1 このリリースの新機能

Oracle Database Applianceリリース19.13では、Oracle Database Applianceハードウェア・モデルでOracle Database 19cの機能がサポートされています。

新機能

このリリースでは、Oracle Database ApplianceモデルX8-2-HA、X8-2M、X8-2S、X7-2-HA、X7-2M、X7-2S、X6-2S、X6-2M、X6-2L、X6-2-HAおよびX5-2がサポートされています。Oracle Database Applianceにベア・メタル・デプロイメントを作成するか、Oracle Database Applianceリリース19.13に既存のベア・メタル・デプロイメントのパッチを適用できます。また、Oracle Database Appliance DBシステムの作成およびパッチ適用も可能です。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのプロビジョニングおよびパッチ適用も可能です。Oracle Database Applianceリリース19.13をデプロイする前に、このリリースのOracle Database Applianceに関する既知の問題の章で重要な修正について確認してください。

Oracle Database 19cの機能については、Oracle Databaseドキュメント・ライブラリ(https://docs.oracle.com/en/database/oracle/oracle-database/index.html)を参照してください。

このリリースでは、次の新機能が提供されています。

  • Oracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメントのプロビジョニングとパッチ適用

    このリリースでは、ベア・メタル・デプロイメントのプロビジョニングと、Oracle Database Applianceリリース19.9以降のOracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメントのパッチ適用がサポートされています。

    Oracle Database Applianceでは、ホーム外パッチ適用がサポートされています。Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのパッチは、クローン・ファイルとして使用できます。サーバーにパッチを適用する前に、odacli create-prepatchreportコマンドを実行する必要があります。パッチ適用操作を続行する前に、レポートに表示されたエラーを修正する必要があります。ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドに記載されている、アプライアンスにパッチを適用する一連の手順に従ってください。

    ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドOracle Database Applianceへのパッチ適用の章を参照してください。

  • Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのプロビジョニングとパッチ適用

    このリリースでは、仮想化プラットフォームのプロビジョニングと、Oracle Database Applianceリリース19.9および19.8の仮想化プラットフォームのパッチ適用がサポートされています。これは、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの最終リリースであることに注意してください。

    ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドOracle Database Applianceへのパッチ適用の章を参照してください。

  • Oracle Database Appliance KVMおよびDBシステムのプロビジョニングとパッチ適用

    このリリースでは、KVMおよびDBシステムのプロビジョニングと、Oracle Database Applianceリリース19.11以降のDBシステムのパッチ適用がサポートされています。

    ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドOracle Database Applianceへのパッチ適用の章を参照してください。

  • Oracle Database Appliance DBシステムでのOracle Database 21cおよび19cデータベースのサポート

    Oracle Database Applianceリリース19.13では、DBシステムでのOracle Databaseリリース21.4、21.3、19.13、19.12および19.11のデータベースの作成がサポートされています。インストールされるOracle Grid Infrastructureソフトウェアのバージョンは、インストールするOracle Databaseのバージョンと同じです。バージョンは、databaseの属性versionを使用して、データベース・システムのJSONペイロードで指定されます。

    DBシステムでOracle Database 21cデータベースを作成するためのJSONファイルの変更の詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。

  • プロビジョニング中のOracle Database Applianceでのマルチユーザー・アクセスの有効化

    このリリースのOracle Database Applianceでは、アプライアンスのプロビジョニング中にマルチユーザー・アクセスを有効にできます。マルチユーザー・アクセスにより、アプライアンスのセキュリティを強化し、ロール分離のための効率的なメカニズムを提供できます。マルチユーザー・アクセスでは、データベースを管理するデータベース管理者に個別のアクセスを提供できます。ブラウザ・ユーザー・インタフェース内のリソースの表示も、ユーザー・ロールごとにフィルタされます。マルチユーザー・アクセスを有効にする場合は、異なるロールを持つ複数のユーザーを作成して、他のユーザーが作成したリソースへのアクセスを制限し、ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)を使用して実行できる一連の操作を制限します。Oracle Database Applianceでは、ODACLIコマンドおよびBUIを使用したマルチユーザー・アクセス・システムの管理がサポートされています。

    マルチユーザー・アクセスは、Oracle Database Applianceのプロビジョニング時にのみ有効にでき、アプライアンスをプロビジョニングおよびデプロイした後にマルチユーザー・アクセスをロールバックできないことに注意してください。

    重要:

    マルチユーザー・アクセス機能をデプロイすると、Oracle Database Appliance管理モデルが変更されます。この機能を使用する前に、ロール分離要件を評価してください。最初にテスト・システムにデプロイすると、新しい管理モデルの評価とアセスメントに役立ちます。

    ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドOracle Database Applianceへのマルチユーザー・アクセスの実装の章を参照してください。

