで更新します。

MIGRATE_TAPE_BACKUP

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリを介してリカバリ・アプライアンスで移行前のテープ・バックアップをアクセスできるようにします。先に、RMAN IMPORT CATALOGコマンドを使用してリカバリ・アプライアンス・カタログにテープ・バックアップに関するメタデータをインポートする必要があります。

MOVE_BACKUP

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからユーザー指定のディスクまたはSBT宛先に1つ以上の長期アーカイブ・バックアップ・ピースを移動します。

MOVE_BACKUP_PIECE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからユーザー指定のディスクまたはSBT宛先に単一の長期アーカイブ・バックアップ・ピースを移動します。

PAUSE_REPLICATION_DATABASE

このプロシージャは、指定されたデータベースのレプリケーションをすべての関連するレプリケーション・サーバーとともに一時停止します。replication_server_nameを指定すると、1つのデータベース/1つのレプリケーション・サーバーのレプリケーションが一時停止されます。

PAUSE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、指定されたダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスへのレプリケーションを一時停止します。

PAUSE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリを一時停止します。リカバリ・アプライアンスでは、進行中のバックアップ・ピースのコピーを完了できます。ただし、このSBTライブラリを介したコピー対象のバックアップ・ピースがキューに入れられて、まだコピーされていない場合は、リカバリ・アプライアンスは、このSBTライブラリを再開するまでそのバックアップ・ピースを保持します。このライブラリに対して実行される新しいSBTジョブは、ライブラリを再開(RESUME_SBT_LIBRARY)するまで実行できません。

POPULATE_BACKUP_PIECE

このプロシージャは、指定されたバックアップ・ピースをデルタ・ストアにプッシュします。

QUEUE_SBT_BACKUP_TASK

このプロシージャは、指定されたSBTジョブ・テンプレートでテープへのコピー対象に選択されたバックアップ・ピースをキューに入れます。通常、このプロシージャはOracle Schedulerなどのスケジューリング・ユーティリティによってコールされます。

REMOVE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、指定されたレプリケーション・サーバー構成を指定された保護ポリシーから削除します。操作が成功すると、このポリシーで保護されるデータベースのバックアップがダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスにレプリケートされなくなります。

RENAME_DB

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンス・メタデータで指定の保護されたデータベースの名前を変更します。

RESET_ERROR

このプロシージャは、指定された一連のインシデント・ログ・エントリのステータスをRESETに変更します。エラーを一括リセットできるように、オプションの複数の入力パラメータを受け取ります。単一のRESET_ERRORコールに2つ以上の入力パラメータが指定されている場合、一緒に指定されたすべての入力パラメータに一致するレコードのみがRESETになります。この方式でマークされたエラーによってOracle Enterprise Managerでアラートが発生することはありません。リカバリ・アプライアンスによって問題が依然として発生していると判断されると、リセットされたエラーがACTIVEステータスに変ります。このAPIの主な用途は、一時的なメディア障害などの繰り返し発生しないエラーに対するエラー・ステータスをリセットすることです。

RESUME_DB

このプロシージャは、一時停止しているデータベースを通常の動作にリストアします。一時停止しているデータベースのみを再開できます。

RESUME_REPLICATION_DATABASE

このプロシージャは、以前にpause_replication_databaseをコールした後に指定されたデータベースのレプリケーションを再開します。

RESUME_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、前のPAUSE_REPLICATION_SERVERのコール後に、指定されたダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスへのレプリケーションを再開します。

RESUME_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、一時停止しているSBTライブラリを再開します。

REVOKE_DB_ACCESS

このプロシージャは、指定されたリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントから単一の保護されたデータベースに対する権限を取り消します。

SET_SYSTEM_DESCRIPTION

このプロシージャは、ユーザーがリカバリ・アプライアンスに適用するわかりやすい名前を設定します。ここで指定した名前は、RA_SERVERビューに表示されます。

SHUTDOWN

SHUTDOWN_RECOVERY_APPLIANCE.と同義です。

SHUTDOWN_RECOVERY_APPLIANCE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスの正しい停止を実行します。

STARTUP

STARTUP_RECOVERY_APPLIANCEと同義です。

STARTUP_RECOVERY_APPLIANCE

このプロシージャは、停止または終了した後のリカバリ・アプライアンスを起動します。

SUSPEND_DB

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからこのデータベースに関連付けられているすべてのローカル・ディスク・バックアップの削除を一時停止します。テープ上のバックアップ、クラウド内のバックアップ、または他のリカバリ・アプライアンスにレプリケートされたバックアップは影響を受けません。

UPDATE_ARCHIVAL_BACKUP_KEEP

このプロシージャは、指定したkeep_until_timeを使用してアーカイブ・バックアップの保存時間を更新します。アーカイブ・バックアップは、ユーザーが指定したrestore_tagおよびrestore_pointによって識別されます。

UPDATE_DB

このプロシージャは、指定の保護されたデータベースに割り当てられている属性を変更します。

UPDATE_POLLING_POLICY

このプロシージャは、既存のバックアップのポーリング・ポリシーのパラメータを変更します。

UPDATE_PROTECTION_POLICY

このプロシージャは、既存の保護ポリシーのパラメータを変更します。

UPDATE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、レプリケーション・サーバー構成の設定を変更します。

UPDATE_SBT_ATTRIBUTE_SET

このプロシージャは、指定されたSBT属性セットのパラメータを更新します。

UPDATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、指定されたSBTジョブのパラメータを更新します。

UPDATE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリのパラメータを変更します。

ABORT

ABORT_RECOVERY_APPLIANCEと同義です。

構文

PROCEDURE abort(
  comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-2 ABORTのパラメータ

パラメータ 説明

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

ABORT_RECOVERY_APPLIANCE

このプロシージャは、進行中の操作が完了するのを待機せずにリカバリ・アプライアンスを停止します。

このプロシージャを使用すると、リカバリ・アプライアンスにより、開始していて完了していないバックアップ操作、リストア操作およびバックグラウンド操作(検証ジョブ、データ移動ジョブ、テープへのコピー・ジョブなど)が終了します。リカバリ・アプライアンスを再起動すると、バックアップ操作は自動的に再開(再起動)されます。終了したバックアップ操作およびリストア操作は手動で再開する必要があります。正しい停止を実行するには、SHUTDOWN_RECOVERY_APPLIANCEを使用します。

構文

PROCEDURE abort_recovery_appliance(
  comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-3 ABORT_RECOVERY_APPLIANCEのパラメータ

パラメータ 説明

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

ADD_DB

このプロシージャは、指定されたデータベースをリカバリ・アプライアンスに追加し、保護ポリシーをそのデータベースに割り当てます。このプロシージャを使用すると、保護されていないデータベースを保護されたデータベースの状態にすることができます。

データベースをリカバリ・アプライアンスに登録するには、次の操作を実行します。

ADD_DBを使用して保護されたデータベースを追加します。

リカバリ・アプライアンスのユーザー・アカウントにこのデータベースへのアクセス権を付与します(GRANT_DB_ACCESS)。

このデータベースを仮想プライベート・カタログに登録します(RMANのREGISTER DATABASEコマンド)。リカバリ・アプライアンスでバックアップ操作およびリストア操作を処理するには、保護されたデータベースを登録する必要があります。

このプロシージャは、フィジカル・スタンバイ構成でのデータベースの追加には使用できません。このようなデータベースは、リカバリ・カタログの再同期化を実行すると、自動的に認識されます。

構文

PROCEDURE add_db (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   protection_policy_name IN VARCHAR2,
   reserved_space IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-4 ADD_DBのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

追加するデータベースのDB_UNIQUE_NAME

protection_policy_name

データベースに割り当てる保護ポリシーの名前。保護ポリシーは存在する必要があります。

reserved_space

保護されたデータベースに使用できることが保証されるディスク領域の容量。

この値の形式は、0-9のみで構成される数字の後に、必要に応じて次の単位指定子のいずれかを付けた文字列です。

K: キロバイト

M: メガバイト

G: ギガバイト

T: テラバイト

P: ペタバイト

E: エクサバイト

Z: ゼッタバイト

Y: ヨタバイト

単位を指定しないと、リカバリ・アプライアンスは、値をバイト数として解釈します。

制御保護ポリシーでautotune_reserved_space機能がサポートされている場合、reserved_spaceNULLとして指定できます。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

ADD_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、指定されたレプリケーション・サーバー構成を指定された保護ポリシーに追加します。操作が成功すると、このポリシーで保護されるデータベースのバックアップがダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスにレプリケートされます。

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

構文

PROCEDURE add_replication_server (
   replication_server_name IN VARCHAR2,
   protection_policy_name IN VARCHAR2
   skip_initial_replication IN BOOLEAN DEFAULT FALSE,
   read_only IN BOOLEAN DEFAULT FALSE,
   request_only IN BOOLEAN DEFAULT FALSE
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-5 ADD_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

保護ポリシーに関連付けるレプリケーション・サーバー構成の名前。

protection_policy_name

レプリケーション・サーバー構成に関連付ける保護ポリシーの名前。

skip_initial_replication

TRUEに設定すると、初期レプリケーションはスキップされます。

read_only

ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに対するレプリケーション動作を制御する設定。

TRUEの場合、リカバリ・アプライアンスでは、ダウンストリーム・レプリケーション・サーバーを読取り専用デバイスとして処理します。特に、バックアップはダウンストリーム・レプリケーション・サーバーにレプリケートされません。ダウンストリームに存在するバックアップは、アップストリーム・リカバリ・アプライアンスを介してリストアできます。

FALSEまたは指定されていない場合、リカバリ・アプライアンスは通常の初期レプリケーションを実行します。

request_only

request_onlyTRUEに設定してレプリケーション・サーバーを保護ポリシーに追加すると、バックアップはダウンストリーム・レプリケーション・サーバーにレプリケートされません。ローカルのリカバリ・アプライアンスの起動時に、ローカルではなくリモートのリカバリ・アプライアンスに存在するバックアップを判断する計算が行われます。リモートに存在するバックアップは、ダウンストリームからローカル・リカバリ・アプライアンスに送信するようにリクエストされます。この機能を使用するには、2つのリカバリ・アプライアンスが相互にペアになっている必要があります。

FALSEまたは指定されていない場合、リカバリ・アプライアンスは通常のレプリケーションを実行します。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

CONFIG

このプロシージャは、config表の値を更新します。

ソフトウェア・リリース21.1では、config表に対する変更が追跡され、最適な値であるデフォルト値も追跡されます。リカバリ・アプライアンスはこの値とともに出荷されます。

構文

PROCEDURE config(
   p_name VARCHAR2,
   p_value VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-6 CONFIGのパラメータ