  • Oracle Database ApplianceでのOracle Linux 7のCISコンプライアンス

    Oracle Database Applianceでは、ターゲット・システムのセキュアな構成に対するCenter for Internet Security (CIS)ベンチマークがサポートされています。

    Oracle Database Applianceでは、CISスクリプトcis.pyがベア・メタル・プラットフォームと仮想化プラットフォームの両方の製品の/opt/oracle/oak/bin/ディレクトリにバンドルされています。

    詳細は、Oracle Database Applianceセキュリティ・ガイドを参照してください。

  • ベア・メタル・システムのパラメータ・リポジトリ

    Oracle Database Applianceには、Oracle RDBMSインスタンスまたはOracle ASMインスタンスがリポジトリおよびサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)からパラメータの値をフェッチする機能があるため、複数のインスタンス間でパラメータを一括更新するスケーラビリティを確保できます。odacli update-agentconfig-parametersコマンドおよびodacli delete-agentconfig-parametersコマンドは、これらのパラメータを管理するための新しいオプションを提供します。

    詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドOracle Database Applianceコマンドライン・リファレンスの章を参照してください。

  • TDE対応データベースの登録のサポート

    odacli register-databaseコマンドを使用して、Oracle Database Applianceフレームワークの外部で作成されたTDE対応データベースをOracle Database Applianceデプロイメントに移行および登録できます。このリリースでは、TDE対応データベースが正常に登録されると、Oracle Database Applianceを使用して作成されたTDEデータベースと同様に、このようなデータベースおよびTDEウォレットのライフサイクル管理がサポートされます。

    詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドTDE対応データベースの登録についてのトピックを参照してください。

  • コマンドodacli describe-prepatchreportおよびodacli describe-componentの拡張機能

    odacli describe-prepatchreportコマンドによって生成されるパッチ適用の事前チェックで、Oracle Database Applianceサーバーのパッチ適用をローリングできるかどうかが示されるようになりました。

    odacli describe-componentコマンドは、ローカルおよび共有ストレージ・コンポーネントの詳細と、それらに必要な更新を個別に表示します。

    詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドOracle Database Applianceコマンドライン・リファレンスの章を参照してください。

  • Oracle Database Applianceリリース19.13でのOracle Enterprise Managerプラグインのサポート

    Oracle Enterprise Manager Plug-in for Oracle Database Applianceをインストールおよび構成できます。Oracle Enterprise Managerプラグイン・リリース13.2.4および13.4.2では、Oracle Database Applianceリリース19.10以降で実行するパッチが必要です。Oracle Enterprise Managerプラグイン・リリース13.4.3では、追加のパッチは必要ありません。

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Plug-in for Oracle Database Applianceリリース・ノートを参照してください。

  • ブラウザ・ユーザー・インタフェースからのOracle Database Applianceドキュメントへのアクセス

    このリリースのOracle Database Applianceドキュメント・セットには、ブラウザ・ユーザー・インタフェースからアクセスできます。

    BUIの右上隅に検索ボックスがあります。検索結果として、BUIで新しいウィンドウとして表示されるドキュメント・ページへのリンクが表示されます。「Help」ボタンをクリックすると、タブのコンテキストに関連するドキュメントからのリンクが表示されます。BUIには、Oracle Database Applianceドキュメント・ページの検索結果とともに、検索問合せに関連するよくある質問(FAQ)も表示されます。また、検索ボックスでDCS-10001、DCS-10032などのDCSエラー・コードを検索し、これらのエラー・コードを含むドキュメント・ページへのリンクを取得することもできます。検索問合せを指定すると、関連するドキュメント・リンク、FAQおよびDCSエラー・コードのリンクが、BUIの新しいウィンドウの個別のセクションに表示されます。

    リリースのドキュメントの最新の更新については、オンラインのOracle Database Applianceドキュメント・ライブラリ(https://docs.oracle.com/en/engineered-systems/oracle-database-appliance/index.html)を参照してください。

  • Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseの更新

    このリリースでは、ベア・メタル・システムの次のOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseの更新(2021年10月Oracle Databaseリリース更新)が提供されています。

    • 19.13.0.0.211019
    • 12.2.0.1.211019
    • 12.1.0.2.211019
    また、このリリースには、DBシステムのOracle Grid InfrastructureおよびOracle Database 21.4の更新(2021年10月Oracle Databaseリリース更新21.4.0.0.211019)も含まれます。

Oracle Grid Infrastructureクローン、Oracle DatabaseクローンおよびISOイメージのパッチ

パッチの詳細およびリンクについては、Oracle Database Applianceリリース19.13のパッチの章を参照してください。

Oracle Database ApplianceのパッチはMy Oracle Supportで入手できます。パッチを選択するときは、ドロップダウン・リストからOracle Database Applianceリリース19.13を選択していることを確認してください。
  • ODACLI/DCSスタック用のOracle Database Appliance 19.13.0.0.0サーバー・パッチ: パッチ33518928を使用して、ベア・メタル・デプロイメントをOracle Database Applianceリリース19.13に更新します。デプロイメントをリリース19.13に更新するには、サーバー・パッチ、Oracle Grid Infrastructureクローン・ファイルおよびOracle Databaseクローン・ファイルをダウンロードする必要があります。

  • ODACLI/DCSスタック用のOracle Database Appliance 19.13.0.0.0グリッド・インフラストラクチャ・クローン: パッチ30403673を使用して、デプロイメントをOracle Database Applianceリリース19.13に更新します。このパッチを使用して、Oracle Database Applianceの初期デプロイメントも実行します。このバンドルには、工場出荷時の状態のOracle Database Applianceにデプロイする最新のOracle Grid Infrastructureコンポーネント、またはオペレーティング・システムのISOイメージを使用して再イメージ化されたOracle Database Applianceが含まれています。このパッチは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル(ベア・メタル)を対象としています。

  • ODACLI/DCSスタック用のOracle Database Appliance 19.13.0.0.0データベース・クローン・ファイル: Oracle Database 19.13.0.0.211019ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、19.13.0.0.211019 Oracle Databaseホームを作成します。パッチ30403662は、この更新のデータベース・クローンを提供します。このパッチは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル(ベア・メタル)を対象としています。
  • ODACLI/DCSスタック用のOracle Database Appliance 12.2.0.1データベース・クローン・ファイル: Oracle Database 12.2.0.1.211019ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、12.2.0.1.211019データベース・ホームを作成します。パッチ27119402は、この更新のデータベース・クローンを提供します。

  • ODACLI/DCSスタック用のOracle Database Appliance 12.1.0.2データベース・クローン・ファイル: Oracle RDBMS 12.1.0.2.211019ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、12.1.0.2.211019データベース・ホームを作成します。パッチ23494992は、この更新のデータベース・クローンを提供します。

  • Oracle Database Appliance KVMデータベース・システム・テンプレート: KVMデータベース・システム・テンプレートを使用して、Oracle Database Appliance用のKVMベースの仮想化をデプロイします。パッチ32451228は、この更新のデータベース・クローンを提供します。
  • DBシステム用のOracle Database Appliance 21.4.0.0.211019 GIクローン: パッチ33152235を使用して、Oracle Database 21cデータベースを作成するためのDBシステムでOracle Database Applianceの初期デプロイメントを実行します。このパッチは、DBシステムを使用したOracle Database Applianceハードウェア・モデル専用です。

  • DBシステム用のOracle Database Appliance 21.4.0.0.211019データベース・クローン・ファイル: Oracle Database 21.4.0.0.211019ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、21.4.0.0.211019 Oracle Databaseホームを作成します。パッチ33152237は、この更新のデータベース・クローンを提供します。このパッチは、DBシステムを使用したOracle Database Applianceハードウェア・モデル専用です。
  • すべてのVMプラットフォーム用のOracle Database Appliance 19.13.0.0.0パッチ・バンドル: パッチ33518912を使用して、仮想化プラットフォームをOracle Database Applianceリリース19.13に更新します。

  • Oracle Database Appliance 19.13.0.0.0 ISOイメージ(仮想化プラットフォーム): パッチ16186163を使用して、仮想化機能を含むオペレーティング・システムでサーバーを再イメージ化します。再イメージ化した後、VMテンプレートを使用して仮想化プラットフォーム用のODA_BASEをデプロイします。このバンドルには、デプロイする最新のグリッド・インフラストラクチャ・コンポーネントが含まれています。

  • 仮想化プラットフォーム用のOracle Database Appliance 19.13.0.0.0 VMテンプレート(ODA_BASE): パッチ16186172を使用して、仮想化プラットフォーム用のODA_BASEをデプロイします。

  • 仮想化プラットフォーム用のOracle Database Appliance 19.13.0.0.0 RDBMSクローン: Oracle RDBMS 19.13.0.0.211019ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、仮想化プラットフォームの19.13.0.0.211019データベース・ホームを作成します。パッチ30403653はこの更新を提供します。
  • 仮想化プラットフォーム用のOracle Database Appliance 12.2.0.1 RDBMSクローン・ファイル: Oracle RDBMS 12.2.0.1.211019ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、仮想化プラットフォームの12.2.0.1.211019データベース・ホームを作成します。パッチ27449599は、この更新のデータベース・クローンを提供します。

  • 仮想化プラットフォーム用のOracle Database Appliance 12.1.0.2 RDBMSクローン・ファイル: Oracle RDBMS 12.1.0.2.211019ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、仮想化プラットフォームの12.1.0.2.211019データベース・ホームを作成します。パッチ19520042は、この更新のデータベース・クローンを提供します。