パラメータ 説明

p_name

更新するパラメータ。使用可能なパラメータは、次のとおりです。

check_files_days

リカバリ・アプライアンスがメタデータの一貫性チェックをバックグラウンドで実行する頻度。デフォルトの頻度は7日です。

crosscheck_db_days

Recovery Applianceがテープ・ライブラリまたはダウンストリームのリカバリ・アプライアンスにアクションを反映するためにリカバリ・カタログのクロスチェックを実行する頻度。デフォルトの頻度は1日です。

optimize_chunks_days

リカバリ・アプライアンスがリストア操作に必要なディスク読取り回数を削減するためにデルタ・ストア内のブロックの並替えをバックグラウンドで実行する頻度。デフォルトの頻度は7日です。

group_log_max_count

これらは、テープに書き込まれる前に1つのバックアップにグループ化されるアーカイブ・ログの最大数です。デフォルトは1で、オフにすることと同等です。

group_log_backup_size_gb

これは、アーカイブ・ログ・グループで作成されたアーカイブ・ログ・バックアップで許可される最大サイズです。デフォルトは256GBです。

validate_metadata_days

リカバリ・アプライアンスがバックグラウンド・メタデータ検証を実行する頻度。デフォルトの頻度は7日です。

validate_db_days

リカバリ・アプライアンスがバックアップ・ピースの検証をバックグラウンドで実行する頻度。デフォルトの頻度は7日です。

percent_late_for_warning

リカバリ・アプライアンスが不完全なバックグラウンド操作に関する警告を転送する割合のしきい値。たとえば、validate_db_daysが7、percent_late_for_warning50である場合、リカバリ・アプライアンスは、データベースが検証されずに10.5 (つまり、7 + ((50/100)*7))日経過したときに警告をインシデント・ログに記録します。デフォルトは100パーセントです。

network_chunksize

リカバリ・アプライアンスがリカバリ・アプライアンス自体と保護されたデータベース間でのバックアップの転送に使用するメッセージ・サイズ。レプリケーションにも使用されます。デフォルトは128MBです。

この値は、バックアップを送信するか読み取る単位サイズを決定するために、保護されたデータベースすべてで使用されます。

たとえば、保護されたデータベースのバックアップが1TBである場合、SBTライブラリは、バックアップ・データをnetwork_chunksizeの単位でリカバリ・アプライアンスに送信します。障害が発生した際にリカバリ・アプライアンスがよりすばやくデータ転送を再起動できるようにするには、この手法が最適です。

p_value

パラメータの新しい値。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

COPY_BACKUP

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからSBT宛先に1つ以上のバックアップ・ピースをコピーします。指定したタグとformatパラメータおよびtemplate_nameパラメータで指定した場所が一致するバックアップ・ピースがすべてコピーされます。

構文

PROCEDURE copy_backup (
   tag IN VARCHAR2,
   format IN VARCHAR2,
   template_name IN VARCHAR2,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-7 COPY_BACKUPのパラメータ

パラメータ 説明

tag

コピーするバックアップのタグ。リカバリ・アプライアンスにより、このタグと一致するバックアップがすべてコピーされます。

format

作成するバックアップ・ピースのネーミング形式。このパラメータは、RMAN FORMATパラメータと同じルールに従います。

指定しない場合、デフォルトの形式はRA_SBT_%d_%I_<SBT_job_template_key>_%U_<bs_key>です。

template_name

SBTジョブ・ライブラリ・テンプレートの名前。

リカバリ・アプライアンスにより、SBTテンプレート名で参照されるメディア・プールをコピー先として使用して、バックアップ・ピースがテープ(またはクラウド)にコピーされます。

compression_algorithm

圧縮アルゴリズムを指定します。compression_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている圧縮アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の圧縮アルゴリズムを定義します。

BASIC: 優れた圧縮率であり、MEDIUMより低速になる可能性があります。

LOW: 速度に対して最適化されており、BASICより低い圧縮率になる可能性があります。

MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。圧縮率と速度の優れた組合せが得られます。

HIGH: 制限要素が最大ネットワーク・スループットである低速なネットワークでの操作に最も適しています。最も高い圧縮レベルになりますが、CPUパフォーマンスに最も悪影響します。

OFF: 圧縮しません。

NULL: (デフォルト) SBTジョブ・テンプレートに定義されているアルゴリズムを使用する必要があることを示します。

encryption_algorithm

暗号化アルゴリズムを指定します

encryption_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている暗号化アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の暗号化アルゴリズムを定義します。

有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256です。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

COPY_BACKUP_PIECE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからSBT宛先に単一のバックアップ・ピースをコピーします。

構文

PROCEDURE copy_backup_piece (
   bp_key IN NUMBER,
   format IN VARCHAR2,
   template_name IN VARCHAR2,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-8 COPY_BACKUP_PIECEのパラメータ

パラメータ 説明

bp_key

コピーするバックアップ・ピースの一意キー。このキーはRC_BACKUP_PIECEビューから取得します。

format

作成するバックアップ・ピースのネーミング形式。このパラメータは、RMAN FORMATパラメータと同じルールに従います。

指定しない場合、デフォルトの形式はRA_SBT_%d_%I_<SBT_job_template_key>_%U_<bs_key>です。

template_name

SBTジョブ・ライブラリ・テンプレートの名前。

リカバリ・アプライアンスにより、SBTテンプレート名で参照されるメディア・プールをコピー先として使用して、バックアップ・ピースがテープにコピーされます。

compression_algorithm

圧縮アルゴリズムを指定します。compression_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている圧縮アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の圧縮アルゴリズムを定義します。

BASIC: 優れた圧縮率であり、MEDIUMより低速になる可能性があります。

LOW: 速度に対して最適化されており、BASICより低い圧縮率になる可能性があります。

MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。圧縮率と速度の優れた組合せが得られます。

HIGH: 制限要素が最大ネットワーク・スループットである低速なネットワークでの操作に最も適しています。最も高い圧縮レベルになりますが、CPUパフォーマンスに最も悪影響します。

OFF: 圧縮しません。

NULL: (デフォルト) SBTジョブ・テンプレートに定義されているアルゴリズムを使用する必要があることを示します。

encryption_algorithm

暗号化アルゴリズムを指定します

encryption_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている暗号化アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の暗号化アルゴリズムを定義します。

有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256です

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

CREATE_ARCHIVAL_BACKUP

このプロシージャは、すべてのバックアップ・ピースをユーザー入力で制限されたリカバリ・アプライアンスからテープにコピーし、保護されたデータベースをrestore_until_scnrestore_until_timeまたはrestore_pointで説明されているユーザーが指定した時点にリカバリできるようにします。

このAPIを使用してテープに作成されたバックアップは、KEEPバックアップであり、ユーザーが指定したkeep_until_timeまで保持されます。

アーカイブ・バックアップは、restore_pointおよびrestore_tagを使用して検証されます。restore_pointが指定されていない場合、内部的に生成されます。restore_tagが指定されていない場合、アーカイブ・バックアップのタグ値はrestore_point名と同じになります。

内部で生成されたrestore_point名の形式は、<KEEP_BACKUP_><yyyyMMddHH24miSS>です

ノート:

アーカイブ・バックアップを作成する前に、データベースでarchivelogモードがオンになっている必要があります。このコマンドでは、アーカイブ目的で完全に一貫性のあるバックアップの作成に必要なファイルを正しく計算するために、アーカイブ・ログが必要になります。

このAPIには、入力オプションに次の制限があります。

  • restore_pointが指定され、存在しない場合、指定されたrestore_point名で新しいrestore_pointが作成されます。この場合、restore_until_scnまたはrestore_until_timeのいずれかの追加入力を指定できますが、両方は指定できません。

  • restore_pointが指定され、restore_pointが存在する場合、ユーザーは追加入力パラメータを指定できません。

  • 指定したrestore_until_timeがデータベースのlow_timeおよびhigh_time内にない場合、このAPIはエラーを返します

  • restore_until_timeは、バックアップが必要になるまでの時間です。データベースのタイムゾーンは、テープにコピーするバックアップの決定に使用されるものであるため、指定する必要があります。同様に、keep_until_timeではデータベースのタイムゾーンも指定する必要があります。

  • restore_until_scnrestore_until_timeまたはrestore_pointがどれも指定されていない場合、アーカイブ・バックアップは、過去14日以内のリストア可能な最新のバックアップを選択することで作成されます。

  • 指定したdb_unique_nameデータベースのアーカイブ・バックアップを作成するためにrestore_tagがすでに使用されている場合、このAPIはエラーを返します。

構文

PROCEDURE CREATE_ARCHIVAL_BACKUP(
   db_unique_name         IN VARCHAR2,
   from_tag               IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   compression_algorithm  IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm   IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   restore_point          IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   restore_until_scn      IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   restore_until_time     IN TIMESTAMP WITH TIME ZONE DEFAULT NULL,
   attribute_set_name     IN VARCHAR2,
   format                 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   autobackup_prefix      IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   restore_tag            IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   keep_until_time        IN TIMESTAMP WITH TIME ZONE DEFAULT NULL,
   tenant_identifier      IN NUMBER DEFAULT 0,
   tenant_name            IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments               IN VARCHAR2 DEFAULT NULL
   max_redo_to_apply      IN NUMBER DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-9 CREATE_ARCHIVAL_BACKUPのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

保護されたデータベースのDB_UNIQUE_NAME。これが指定されていないか、この名前に関連付けられているこのデータベースの状態が有効でない場合、このAPIはエラーを返します。

from_tag

指定した場合、リカバリ・アプライアンスは、テープへのコピーにこのタグを使用しているバックアップのみを考慮します。無効なfrom_tagが指定されている場合、APIはエラーを返します。

compression_algorithm

バックアップがすでに圧縮されている場合、このパラメータは無視されます。それ以外の場合、出力バックアップ・ファイルは指定されたアルゴリズムを使用して圧縮されます。無効なアルゴリズムが指定されている場合、APIはエラーを返します。

BASIC: 優れた圧縮率であり、MEDIUMより低速になる可能性があります。

LOW: 速度に対して最適化されており、BASICより低い圧縮率になる可能性があります。

MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。圧縮率と速度の優れた組合せが得られます。

HIGH: 制限要素が最大ネットワーク・スループットである低速なネットワークでの操作に最も適しています。最も高い圧縮レベルになりますが、CPUパフォーマンスに最も悪影響します。

OFF: 圧縮しません。

NULL: (デフォルト)圧縮アルゴリズムの既存の値が保持されます。

encryption_algorithm

バックアップがすでに暗号化されている場合、このパラメータは無視されます。

それ以外の場合、出力バックアップ・ファイルは指定されたアルゴリズムを使用して暗号化されます。

有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'、'CLIENT'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256、ENC_CLIENTです。

ノート:

CLIENTまたはENC_CLIENTの値では、クライアントが暗号化されたバックアップを生成する必要があります。そうしないと、リカバリ・アプライアンスでクラウド・バックアップ・ジョブが失敗します。

restore_point

アーカイブ・バックアップを作成する、ユーザーが生成したリストア・ポイント名。無効なリストア・ポイント名を指定した場合、このAPIはエラーを返します。

restore_until_scn

アーカイブ・バックアップを作成する、ユーザーが指定したリカバリSCN。

restore_until_time

アーカイブ・バックアップを作成する、ユーザーが指定したリカバリ時間。データベースのタイムゾーンを指定します。

attributre_set_name

ユーザーが指定した属性セット名。無効なattribute_set_nameが指定されている場合、エラーを返します。

format

出力バックアップ・ピースのネーミング形式。このパラメータは、RMAN FORMATパラメータと同じルールに従います。nullの場合、デフォルトがqueue_sbt_backup_task APIによって定義されます。

autobackup_prefix

元の自動バックアップ名には、この接頭辞が付きます。

restore_tag

ユーザーが指定したアーカイブ・バックアップのタグ。nullの場合、アーカイブ・バックアップのタグ値はrestore_point名と同じになります。

keep_until_time

ユーザーが指定したアーカイブ・バックアップの保存時間。指定しない場合、アーカイブ・バックアップはKEEP FOREVERバックアップになります。データベースのタイムゾーンを指定します。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

max_redo_to_apply

アーカイブ・バックアップの作成のためにREDOログを適用できる最大日数を示すユーザー指定のパラメータ。restore_until_timeが指定されている場合は、データベースの完全バックアップが時間範囲[restore_until_time - max_redo_to_apply, restore_until_time]以内に存在する必要があります。

restore_until_scnまたはrestore_pointが指定されている場合や、パラメータが指定されていない場合は、現在の時間が使用され、時間範囲[SYSTIMESTAMP - max_redo_to_apply, SYSTIMESTAMP]以内に完全バックアップが存在する必要があります。このパラメータに値が指定されていない場合の、max_redo_to_applyのデフォルトは14日になります。

CREATE_POLLING_POLICY

このプロシージャは、バックアップのポーリング・ポリシーを作成します。

バックアップのポーリング・ポリシーでは、保護されたデータベースによって受信バックアップ・ファイルまたはアーカイブREDOログ・ファイルが格納されるディレクトリを指定します。また、リカバリ・アプライアンスがポーリング位置でバックアップがないか調べる頻度も指定します。

ポーリングでファイルが検出されると、そのファイルは調査後に、その内容を使用してリカバリ・アプライアンスに登録されている保護されたデータベースに関連付けられます。登録済のどの保護されたデータベースにもファイルを関連付けられない場合は、リカバリ・アプライアンスは、警告メッセージをログに記録し、ファイルの処理を中止します。

構文

PROCEDURE create_polling_policy(
   polling_policy_name IN VARCHAR2,
   polling_location IN VARCHAR2,
   polling_frequency IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   delete_input IN BOOLEAN DEFAULT FALSE,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-10 CREATE_POLLING_POLICYのパラメータ

パラメータ 説明

polling_policy_name

ポーリング・ポリシーのユーザーが割り当てた名前。

polling_location

新しいバックアップがないかリカバリ・アプライアンスが定期的に調べるディレクトリ。このディレクトリ名は、複数のポーリング・ポリシーに指定しないでください。

polling_frequency

新しいバックアップがないかリカバリ・アプライアンスが指定されたディレクトリを調べる頻度。システム・ロードにより、バックアップのポーリングがそれほど頻繁に発生しないことがあります。

INTERVAL '2' DAY (2日)、INTERVAL '4' HOUR (4時間)などのように、有効なINTERVAL DAY TO SECOND式でウィンドウを指定します。

delete_input

削除動作を制御する設定。TRUEの場合、リカバリ・アプライアンスは、指定されたディレクトリのファイルを記憶域の場所にコピーされた後に削除します。FALSEの場合、リカバリ・アプライアンスは、ポーリング位置で検出されたファイルを削除しません。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

CREATE_PROTECTION_POLICY

このプロシージャは、保護ポリシーを作成します。

構文

PROCEDURE create_protection_policy (
   protection_policy_name IN VARCHAR2,
   description IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   storage_location_name IN VARCHAR2,
   polling_policy_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   recovery_window_goal IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED,
   max_retention_window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   recovery_window_sbt IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   unprotected_window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   guaranteed_copy IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO',
   allow_backup_deletion IN VARCHAR2 DEFAULT 'YES',
   store_and_forward IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO',
   log_compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT 'BASIC',
   autotune_reserved_space IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO',
   autotune_space_limit IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   recovery_window_compliance IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   keep_compliance IN VARCHAR2 'NO',
   max_reserved_space IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-11 CREATE_PROTECTION_POLICYのパラメータ

パラメータ 説明

protection_policy_name

保護ポリシーのユーザーが割り当てた名前。

description

ポリシーの使用法の説明(オプション)。

storage_location_name

保管場所の名前。リカバリ・アプライアンスでは、アクティブに受信された受信バックアップと、この保護ポリシーを共有するすべてのデータベースに対して新たに作成されたバックアップ・ファイルに、この場所が使用されます。

polling_policy_name

バックアップのポーリング・ポリシーの名前。ポーリング・ポリシーでは、リカバリ・アプライアンスがこの保護ポリシーを使用する保護されたデータベースのバックアップをポーリングする方法のルールを指定します。nullの場合、この保護ポリシーを使用するデータベースに対してバックアップのポーリングが発生しません。

recovery_window_goal

この保護ポリシーを使用するデータベースのリカバリ・ウィンドウ目標。保護されたデータベースごとに、リカバリ・アプライアンスでは、現在の時間から遡って指定された間隔内の任意の時点までのポイント・イン・タイム・リカバリを、ディスクで最古のバックアップによってサポートできるようにしようとします。

INTERVAL '2' DAY (2日)、INTERVAL '4' HOUR (4時間)などのように、有効なINTERVAL DAY TO SECOND式で目標を指定します。

max_retention_window

この保護ポリシーを使用するデータベースのバックアップをリカバリ・アプライアンスで保持する必要がある最長時間。リカバリ・アプライアンスは、バックアップを指定の期間より長く保持するのは、データベースのリカバリ・ウィンドウ目標の保存にそのバックアップが必要な場合のみです。nullの場合、リカバリ・アプライアンスは、明示的なユーザー・アクションまたは記憶域の場所内での領域不足によって引き起こされないかぎり、バックアップをパージしません。

recovery_window_sbt

この保護ポリシーを使用するデータベースのSBTバックアップのリカバリ・ウィンドウ。保護されたデータベースごとに、リカバリ・アプライアンスでは、現在の時間から遡って指定された間隔内の任意の時点までリカバリが可能であることを保証するのに十分な期間、バックアップがテープ上に保持されます。

このパラメータがnullでない場合、この保護ポリシー用のSBTジョブを作成し、Oracle Schedulerなどのスケジューリング機能を使用してそのジョブをスケジュールする必要もあります。「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

このパラメータがNULLの場合、バックアップのパージは自動的には実行されず、バックアップは有効期限を過ぎても保存されます。

INTERVAL '2' DAY (2日)、INTERVAL '4' HOUR (4時間)などのように、有効なINTERVAL DAY TO SECOND式でウィンドウを指定します。

unprotected_window

この保護ポリシーを使用しているデータベースが許容できるデータ損失の最大量。保護されたデータベースが指定のデータ損失量を超えると、リカバリ・アプライアンスは、RA_INCIDENT_LOGに警告をポストします。保護された各データベースのリカバリ可能限度である直近の時間がRA_RESTORE_RANGEHIGH_TIME列に表示されます。

INTERVAL '2' DAY (2日)、INTERVAL '4' HOUR (4時間)などのように、有効なINTERVAL DAY TO SECOND式でウィンドウを指定します。

guaranteed_copy

保証付きコピー機能の設定。NOを指定すると、リカバリ・アプライアンスでは、容量が少ないときに古いバックアップの削除が必要な場合でも、常に新しいバックアップが受け入れられます。このオプションは、古いバックアップをリストアできることよりも、現在受信しているバックアップを正常に処理できることを優先します。

YESを指定すると、バックアップ・データはリカバリ・アプライアンスの記憶域から削除される前に必ずテープまたはクラウドにコピーされます。このオプションは、現在受信しているバックアップを正常に処理できることよりも、古いバックアップをリストアできることを優先します。

YESに設定した場合、リカバリ・アプライアンスでは、guaranteed_copy=YESに設定されている、まだすべてのライブラリにコピーされていないバックアップ・データを、disk_reserve_spaceのバイト数までしか保持できません。ハードウェア・エラーまたはネットワーク・エラーによって適切なタイミングでコピーできない場合、リカバリ・アプライアンスがdisk_reserve_spaceの上限に達すると、その後の新しいバックアップの作成は失敗します。

allow_backup_deletion

これをNOに設定すると、RMANユーザーはリカバリ・アプライアンス上のバックアップを削除できなくなります。デフォルト値はYESに設定されます。

NOは、リカバリ・アプライアンスがこの保護ポリシーを使用するデータベースのRMANユーザーによるバックアップの削除を禁止することを意味します。

YESは、リカバリ・アプライアンスがこの保護ポリシーを使用するデータベースのRMANユーザーによるバックアップの削除を許可することを意味します。

store_and_forward

バックアップおよびREDOフェイルオーバー機能の設定です。この設定は、このポリシーに関連付けられた保護されたデータベースが、プライマリ・リカバリ・アプライアンスの停止時にバックアップおよびREDOをリダイレクトする代替リカバリ・アプライアンスで定義されている保護ポリシーでのみ使用されます。

YESを指定すると、代替リカバリ・アプライアンスはこれらのリダイレクトされたバックアップを索引付けしません。かわりに、バックアップはそのまま格納され、停止が終了するとプライマリ・リカバリ・アプライアンスに送信されます。バックアップ・ピースは、プライマリでレプリケートされると削除されます。この代替ZDLRAに対してのみ、永久増分のサポートがオフになります。ダウンストリームZDLRAは、これらのバックアップを受信すると永久増分方法を再開します。

デフォルトはNOです。

詳細は、「バックアップおよびREDOフェイルオーバー計画を使用した一時的な停止の管理」を参照してください。

log_compression_algorithm

アーカイブ・ログ圧縮機能の設定。この設定は、NZDL/ポーリングされるアーカイブ・ログのバックアップの圧縮レベルを調整するために使用します。

OFFは、アーカイブ・ログが圧縮されないことを意味します。BASICは、BASIC圧縮アルゴリズムを使用してバックアップが圧縮されることを意味します。LOWは、LOW圧縮アルゴリズムを使用してバックアップが圧縮されることを意味します。MEDIUMは、MEDIUM圧縮アルゴリズムを使用してバックアップが圧縮されることを意味します。HIGHは、HIGH圧縮アルゴリズムを使用してバックアップが圧縮されることを意味します。

LOW、MEDIUMおよびHIGHログ圧縮設定を使用するために、保護されたデータベースでAdvanced Compression Option (ACO)ライセンスは必要ありません。ログ圧縮の使用方法の詳細は、『ZDLRA: 保護ポリシー圧縮アルゴリズムの変更』(ドキュメントID 2654539.1)を参照してください。

autotune_reserved_space

この設定は、リカバリ・アプライアンスがこのポリシーに関連付けられているデータベースのreserved_space設定を自動的に定義および更新するかどうかを制御するために使用されます。この機能が有効な場合でも、reserved_spaceの初期設定および更新設定をupdate_db APIの下に指定して、recovery_window_goalパラメータで指定された期間のreserved_spaceの自動変更を上書きできます。

YESは、何も指定されない場合にリカバリ・アプライアンスがデータベースの初期reserved_space設定を指定することを意味します。リカバリ・アプライアンスでは、毎日、データベース領域使用量に基づいて設定がチューニングされます。

NOは、リカバリ・アプライアンス管理者が、この保護ポリシーに関連付けられているデータベースのreserved_space設定の指定および維持を担当することを意味します。

autotune_space_limit

このパラメータは、記憶域の場所が一杯になり始めると、予約済領域の自動チューニング機能によって、reserved_spaceの制約のない増加を制限します。

自動チューニングでは、予約済領域の合計使用量がこの指定された制限を下回る場合、予約済領域の増加は制限されません。予約済領域の合計使用量がこの指定された制限を超えると、自動チューニングにより、記憶域の場所内のデータベースごとに、後続のreserved_spaceの増加が週当たり10%に制限されます。

この値の形式は、0-9のみで構成される数字の後に、必要に応じて次の単位指定子のいずれかを付けた文字列です。

  • K: キロバイト
  • M: メガバイト
  • G: ギガバイト
  • T: テラバイト

単位を指定しないと、リカバリ・アプライアンスは、値をバイト数として解釈します。autotune_reserved_spaceオプションを使用した予約済領域の増加に制限がない場合、この値はNULLに設定できます。

recovery_window_compliance

この設定は、削除されないバックアップの範囲をデータベースごとに指定します。これらのバックアップではdisk_reserved_spaceバイトを超える記憶域を使用しないでください。使用する場合は、それらのバックアップが範囲外になるまで新しいバックアップが拒否されます。

INTERVAL '4' HOUR (4時間)などの有効なINTERVAL DAY TO SECOND式で期間を指定します。

keep_compliance

この設定により、RMAN CHANGEコマンドを使用して、アーカイブ・バックアップに指定された保持期限を縮小できなくなります。

YESは、アーカイブ・バックアップの保持期限がRMAN CHANGEコマンドで変更できないことを意味します。KEEP_COMPLIANCEがアクティブの場合、KEEP FOREVERバックアップは削除されません。

NOは、アーカイブ・バックアップの保持期限をRMAN CHANGEコマンドで変更できることを意味します。デフォルトはNOです。

max_reserved_space

このパラメータは、保護ポリシーでサポートされる各データベースで許可される最大disk_reserved_spaceです

この値の形式は、0-9のみで構成される数字の後に、必要に応じて次の単位指定子のいずれかを付けた文字列です。

  • K: キロバイト
  • M: メガバイト
  • G: ギガバイト
  • T: テラバイト

単位を指定しないと、リカバリ・アプライアンスは、値をバイト数として解釈します。

max_reserved_spaceがNULLに指定されている場合、すべてのデータベースの予約済領域の合計が記憶域の場所内に収まる必要があるという点を除き、データベースのdisk_reserved_space設定は制約されません。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

CREATE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスのレプリケーション・スキームの一部を形成するダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスの構成を定義します。

このプロシージャは、ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスのメタデータを作成しますが、バックアップをレプリケートしません。ADD_REPLICATION_SERVERプロシージャを使用してダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスと1つ以上の保護ポリシーをリンクするため、このようなポリシーに割り当てられた保護されたデータベースのバックアップはダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに送信されます。

構文

PROCEDURE create_replication_server (
   replication_server_name IN VARCHAR2,
   sbt_so_name IN VARCHAR2,
   sbt_parms IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   max_streams IN NUMBER DEFAULT NULL,
   catalog_user_name IN VARCHAR2,
   wallet_alias IN VARCHAR2,
   wallet_path IN VARCHAR2,
   proxy_url IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   proxy_port IN NUMBER DEFAULT NULL,
   http_timeout IN NUMBER DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-12 CREATE_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスのユーザーが割り当てた名前。この値は、格納する前に大文字に変換されます。

sbt_so_name

リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールの名前およびパス。このモジュールは、SBTデバイスをシミュレートするOracle提供のメディア・ライブラリです。リカバリ・アプライアンスでは、このライブラリを使用してダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスと通信します。

sbt_parms

(RA_CLIENT_CONFIG_FILE=file_system_location)形式の、クライアント構成ファイルの名前およびパス。カッコは必須です。クライアント構成ファイルはテキスト・ファイルです。

クライアント構成ファイルのサンプルの内容を次に示します。

ra_host=oam2.example.com:6498 ra_wallet='location=file:/u01/oracle/wallets credential_alias=repcred1'

ノート:

システム・パラメータSBT_LIBRARYRA_WALLETCREDENTIAL_ALIASPROXY_ULRおよびPROXY_PORTは、sbt_parmsではなく、create_replication_serverパラメータを使用して指定する必要があります。

max_streams

最大同時レプリケーション・タスク数。null (推奨設定)の場合、アップストリーム・リカバリ・アプライアンスにより、ノード数に基づいてレプリケーションに使用するストリーム数が決定されます。

catalog_user_name

無視されます。リカバリ・アプライアンス・カタログ所有者が自動的に移入されます。

wallet_alias

アップストリーム・リカバリ・アプライアンスでダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスによる認証に使用するウォレット内の資格証明を特定する別名。

wallet_path

ローカルOracleウォレットのパス(ウォレット・ファイル名を除く)。パスはfile:で始める必要があります。

proxy_url

host形式の、必要なプロキシ・サーバーのURL。

proxy_port

プロキシ・サーバーのポート番号。

http_timeout

HTTPタイムアウト間隔(秒)。Oracleサポートによって別の値に設定するよう指示されないかぎり、システム・デフォルトのHTTPタイムアウトを受け入れるように、このパラメータは通常、nullに設定したままにします。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET

このプロシージャは、SBTジョブで使用できるSBT属性セットを作成します。

SBT属性セットとは、SBTジョブの実行を制御する属性のグループです。このような属性を使用すると、宛先メディア・プールやメディア・ファミリなど、メディア管理ライブラリの設定を指定できます。複数のSBT属性セットを定義できます。複数のジョブで単一の属性セットを参照できます。

構文

PROCEDURE create_sbt_attribute_set(
   lib_name IN VARCHAR2,
   attribute_set_name IN VARCHAR2,
   streams IN NUMBER DEFAULT NULL,
   poolid IN NUMBER DEFAULT NULL,
   parms IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   send IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-13 CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SETのパラメータ

パラメータ 説明

lib_name

属性セットに関連付けるSBTライブラリの名前。

attribute_set_name

属性セットのユーザーが割り当てた名前。属性セット名は一意にする必要があります。

streams

自動化されたバックアップにリカバリ・アプライアンスが使用する最大同時ストリーム数。同時ストリーム数が、SBTライブラリのdrives属性およびrestore_drives属性で設定された制限を超えることはありません。streamsがnullの場合、リカバリ・アプライアンスは、使用可能なドライブをすべて使用します。

poolid

バックアップ・コピーの宛先として使用するメディア・プール番号。このパラメータは、RMAN BACKUPコマンドのPOOLパラメータと同じ形式の値を受け入れます。

parms

バックアップ・コピー操作用のメディア管理ライブラリ固有のパラメータ文字列。この文字列の形式は、RMAN ALLOCATE CHANNELコマンドのPARMSオプションと同じです。この属性のSBTバックアップ操作時に、リカバリ・アプライアンスは、このパラメータの値を、CREATE_SBT_LIBRARYプロシージャで指定されたPARMSパラメータとマージします。

send

リカバリ・アプライアンスがバックアップ・コピー操作用のメディア管理ライブラリ固有のパラメータを追加送信するために使用する文字列。この文字列の形式は、RMAN ALLOCATE CHANNELコマンドのSENDオプションと同じです。この属性のバックアップ操作時に、リカバリ・アプライアンスは、このパラメータの値を、CREATE_SBT_LIBRARYプロシージャで指定されたSENDパラメータとマージします。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、テープ/クラウドへのコピー対象となるバックアップの選択方法を記述するSBTジョブを作成します。この過負荷プロシージャのこの形式は、指定された保護ポリシーに割り当てられた保護されたデータベースすべてに対するバックアップに適用されます。

SBTバックアップ・ジョブを作成したら、Oracle Schedulerなどのスケジューリング機能を使用して、そのジョブをスケジュールする必要があります。「QUEUE_SBT_BACKUP_TASK」を参照してください。

構文

PROCEDURE create_sbt_job_template (
   template_name IN VARCHAR2,
   protection_policy_name IN VARCHAR2,
   attribute_set_name IN VARCHAR2,
   backup_type IN VARCHAR2,
   full_template_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   from_tag IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   priority IN NUMBER DEFAULT SBT_PRIORITY_MEDIUM,
   copies IN NUMBER DEFAULT 1,
   window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-14 CREATE_SBT_JOB_TEMPLATEのパラメータ

パラメータ 説明

template_name

SBTジョブ・テンプレートのユーザーが割り当てた名前。

protection_policy_name

このSBTジョブが適用される保護ポリシーの名前。この保護ポリシーに割り当てられたすべての保護されたデータベースに対するバックアップがコピーの対象となります。

attribute_set_name

このSBTジョブに使用するSBT属性セットの名前。

backup_type

このSBTジョブでテープへのコピー対象として選択されるバックアップのタイプ。この文字列は、次のタイプのカンマ区切りのリストにする必要があります。

ALL: FULLINCRARCHの省略表現

INCR: 直近の全体バックアップ以降、まだテープにコピーされていない増分ログをすべてコピーします。

ARCH: 直近の全体バックアップ以降、まだテープにコピーされていないアーカイブREDOログ・バックアップをすべてコピーします。

FULL: 直近の仮想レベル0バックアップがまだテープにコピーされていない場合、それをコピーします。バックアップは、受信された直近のレベル0バックアップに基づいた仮想レベル0バックアップか、受信された直近のレベル1バックアップに基づいた仮想レベル0バックアップのいずれか新しい方です。

full_template_name

このSBTジョブ・テンプレートの完全名。これは、INCRおよびARCHバックアップ・タイプにのみ適用されます。完全名は、全体バックアップとそのリカバリに必要な増分バックアップおよびアーカイブREDOログ・ファイルをリンクします。指定されたテープ・ライブラリに全体バックアップ・テンプレートが1つのみ存在する場合、このパラメータのデフォルトはこのテンプレートの名前に設定されます。つまり、指定する必要がありません。全体バックアップ・テンプレートが複数存在する場合、完全テンプレート名を指定する必要があります。指定するFULLテンプレート名は、INCRまたはARCHジョブと同じSBTライブラリに属する必要があります。backup_typeFULLまたはALLに設定した場合、full_template_nametemplate_nameと同じです。

from_tag

タグ名。指定した場合、リカバリ・アプライアンスは、テープへのコピーにこのタグを使用しているバックアップのみと見なします。TAG文字列の正しい形式については、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス』を参照してください。

priority

テープ・リソースの使用に関するこのジョブの優先度。優先度の値が低いほど、高い値よりも優先されます。0が最高の優先度です。0(ゼロ)以上の数値を使用できます。事前定義済の値は次のとおりです。

SBT_PRIORITY_LOW: 1000に対応

SBT_PRIORITY_MEDIUM: 100に対応

SBT_PRIORITY_HIGH: 10に対応

SBT_PRIORITY_CRITICAL: 1に対応

デフォルトの優先度はSBT_PRIORITY_MEDIUMです。リストア・ジョブのデフォルトの優先度はSBT_PRIORITY_CRITICALです。

copies

このSBTジョブで作成される各バックアップの別個のコピー数。有効値は1 (デフォルト)から4の範囲です。

window

このジョブでバックアップをテープにコピーできる時間ウィンドウ。指定されたウィンドウ内で開始できないコピー・タスクは、次にスケジュールされているジョブの実行まで待機する必要があります。

compression_algorithm

圧縮アルゴリズムを指定します。compression_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている圧縮アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の圧縮アルゴリズムを定義します。

BASIC: 優れた圧縮率であり、MEDIUMより低速になる可能性があります。

LOW: 速度に対して最適化されており、BASICより低い圧縮率になる可能性があります。

MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。圧縮率と速度の優れた組合せが得られます。

HIGH: 制限要素が最大ネットワーク・スループットである低速なネットワークでの操作に最も適しています。最も高い圧縮レベルになりますが、CPUパフォーマンスに最も悪影響します。

OFF: 圧縮しません。

NULL: (デフォルト) SBTジョブ・テンプレートに定義されているアルゴリズムを使用する必要があることを示します。

encryption_algorithm

テープ・ジョブに使用する暗号化アルゴリズム。有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256です

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、新しいSBTバックアップ・ジョブを作成します。ジョブでは、リカバリ・アプライアンスがテープ/クラウドへのコピー対象となるバックアップを選択する方法を記述します。この過負荷プロシージャのこの形式は、単一の保護されたデータベースに対するバックアップにのみ適用されますが、前述の形式は特定の保護ポリシーに割り当てられたデータベースすべてに対するバックアップに適用されます。この相違を除いて、このプロシージャとそのパラメータは、このプロシージャの代替形式とまったく同じです。

構文

PROCEDURE create_sbt_job_template (
   template_name IN VARCHAR2,
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   attribute_set_name IN VARCHAR2,
   backup_type IN VARCHAR2,
   full_template_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   from_tag IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   priority IN NUMBER DEFAULT SBT_PRIORITY_MEDIUM,
   copies IN NUMBER DEFAULT 1,
   window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-15 CREATE_SBT_JOB_TEMPLATEのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

このSBTジョブが適用される保護されたデータベースのDB_UNIQUE_NAME。このSBTジョブは、指定されたデータベースに属するバックアップのみコピーします。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

CREATE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、インストールされたメディア管理ソフトウェア・ライブラリを記述するメタデータを作成します。リカバリ・アプライアンスでは、指定されたライブラリを使用して、内部記憶域からテープまたはこのメディア・マネージャでサポートされる他の3次記憶域にバックアップがコピーされます。

構文

PROCEDURE create_sbt_library (
   lib_name IN VARCHAR2,
   drives IN NUMBER,
   restore_drives IN NUMBER DEFAULT 0,
   parms IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   send IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   guaranteed IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO',
   immutable IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO',
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-16 CREATE_SBT_LIBRARYのパラメータ

パラメータ 説明

lib_name

リカバリ・アプライアンスがこのSBTライブラリの参照に使用するユーザー指定の名前。

drives

このSBTライブラリがアクセスできるテープ・ドライブの最大数。リカバリ・アプライアンスでは、このライブラリへのアクセス時に、指定された同時ストリーム数を超えて使用することはありません。

restore_drives

リストア操作用にリカバリ・アプライアンスが予約するテープ・ドライブの数。

指定した場合、リカバリ・アプライアンスでは、バックアップ操作に最大でdrives - restore_drivesドライブを使用するため、常に指定されたドライブ数をリストア操作に使用できるようになります。

指定しない場合、リカバリ・アプライアンスでは、使用可能なドライブすべてをバックアップに使用できるため、リストア操作はドライブが解放されるまで待機することが必要になる場合があります。

parms

このSBTライブラリへのアクセスにリカバリ・アプライアンスが使用するライブラリ固有のパラメータ文字列。この文字列の形式は、RMAN ALLOCATE CHANNELコマンドのPARMSオプションと同じです。この文字列には通常、SBT_LIBRARYパラメータが含まれます。

send

リカバリ・アプライアンスがこのSBTライブラリにライブラリ固有のパラメータを追加送信するために使用するパラメータ文字列。この文字列の形式は、RMAN ALLOCATE CHANNELコマンドのSENDオプションと同じです。

guaranteed

YESの場合、このライブラリをバッキング・ストアとして使用して、GUARANTEED_COPY保護ポリシー属性をサポートできます。

immutable

YESの場合、このライブラリをバッキング・ストアとして使用して、KEEP_COMPLIANCE保護ポリシー属性をサポートできます。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

DELETE_DB

このプロシージャは、このデータベースに関連付けられているすべてのローカル・バックアップをリカバリ・アプライアンスから削除します。テープ上のバックアップ、クラウド内のバックアップまたはレプリケートされたバックアップは影響を受けません。

リカバリ・アプライアンスがエラーのためこのデータベースが所有するローカル・バックアップを削除できない場合、DELETE_DB操作は失敗します。エラーが発生した場合、指定されたデータベースはリカバリ・アプライアンスから完全には削除されません。リカバリ・アプライアンスは、DELETE_DBプロシージャ中に発生したエラーをRA_INCIDENT_LOGビューに記録します。waitパラメータをTRUEと指定した場合、リカバリ・アプライアンスは、DELETE_DBがコールされるセッションでもこのようなエラーを発生させます。エラーを診断して問題を解決すれば、DELETE_DBを再度実行できます。

ノート:

データベースを削除する前に、ビューRA_DATABASE_SYNONYMをチェックして、そのデータベースが別の名前で使用されていないことと、まだ重要である可能性がないことを確認します。

構文

PROCEDURE delete_db (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   wait IN BOOLEAN DEFAULT TRUE,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-17 DELETE_DBのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

削除するデータベースのDB_UNIQUE_NAME

wait

プロシージャの待機動作。TRUEの場合、指定されたデータベースのバックアップおよびメタデータがリカバリ・アプライアンスから完全に削除されるまで、プロシージャは戻りません。FALSEの場合、プロシージャはすぐに戻り、データベース削除操作はバックグラウンドで続行されます。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

DELETE_POLLING_POLICY

このプロシージャは、指定されたバックアップのポーリング・ポリシーを削除します。

構文

PROCEDURE delete_polling_policy (
   polling_policy_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-18 DELETE_POLLING_POLICYのパラメータ

パラメータ 説明

polling_policy_name

削除するバックアップのポーリング・ポリシーの名前。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

DELETE_PROTECTION_POLICY

このプロシージャは、指定された保護ポリシーを削除します。

指定されたポリシーは、データベースに関連付けられていない必要があります。

構文

PROCEDURE delete_protection_policy (
   protection_policy_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-19 DELETE_PROTECTION_POLICYのパラメータ

パラメータ 説明

protection_policy_name

削除する保護ポリシーの名前。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

DELETE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、レプリケーション・サーバー構成を削除します。ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに関連するメタデータがすべて削除されます。

構文

PROCEDURE delete_replication_server (
   replication_server_name IN VARCHAR2,
   force IN BOOLEAN DEFAULT FALSE,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-20 DELETE_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

削除するレプリケーション・サーバー構成の名前。

force

保護ポリシーが構成に関連付けられている場合の削除動作。FALSEの場合、レプリケーション・サーバー構成がまだ保護ポリシーに関連付けられている場合、削除は失敗します。この場合、先にREMOVE_REPLICATION_SERVERをコールする必要があります。TRUEの場合、まず、delete_replication_serverによって保護ポリシーからレプリケーション・サーバー構成が削除されます。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

DELETE_SBT_ATTRIBUTE_SET

このプロシージャは、指定されたSBT属性セットを削除します。

構文

PROCEDURE delete_sbt_attribute_set(
   attribute_set_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-21 DELETE_SBT_ATTRIBUTE_SETのパラメータ

パラメータ 説明

attribute_set_name

削除するSBT属性セットの名前。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

DELETE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、指定されたSBTジョブ・テンプレートを削除します。

構文

PROCEDURE delete_sbt_job_template (
   template_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-22 DELETE_SBT_JOB_TEMPLATEのパラメータ

パラメータ 説明

template_name

削除するSBTジョブの名前。リカバリ・アプライアンスにより、このジョブに属するタスクがタスク・キューから削除されますが、実行中のタスクは終了しません。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

DELETE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリを記述しているメタデータを削除します。

リカバリ・アプライアンスは、SBTライブラリ・オブジェクトのみを削除し、メディア管理ソフトウェアはアンインストールしません。

このプロシージャは、このSBTライブラリ用に作成されたSBTジョブおよび属性をすべて削除します。

構文

PROCEDURE delete_sbt_library (
   lib_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-23 DELETE_SBT_LIBRARYのパラメータ

パラメータ 説明

lib_name

削除するSBTライブラリの名前。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

ESTIMATE_SPACE

このプロシージャは、指定されたデータベースのリカバリおよび望ましいリカバリ・ウィンドウに必要な記憶域容量をGB単位で予測します。データベース名および望ましいリカバリ・ウィンドウが必要です。

構文

FUNCTION estimate_space (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   target_window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL)
RETURN NUMBER;

パラメータ

表21-24 ESTIMATE_SPACEのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

記憶域の予測が必要なデータベースの名前。

target_window

データベースの望ましいリカバリ・ウィンドウ。INTERVAL '2' DAY (2日)、INTERVAL '4' HOUR (4時間)などのように、有効なINTERVAL DAY TO SECOND式で目標を指定します。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

RETURNS

target_window全体のリカバリを実現するために必要な領域のギガバイト。

GRANT_DB_ACCESS

このプロシージャは、指定されたリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントに必要な権限を付与し、そのアカウントが指定の保護されたデータベースに関するリカバリ・カタログ・メタデータのバックアップ、リストアおよびアクセスをできるようにします。

構文

PROCEDURE grant_db_access (
   username IN VARCHAR2,
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-25 GRANT_DB_ACCESSのパラメータ

パラメータ 説明

username

リカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントの名前。

db_unique_name

権限が付与されている保護されたデータベース。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

KEY_REKEY

このプロシージャは、すべてのデータベースの暗号化キーを既存の暗号化キーで更新します。

構文

PROCEDURE key_rekey(,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-26 KEY_REKEYのパラメータ

パラメータ 説明

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

KEY_REKEY

このプロシージャは、指定したデータベースの暗号化キーを既存の暗号化キーで更新します。

構文

PROCEDURE key_rekey (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-27 KEY_REKEYのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

新しい暗号化キーを生成するデータベースのDB_UNIQUE_NAME。ノート: このルーチンは新しいキーを作成しません。既存のキーのみ更新します

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

KEY_REKEY

このプロシージャは、すべてのデータベースの暗号化キーを、指定したprotection_policy内の既存の暗号化キーで更新します。

構文

PROCEDURE key_rekey (
   protection_policy_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-28 KEY_REKEYのパラメータ

パラメータ 説明

protection_policy_name

この保護ポリシーの一部であるデータベースの新しい暗号化キーを生成します。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

MIGRATE_TAPE_BACKUP

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリを介してリカバリ・アプライアンスで移行前のテープ・バックアップをアクセスできるようにします。先に、RMAN IMPORT CATALOGコマンドを使用してリカバリ・アプライアンス・カタログにテープ・バックアップに関するメタデータをインポートする必要があります。

このプロシージャは、既存のテープ・バックアップへのアクセスに必要なメタデータの調整を実行しますが、バックアップを物理的に移動しません。既存のバックアップは、指定されたSBTライブラリによってアクセスできている必要があります。

構文

PROCEDURE migrate_tape_backup(
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   sbt_lib_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-29 MIGRATE_TAPE_BACKUPのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

バックアップを移行する保護されたデータベースのカンマ区切りのリスト。各db_unique_nameをリカバリ・アプライアンス・カタログに登録し、ADD_DBを使用してリカバリ・アプライアンスに追加しておく必要があります。

sbt_lib_name

リカバリ・アプライアンスが指定の保護されたデータベースの既存のテープ・バックアップにアクセスするために使用するSBTライブラリ。「CREATE_SBT_LIBRARY」を参照してください。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

MOVE_BACKUP

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからSBT宛先に1つ以上の長期アーカイブ・バックアップ・ピースを移動します。

リカバリ・アプライアンスは、指定したタグとformatパラメータおよびtemplate_nameパラメータで指定した場所が一致するバックアップ・ピースをすべてコピーします。リカバリ・アプライアンスが各バックアップ・ピースを正常にコピーした後、リカバリ・アプライアンスはバックアップ・ピースを元の場所から削除します。

構文

PROCEDURE move_backup (
   tag IN VARCHAR2,
   format IN VARCHAR2,
   template_name IN VARCHAR2,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-30 MOVE_BACKUPのパラメータ

パラメータ 説明

tag

コピーするバックアップのタグ。リカバリ・アプライアンスは、このタグと一致するバックアップをすべて削除します。

format

作成するバックアップ・ピースのネーミング形式。このパラメータは、RMAN FORMATパラメータと同じルールに従います。

指定しない場合、デフォルトの形式はRA_SBT_%d_%I_<SBT_job_template_key>_%U_<bs_key>です。

template_name

SBTジョブ・ライブラリ・テンプレートの名前。

リカバリ・アプライアンスにより、SBTテンプレート名で参照されるメディア・プールをコピー先として使用して、バックアップ・ピースがテープ(またはクラウド)にコピーされます。

compression_algorithm

圧縮アルゴリズムを指定します

compression_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている圧縮アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の圧縮アルゴリズムを定義します。

BASIC: 優れた圧縮率であり、MEDIUMより低速になる可能性があります。

LOW: 速度に対して最適化されており、BASICより低い圧縮率になる可能性があります。

MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。圧縮率と速度の優れた組合せが得られます。

HIGH: 制限要素が最大ネットワーク・スループットである低速なネットワークでの操作に最も適しています。最も高い圧縮レベルになりますが、CPUパフォーマンスに最も悪影響します。

OFF: 圧縮しません。

NULL: (デフォルト) SBTジョブ・テンプレートに定義されているアルゴリズムを使用する必要があることを示します。

encryption_algorithm

暗号化アルゴリズムを指定します

encryption_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている暗号化アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の暗号化アルゴリズムを定義します。

有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256です

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

MOVE_BACKUP_PIECE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからSBT宛先に単一の長期アーカイブ・バックアップ・ピースを移動します。

リカバリ・アプライアンスは、指定されたバックアップ・ピースを、formatパラメータとtemplate_nameパラメータで指定された場所にコピーします。リカバリ・アプライアンスがバックアップ・ピースを正常にコピーした後、リカバリ・アプライアンスはバックアップ・ピースを元の場所から削除します。

構文

PROCEDURE move_backup_piece (
   bp_key IN NUMBER,
   format IN VARCHAR2,
   template_name IN VARCHAR2,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-31 MOVE_BACKUP_PIECEのパラメータ

パラメータ 説明

bp_key

移動するバックアップ・ピースの一意キー。このキーはRC_BACKUP_PIECEビューから取得します。

format

作成するバックアップ・ピースのネーミング形式。このパラメータは、RMAN FORMATパラメータと同じルールに従います。

指定しない場合、デフォルトの形式はRA_SBT_%d_%I_<SBT_job_template_key>_%U_<bs_key>です。

template_name

SBTジョブ・ライブラリ・テンプレートの名前。

リカバリ・アプライアンスにより、SBTテンプレート名で参照されるメディア・プールをコピー先として使用して、バックアップ・ピースがテープにコピーされます。

compression_algorithm

圧縮アルゴリズムを指定します。compression_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている圧縮アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の圧縮アルゴリズムを定義します。

BASIC: 優れた圧縮率であり、MEDIUMより低速になる可能性があります。

LOW: 速度に対して最適化されており、BASICより低い圧縮率になる可能性があります。

MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。圧縮率と速度の優れた組合せが得られます。

HIGH: 制限要素が最大ネットワーク・スループットである低速なネットワークでの操作に最も適しています。最も高い圧縮レベルになりますが、CPUパフォーマンスに最も悪影響します。

OFF: 圧縮しません。

NULL: (デフォルト) SBTジョブ・テンプレートに定義されているアルゴリズムを使用する必要があることを示します。

encryption_algorithm

暗号化アルゴリズムを指定します

encryption_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている暗号化アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の暗号化アルゴリズムを定義します。

有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256です

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

PAUSE_REPLICATION_DATABASE

このプロシージャは、指定されたデータベースのレプリケーションをすべての関連するレプリケーション・サーバーとともに一時停止します。replication_server_nameを指定すると、1つのデータベース/1つのレプリケーション・サーバーのレプリケーションが一時停止されます。

リカバリ・アプライアンスでは、進行中のバックアップ・ピースのレプリケートを完了できます。このレプリケーション・サーバー構成を使用したレプリケート対象のバックアップ・ピースをリカバリ・アプライアンスがキューに入れて、これらをレプリケートしなかった場合、RESUME_REPLICATION_DATABASEをコールするまで、リカバリ・アプライアンスはそのバックアップ・ピースを保持します。このデータベース/リカバリ・アプライアンスに対して実行されるレプリケーション・タスクは、指定されたデータベース/ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに対してresume_replication_databaseを実行するまで実行できません。

構文

PROCEDURE pause_replication_database (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   replication_server_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-32 PAUSE_REPLICATION_DATABASEのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

レプリケーションを一時停止する保護されたデータベース。

replication_server_name

nullでない場合、この指定されたレプリケーション・サーバー上の1つのデータベースに対してのみレプリケーションが一時停止されます。nullの場合、関連付けられたすべてのレプリケーション・サーバーでそのデータベースのレプリケーションが一時停止されます。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

PAUSE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、指定されたダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスへのレプリケーションを一時停止します。

リカバリ・アプライアンスでは、進行中のバックアップ・ピースのレプリケートを完了できます。リカバリ・アプライアンスがこのレプリケーション・サーバー構成を使用したレプリケート対象のバックアップ・ピースがキューに入れられて、レプリケートされなかった場合は、RESUME_REPLICATION_SERVERをコールするまで、リカバリ・アプライアンスはそのバックアップ・ピースは保持します。このリカバリ・アプライアンスに対して実行されるレプリケーション・タスクは、ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスへのレプリケーションを再開するまで実行できません。

構文

PROCEDURE pause_replication_server  (
   replication_server_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-33 PAUSE_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスの名前。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

PAUSE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリを一時停止します。リカバリ・アプライアンスでは、進行中のバックアップ・ピースのコピーを完了できます。ただし、このSBTライブラリを介したコピー対象のバックアップ・ピースがキューに入れられて、まだコピーされていない場合は、リカバリ・アプライアンスは、このSBTライブラリを再開するまでそのバックアップ・ピースを保持します。このライブラリに対して実行される新しいSBTジョブは、ライブラリを再開(RESUME_SBT_LIBRARY)するまで実行できません。

RA_SBT_LIBRARYビューに既存のSBTライブラリのリストを問い合せます。

構文

PROCEDURE pause_sbt_library(
   lib_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-34 PAUSE_SBT_LIBRARYのパラメータ

パラメータ 説明

lib_name

一時停止するSBTライブラリの名前。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

POPULATE_BACKUP_PIECE

このプロシージャは、指定されたバックアップ・ピースをデルタ・ストアにプッシュします。

このプロシージャを使用して、初めにデルタ・ストアを移入するか、デルタ・ストア内の破損を修正します。デルタ・ストアは、永久的増分バックアップ・ソリューションをサポートしているバックアップ・データです。増分バックアップ(KEEPバックアップではなく)のみ、デルタ・ストアに組み込むことができます。

構文

PROCEDURE populate_backup_piece(
   backup_piece_key IN NUMBER,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-35 POPULATE_BACKUP_PIECEのパラメータ

パラメータ 説明

backup_piece_key

破損の検出時にリカバリ・アプライアンスによって提供されるバックアップ・ピース・キー、またはデルタ・ストアに挿入するバックアップ・ピース。キーが仮想バックアップ・ピースである場合、リカバリ・アプライアンスは、デルタ・ストア内の破損を解決するためのバックアップ・ピースを検索します。キーが仮想バックアップ・ピースでない場合、リカバリ・アプライアンスは、そのバックアップ・ピースをデルタ・ストアに挿入します。このバックアップは、KEEPバックアップではない増分バックアップである必要があります。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

QUEUE_SBT_BACKUP_TASK

このプロシージャは、指定されたSBTジョブ・テンプレートでテープへのコピー対象に選択されたバックアップ・ピースをキューに入れます。通常、このプロシージャはOracle Schedulerなどのスケジューリング・ユーティリティによってコールされます。

構文

PROCEDURE queue_sbt_backup_task(
   template_name IN VARCHAR2,
   format IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   autobackup_prefix IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   tag IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-36 QUEUE_SBT_BACKUP_TASKのパラメータ

パラメータ 説明

template_name

テープにコピーするバックアップ・ピースを指定するSBTジョブ・テンプレートの名前。

format

作成するバックアップ・ピースのネーミング形式。このパラメータは、RMAN FORMATパラメータと同じルールに従います。

指定しない場合、デフォルトの形式はRA_SBT_%d_%I_<SBT_job_template_key>_%U_<bs_key>です。

autobackup_prefix

元の自動バックアップ名にはこのautobackup_prefixが接頭辞として付けられます。

tag

コピーされるバックアップにユーザーが指定したタグ。「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

REMOVE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、指定されたレプリケーション・サーバー構成を指定された保護ポリシーから削除します。操作が成功すると、このポリシーで保護されるデータベースのバックアップがダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスにレプリケートされなくなります。

構文

PROCEDURE remove_replication_server (
   replication_server_name IN VARCHAR2,
   protection_policy_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-37 REMOVE_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

削除するレプリケーション・サーバー構成の名前。

protection_policy_name

指定されたレプリケーション・サーバー構成を削除する保護ポリシーの名前。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

RENAME_DB

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンス・メタデータで指定の保護されたデータベースの名前を変更します。

保護されたデータベースのDB_UNIQUE_NAMEが変わった場合はこのプロシージャを使用して、リカバリ・アプライアンス・メタデータに正しい名前を反映します。

構文

PROCEDURE rename_db (
   db_unique_name_old IN VARCHAR2,
   db_unique_name_new IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-38 RENAME_DBのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name_old

変更するDB_UNIQUE_NAME

db_unique_name_new

新しいDB_UNIQUE_NAME

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

RESET_ERROR

このプロシージャは、指定された一連のインシデント・ログ・エントリのステータスをRESETに変更します。エラーを一括リセットできるように、オプションの複数の入力パラメータを受け取ります。単一のRESET_ERRORコールに2つ以上の入力パラメータが指定されている場合、一緒に指定されたすべての入力パラメータに一致するレコードのみがRESETになります。この方式でマークされたエラーによってOracle Enterprise Managerでアラートが発生することはありません。リカバリ・アプライアンスによって問題が依然として発生していると判断されると、リセットされたエラーがACTIVEステータスに変ります。このAPIの主な用途は、一時的なメディア障害などの繰り返し発生しないエラーに対するエラー・ステータスをリセットすることです。

構文

PROCEDURE reset_error(
   incident# NUMBER DEFAULT NULL,
   error_code NUMBER DEFAULT NULL,
   error_text VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   task_id NUMBER DEFAULT NULL,
   component VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   low_time TIMESTAMP WITH TIME ZONE DEFAULT NULL,
   high_time TIMESTAMP WITH TIME ZONE DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-39 RESET_ERRORのパラメータ

パラメータ 説明

incident#

リセットするインシデント・ログ・エントリの一意の識別子。

error_code

リセットするインシデント・ログ・エントリのエラー・コード。

error_text

リセットするインシデント・ログ・エントリの全部または一部と一致するエラー・メッセージのテキスト。

task_id

リセットするインシデント・ログ・エントリのタスクのID。

component

リセットするインシデント・ログ・エントリのコンポーネント。

low_time

high_time

リセットするインシデント・ログ・エントリのlast_seen列に対応する開始日時と終了日時。これらのいずれかのみが指定されている場合、またはどちらも指定されていない場合は、デフォルト値が使用されます。low_timeのデフォルト値は2000年です。high_timeのデフォルト値はSYSTIMESTAMPです。

識別子は、RA_INCIDENT_LOGビューから取得します。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

RESUME_DB

このプロシージャは、一時停止しているデータベースを通常の動作にリストアします。一時停止しているデータベースのみを再開できます。

一時停止しているデータベースは、バックアップする前に再開する必要があります。新しく回復したデータベースに現在必要な領域量を示すために、データベースが一時停止されている場合、新しい予約済領域値が必要です。データベースの保護ポリシーにautotune_reserved_space='YES'がある場合、予約済領域値は不要です。

構文

PROCEDURE resume_db (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   reserved_space IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-40 RESUME_DBのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

再開するデータベースのDB_UNIQUE_NAME

reserved_space

「ADD_DB」を参照してください

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

RESUME_REPLICATION_DATABASE

このプロシージャは、以前にpause_replication_databaseをコールした後に指定されたデータベースのレプリケーションを再開します。

構文

PROCEDURE resume_replication_database (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   replication_server_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-41 RESUME_REPLICATION_DATABASEのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

レプリケーションを一時停止する保護されたデータベース。

replication_server_name

nullでない場合、この指定されたレプリケーション・サーバー上の1つのデータベースに対してのみレプリケーションが再開されます。nullの場合、関連付けられたすべてのレプリケーション・サーバーでそのデータベースのレプリケーションが再開されます。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

RESUME_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、前のPAUSE_REPLICATION_SERVERのコール後に、指定されたダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスへのレプリケーションを再開します。

構文

PROCEDURE resume_replication_server (
   replication_server_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-42 RESUME_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスの名前。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

RESUME_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、一時停止しているSBTライブラリを再開します。

RA_SBT_LIBRARYを問い合せ、どのSBTライブラリが一時停止している(「PAUSE_SBT_LIBRARY」を参照)かを判別します。

構文

PROCEDURE resume_sbt_library(
   lib_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-43 RESUME_SBT_LIBRARYのパラメータ

パラメータ 説明

lib_name

再開するSBTライブラリの名前。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

REVOKE_DB_ACCESS

このプロシージャは、指定されたリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントから単一の保護されたデータベースに対する権限を取り消します。

構文

PROCEDURE revoke_db_access (
   username IN VARCHAR2,
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-44 REVOKE_DB_ACCESSのパラメータ

パラメータ 説明

username

権限を取り消すユーザー・アカウントの名前。

db_unique_name

権限を取り消す保護されたデータベース。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

SET_SYSTEM_DESCRIPTION

このプロシージャは、ユーザーがリカバリ・アプライアンスに適用するわかりやすい名前を設定します。ここで指定した名前は、RA_SERVERビューに表示されます。

構文

PROCEDURE set_system_description(
   sys_desc VARCHAR2,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-45 SET_SYSTEM_DESCRIPTIONのパラメータ

パラメータ 説明

sys_desc

このリカバリ・アプリケーションのわかりやすい名前。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

SHUTDOWN

SHUTDOWN_RECOVERY_APPLIANCE.と同義です。

構文

PROCEDURE shutdown(
  comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-46 SHUTDOWNのパラメータ

パラメータ 説明

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

SHUTDOWN_RECOVERY_APPLIANCE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスの正しい停止を実行します。

このプロシージャを使用すると、停止前に進行中の操作を完了できます。停止には、時間がかかることがあります。即時停止が必要な場合は、ABORT_RECOVERY_APPLIANCEを使用します。

構文

PROCEDURE shutdown_recovery_appliance(
  comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-47 SHUTDOWN_RECOVERY_APPLIANCEのパラメータ

パラメータ 説明

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

STARTUP

STARTUP_RECOVERY_APPLIANCEと同義です。

構文

PROCEDURE startup(
  comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-48 STARTUPのパラメータ

パラメータ 説明

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

STARTUP_RECOVERY_APPLIANCE

このプロシージャは、停止または終了した後のリカバリ・アプライアンスを起動します。

リカバリ・アプライアンスの起動時には、バックアップ・リクエストとリストア・リクエストのみを処理できます。

STARTUP_RECOVERY_APPLIANCEを使用してリカバリ・アプライアンスを起動した場合、およびリカバリ・アプライアンス・メタデータ・データベースのインスタンスを再起動した場合、データベース起動トリガーによってリカバリ・アプライアンスは自動的に再起動されます。唯一の例外は、RESETLOGSオプションを使用してメタデータ・データベースを再起動した場合で、これにはstartup_recovery_applianceプロシージャを実行して破損したメタデータを修復する必要があります。

構文

PROCEDURE startup_recovery_appliance(
  comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-49 STARTUP_RECOVERY_APPLIANCEのパラメータ

パラメータ 説明

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

SUSPEND_DB

このプロシージャは、このデータベースに関連付けられているすべてのローカル・ディスク・バックアップをリカバリ・アプライアンスから削除します。テープ上のバックアップ、クラウド内のバックアップ、または他のリカバリ・アプライアンスにレプリケートされたバックアップは影響を受けません。

データベースが一時停止されている場合、バックアップは受け入れられません。データベースを再開してから、通常の操作に戻る必要があります。

一時停止されているデータベースにはreserved_spaceがありません。

リカバリ・アプライアンスがエラーのためこのデータベースが所有するローカル・バックアップを削除できない場合、SUSPEND_DB操作は失敗します。エラーが発生した場合、指定されたデータベースはリカバリ・アプライアンスから完全には削除されません。リカバリ・アプライアンスは、SUSPEND_DBプロシージャ中に発生したエラーをRA_INCIDENT_LOGビューに記録します。waitパラメータをTRUEと指定した場合、リカバリ・アプライアンスは、SUSPEND_DBがコールされるセッションでもこのようなエラーを発生させます。エラーを診断して問題を解決すれば、SUSPEND_DBを再度実行できます。

構文

PROCEDURE suspend_db (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   wait IN BOOLEAN DEFAULT TRUE,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-50 SUSPEND_DBのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

一時停止するデータベースのDB_UNIQUE_NAME

wait

プロシージャの待機動作。TRUEの場合、指定されたデータベースのバックアップおよびメタデータがリカバリ・アプライアンスから完全に削除されるまで、プロシージャは戻りません。FALSEの場合、プロシージャはすぐに戻り、データベース削除操作はバックグラウンドで続行されます。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

UPDATE_ARCHIVAL_BACKUP_KEEP

このプロシージャは、指定したkeep_until_timeを使用してアーカイブ・バックアップの保存時間を更新します。アーカイブ・バックアップは、ユーザーが指定したrestore_tagおよびrestore_pointによって識別されます。

このAPIには、入力オプションに次の制限があります。

  • 指定したデータベースの指定したrestore_tagおよびrestore_pointにリストア・ポイントが存在しない場合、エラーを返します。

  • 保護ポリシーのkeep_complianceYESに設定され、keep_until_timeがアーカイブ・バックアップの既存の保存時間より短い場合、エラーを返します。

  • 保護ポリシーのkeep_complianceYESに設定され、バックアップがKEEP FOREVERの場合、エラーを返します。

構文

PROCEDURE update_archival_backup_keep(
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   restore_tag IN VARCHAR2,
   restore_point IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   restore_until_scn      IN VARCHAR2,
   keep_until_time     IN TIMESTAMP WITH TIME ZONE,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-51 UPDATE_ARCHIVAL_BACKUP_KEEPのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

保護されたデータベースのDB_UNIQUE_NAME。これが指定されていないか、このデータベースの状態が有効でない場合、このAPIはエラーを返します。

restore_tag

アーカイブ・バックアップのユーザーが定義したタグを指定します。

restore_point

アーカイブ・バックアップのユーザーが指定したリストア・ポイント名。

keep_until_time

ユーザーが指定したアーカイブ・バックアップの保存時間。指定しない場合、アーカイブ・バックアップはKEEP FOREVERバックアップになります。KEEP_COMPLIANCEがアクティブの場合、KEEP FOREVERバックアップは削除されません。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

UPDATE_DB

このプロシージャは、指定の保護されたデータベースに割り当てられている属性を変更します。

構文

PROCEDURE update_db (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   protection_policy_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   reserved_space IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   db_timezone IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   incarnations IN VARCHAR2 DEFAULT 'CURRENT',
   skip_initial_replication IN BOOLEAN DEFAULT FALSE,
   compliance_hold IN TIMESTAMP WITH TIME ZONE DEFAULT dbms_ra_misc.tsnull('pl'),
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-52 UPDATE_DBのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

データベースのDB_UNIQUE_NAME

protection_policy_name

データベースに割り当てる保護ポリシーの名前。保護ポリシーは存在する必要があります。

新しい保護ポリシーによって新しいストレージ操作が制御されます。新旧の保護ポリシーで異なる記憶域の場所を指定している場合、リカバリ・アプライアンスでは、バックグラウンド・タスクを起動して古い記憶域の場所から新しい場所にデータが移動されます。リカバリ・アプライアンスは、不要になっていないバックアップのみを移動します。

記憶域の場所の間を移動する必要がある場合、移動が開始されるまで、RA_DATABASEビューには新しい保護ポリシーが表示されません。

リカバリ・アプライアンスでは、より高い優先度の作業を実行する必要がある場合、移動の開始までに数時間かかることもあります。

reserved_space

「ADD_DB」を参照してください。

db_timezone

このデータベースが位置するタイムゾーン。デフォルトでは、保護されたデータベースはリカバリ・アプライアンスと同じタイムゾーンに割り当てられます。保護されたデータベースが異なるタイムゾーンにある場合、このプロシージャを使用してデータベースを正しいタイムゾーンに割り当てます。

incarnations

db_timezoneを更新するために、以前のすべてのデータベース・インカネーションに対するキーのカンマ区切りのリスト。デフォルトでは、このプロシージャは、現在のインカネーションを更新します。

保護されたデータベースの管理者がdb_timezoneを指定しておらず、このリストに現在のインカネーション・キーが含まれている場合、このプロシージャはタイムゾーンを現在のインカネーションのメタデータに関連付けます。タイムゾーンがインカネーションに対してすでにパラメータ・ファイルに設定されている場合、新しいdb_timezoneは無視されます。

skip_initial_replication

TRUEに設定すると、初期レプリケーションはスキップされます。

compliance_hold

バックアップをリカバリ・アプライアンスまたは保証されたテープまたはクラウド・ストレージから削除できない時間。データベースは、このcompliance_holdで指定された時間までリカバリ可能である必要があります。

時間を、7日前に開始を意味するSYSTIMESTAMP - NUMTODSINTERVAL(7, 'DAY')などの有効なTIMESTAMP WITH TIME ZONE式として指定します。

データベースがcompliance_holdで更新されている場合は、関連付けられている保護ポリシーにautotune_reserved_spaceが構成されていないことを確認します。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

UPDATE_POLLING_POLICY

このプロシージャは、既存のバックアップのポーリング・ポリシーのパラメータを変更します。

NULLのパラメータでは、既存の値が維持されます。

構文

PROCEDURE update_polling_policy (
   polling_policy_name IN VARCHAR2,
   polling_location IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   polling_frequency IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   delete_input IN BOOLEAN DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-53 UPDATE_POLLING_POLICYのパラメータ

パラメータ 説明

polling_policy_name

更新するバックアップのポーリング・ポリシーの名前。

polling_location

「CREATE_POLLING_POLICY」を参照してください。

polling_frequency

「CREATE_POLLING_POLICY」を参照してください。

delete_input

「CREATE_POLLING_POLICY」を参照してください。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

UPDATE_PROTECTION_POLICY

このプロシージャは、既存の保護ポリシーのパラメータを変更します。

パラメータがNULLの場合、次に記載されている場合を除き、値は変更されないままです。

構文

PROCEDURE update_protection_policy (
   protection_policy_name IN VARCHAR2,
   description IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   storage_location_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   polling_policy_name IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p1'),
   recovery_window_goal IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   max_retention_window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT dbms_ra_misc.intervalnull('p3'),
   recovery_window_sbt IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT dbms_ra_misc.intervalnull('p2'),
   unprotected_window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT dbms_ra_misc.intervalnull('p4'),
   guaranteed_copy IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   allow_backup_deletion IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   store_and_forward IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   log_compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   autotune_reserved_space IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO',
   autotune_space_limit IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   recovery_window_compliance IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT dbms_ra_misc.intervalnull('p5'),
   keep_compliance IN VARCHAR2 'NO',
   max_reserved_space IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-54 UPDATE_PROTECTION_POLICYのパラメータ

パラメータ 説明

protection_policy_name

更新する保護ポリシーの名前。

description

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

storage_location_name

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

この保護ポリシーの記憶域の場所を変更した場合、リカバリ・アプライアンスでは、バックグラウンド・ジョブを起動して古い記憶域の場所から新しい記憶域の場所にデータが移動されます。

polling_policy_name

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、ポリシーでは既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

recovery_window_goal

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

max_retention_window

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、古い値が維持されます。指定した場合(NULLと指定した場合も含む)、新しい値が設定されます。

recovery_window_sbt

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、ポリシーでは既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

unprotected_window

このパラメータを指定しない場合、ポリシーでは既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

guaranteed_copy

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

allow_backup_deletion

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

store_and_forward

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

log_compression_algorithm

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

autotune_reserved_space

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

YESは、何も指定されない場合にリカバリ・アプライアンスがデータベースの初期reserved_space設定を指定することを意味します。リカバリ・アプライアンスでは、毎日、データベース領域使用量に基づいて設定がチューニングされます。

NOは、リカバリ・アプライアンス管理者が、この保護ポリシーに関連付けられているデータベースのreserved_space設定の指定および維持を担当することを意味します。

recovery_window_complianceまたはkeep_complianceのいずれかのコンプライアンス・パラメータでautotune_reserved_spaceを使用しないでください

autotune_space_limit

このパラメータは、記憶域の場所が一杯になり始めると、予約済領域の自動チューニング機能によって、reserved_spaceの制約のない増加を制限します。

自動チューニングでは、予約済領域の合計使用量がこの指定された制限を下回る場合、予約済領域の増加は制限されません。予約済領域の合計使用量がこの指定された制限を超えると、自動チューニングにより、記憶域の場所内のデータベースごとに、後続のreserved_spaceの増加が週当たり10%に制限されます。

この値の形式は、0-9のみで構成される数字の後に、必要に応じて次の単位指定子のいずれかを付けた文字列です。

  • K: キロバイト
  • M: メガバイト
  • G: ギガバイト
  • T: テラバイト

単位を指定しないと、リカバリ・アプライアンスは、値をバイト数として解釈します。autotune_reserved_spaceオプションを使用した予約済領域の増加に制限がない場合、この値はNULLに設定できます。

recovery_window_compliance

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

この設定は、削除されないバックアップの範囲をデータベースごとに指定します。これらのバックアップではdisk_reserved_spaceバイトを超える記憶域を使用しないでください。使用する場合は、それらのバックアップが範囲外になるまで新しいバックアップが拒否されます。

INTERVAL '4' HOUR (4時間)などの有効なINTERVAL DAY TO SECOND式で期間を指定します。

keep_compliance

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

YESは、アーカイブ・バックアップの保持期限がRMAN CHANGEコマンドで変更できないことを意味します。

NOは、アーカイブ・バックアップの保持期限をRMAN CHANGEコマンドで変更できることを意味します。デフォルトはNOです。

max_reserved_space

このパラメータは、保護ポリシーでサポートされる各データベースで許可される最大disk_reserved_spaceです

この値の形式は、0-9のみで構成される数字の後に、必要に応じて次の単位指定子のいずれかを付けた文字列です。

  • K: キロバイト
  • M: メガバイト
  • G: ギガバイト
  • T: テラバイト

単位を指定しないと、リカバリ・アプライアンスは、値をバイト数として解釈します。

max_reserved_spaceがNULLに指定されている場合、すべてのデータベースの予約済領域の合計が記憶域の場所内に収まる必要があるという点を除き、データベースのdisk_reserved_space設定は制約されません。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

UPDATE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、レプリケーション・サーバー構成の設定を変更します。

レプリケーション・サーバーのパラメータの変更に関して、次の制約に注意してください。

構成では、元のCREATE_REPLICATION_SERVERコールのsbt_parms文字列が維持されません。max_streams以外のパラメータを変更する場合、この値を渡す必要があります。

max_streams以外の設定を変更するには、PAUSE_REPLICATION_SERVERをコールして、レプリケーションを一時停止する必要があります。

次のパラメータの説明に記載されている場合を除き、値がnullのsbt_parms以外のパラメータは変更されないままです。

構文

PROCEDURE update_replication_server (
   replication_server_name IN VARCHAR2,
   sbt_so_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   sbt_parms IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   max_streams IN NUMBER DEFAULT dbms_ra_misc.number2null('p4'),
   catalog_user_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   wallet_alias IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   wallet_path IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p1'),
   proxy_url IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p2'),
   proxy_port IN NUMBER DEFAULT dbms_ra_misc.number2null('p3'),
   http_timeout IN NUMBER DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-55 UPDATE_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

更新するレプリケーション・サーバー構成の名前。この値は、格納する前に大文字に変換されます。

sbt_so_name

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

sbt_parms

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

max_streams

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、リカバリ・アプライアンスは既存の値を維持します。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

catalog_user_name

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

wallet_alias

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

wallet_path

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、リカバリ・アプライアンスは既存の値を維持します。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。パスはfile:で始める必要があります。

proxy_url

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、リカバリ・アプライアンスは既存の値を維持します。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

proxy_port

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、リカバリ・アプライアンスは既存の値を維持します。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

http_timeout

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

UPDATE_SBT_ATTRIBUTE_SET

このプロシージャは、指定されたSBT属性セットのパラメータを更新します。

パラメータがnullの場合、次のパラメータの説明に記載されている場合を除き、値は変更されないままです。

構文

PROCEDURE update_sbt_attribute_set(
   attribute_set_name IN VARCHAR2,
   streams IN NUMBER DEFAULT dbms_ra_misc.number2null('p1'),
   poolid IN NUMBER DEFAULT NULL,
   parms IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p2'),
   send IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p3'),
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-56 UPDATE_SBT_ATTRIBUTE_SETのパラメータ

パラメータ 説明

attribute_set_name

更新するSBT属性セットの名前。

streams

「CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、リカバリ・アプライアンスは既存の値を維持します。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

poolid

「CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET」を参照してください。

parms

「CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、リカバリ・アプライアンスは既存の値を維持します。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

send

「CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、リカバリ・アプライアンスは既存の値を維持します。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

UPDATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、指定されたSBTジョブのパラメータを更新します。

パラメータがnullの場合、次のパラメータの説明に記載されている場合を除き、値は変更されないままです。

構文

PROCEDURE update_sbt_job_template (
   template_name IN VARCHAR2,
   attribute_set_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   backup_type IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   from_tag IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p1'),
   priority IN NUMBER DEFAULT NULL,
   copies IN NUMBER DEFAULT NULL,
   window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT dbms_ra_misc.intervalnull('p2'),
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-57 UPDATE_SBT_JOB_TEMPLATEのパラメータ

パラメータ 説明

template_name

更新するSBTジョブ・テンプレートの名前。

attribute_set_name

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

backup_type

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

from_tag

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、リカバリ・アプライアンスは既存の値を維持します。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

priority

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

copies

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

window

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、リカバリ・アプライアンスは既存の値を維持します。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

compression_algorithm

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

値を指定した場合は、新しい設定になります。

このテンプレートから圧縮アルゴリズムを削除するには、OFFを指定します。これによって、COMPRESSION_ALGORITHMの値がNONEに変更されます。

このパラメータを指定しない場合、またはNULLを指定する場合、リカバリ・アプライアンスでは既存の値が維持されます。

encryption_algorithm

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。

UPDATE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリのパラメータを変更します。

パラメータがnullの場合、parmsおよびsendの説明での記載を除き、値は変更されないままです。

構文

PROCEDURE update_sbt_library (
   lib_name IN VARCHAR2,
   drives IN NUMBER DEFAULT NULL,
   restore_drives IN NUMBER DEFAULT NULL,
   parms IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p1'),
   send IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p2'),
   guaranteed IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO',
   immutable IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO',
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-58 UPDATE_SBT_LIBRARYのパラメータ

パラメータ 説明

lib_name

パラメータを変更するSBTライブラリの名前。

drives

「CREATE_SBT_LIBRARY」を参照してください。

restore_drives

「CREATE_SBT_LIBRARY」を参照してください。

parms

「CREATE_SBT_LIBRARY」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、リカバリ・アプライアンスは既存の値を維持します。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

send

「CREATE_SBT_LIBRARY」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、リカバリ・アプライアンスは既存の値を維持します。値(nullを含む)を指定すると、リカバリ・アプライアンスは新しい値を設定します。

guaranteed

YESの場合、このライブラリをバッキング・ストアとして使用して、GUARANTEED_COPY保護ポリシー属性をサポートできます。

immutable

YESの場合、このライブラリをバッキング・ストアとして使用して、KEEP_COMPLIANCE保護ポリシー属性をサポートできます。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。