4 このリリースのOracle Database Applianceに関する既知の問題

次の各項では、このリリースのOracle Database Applianceのデプロイ、更新および管理に関する既知の問題について説明します。

Oracle Database Applianceへのパッチ適用時の既知の問題

Oracle Database Applianceにこのリリースのパッチを適用する際の既知の問題について理解します。

サーバーのパッチ適用中のエラー

すでにSTIG V1R2がデプロイされているOracle Database Applianceにパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

19.13より前のリリースのOracle Database Applianceデプロイメントでは、セキュリティ技術導入ガイドライン(STIG) V1R2がすでにデプロイされている場合、19.13以前にパッチを適用してコマンドodacli update-server -f versionを実行すると、エラーが表示されることがあります。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

STIG V1R2ルールOL7-00-040420がファイル/etc/ssh/ssh_host_rsa_keyの権限を640から600に変更しようとすることでエラーが発生します。パッチ適用中に、両方のノードでchmod 600 /etc/ssh/ssh_host_rsa_keyコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33168598で追跡されます。

新しくプロビジョニングされたアプライアンスへのパッチ適用中のエラー

Oracle Database Applianceリリース19.13のパッチを新しくプロビジョニングされたシステムに適用するときに、エラーが発生することがあります。

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
DCS-10001:Internal error encountered: Cluster ware is not running to get the resource details.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

  1. ノードを再起動します。高可用性システムの場合は、両方のノードを再起動します。
  2. odacli update-serverコマンドを再度実行します。

この問題は、Oracleバグ33641038で追跡されます。

update-dbhomeコマンドのパッチ前レポートでのAHFエラー

サーバーにOracle Database Applianceリリース19.13のパッチを適用するときに、odacli update-dbhomeコマンドが失敗することがあります。

次のエラー・メッセージがパッチ前レポートに表示されます。
Verify the Alternate Archive    Failed    AHF-4940: One or more log archive 
Destination is Configured to              destination and alternate log archive
Prevent Database Hangs                    destination settings are not as recommended           

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. -fオプションを指定してodacli update-dbhomeコマンドを実行します。
    /opt/oracle/dcs/bin/odacli update-dbhome --dbhomeid 7c67c5b4-f585-4ba9-865f-c719c63c0a6e -v 19.13.0.0.0 -f

この問題は、Oracleバグ33144170で追跡されます。

update-dbhomeコマンドの実行中のエラー

データベース・ホームにOracle Database Applianceリリース19.13のパッチを適用するときに、odacli update-dbhomeコマンドが失敗することがあります。

Oracle Database Applianceリリース19.13の場合、非ローリングDSTパッチが含まれているため、odacli update-dbhomeコマンドを実行すると、ジョブは12,000秒(約3.5時間)待機します。次のエラー・メッセージが表示されます。
PRCC-1021 : One or more of the submitted commands did not execute successfully.
PRCC-1025 : Command submitted on node <node_name> timed out after 12,000 seconds.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. 失敗したデータベースを停止して再起動し、datapatchスクリプトを手動で実行してデータベースの更新を完了します。
    db_home_path_the_database_is_running_on/OPatch/datapatch
  2. データベースが19.11より前のリリースからパッチ適用されたOracle ACFSデータベースである場合は、odacli list-dbstoragesコマンドを実行して、対応するエントリをdb_unique_nameで探します。結果にDATAおよびRECOの宛先の場所が存在する場合は、確認します。
  3. DATAの宛先の場所の場合、値は次のようになります。
    /u02/app/oracle/oradata/db_unique_name
  4. RECOの場合、最初から最後のスラッシュ(/)までの値を前処理します。次に例を示します。
    /u03/app/oracle
    addlFS = /u01/app/odaorahome,/u01/app/odaorabase0(for single-node systems)
    addlFS = /u01/app/odaorahome,/u01/app/odaorabase0, /u01/app/odaorabase1(for high availability systems)
  5. srvctlコマンドdb_home_path_the_database_is_running_on/bin/srvctl modify database -d db_unique_name -acfspath $data, $reco, $addlFS -diskgroup DATAを実行します。次に例を示します。
    srvctl modify database -d provDb0 -acfspath
    /u02/app/oracle/oradata/provDb0,/u03/app/oracle/,/u01/app/odaorahome,/u01/app/
    odaorabase0 -diskgroup DATA

この問題は、Oracleバグ32740491で追跡されます。

データベースへのパッチ適用中のエラー

Oracle Database 19c Standard Editionの単一インスタンスまたはOracle RAC One Nodeデータベースにパッチを適用するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
PRGH-1106 : NULL

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルの高可用性システム

回避策

データベース・ホームにパッチを適用する前に、Oracle Database 19c Standard Editionの単一インスタンスまたはOracle RAC One Nodeデータベースを再起動します。
srvctl stop database -database db_unique_name
srvctl start database -database db_unique_name
パッチ適用中にエラーが発生した場合は、次を実行します。
  1. datapatchを手動で適用します。
    db_home_path_the_database_is_running_on/OPatch/datapatch
  2. Oracle ACFSデータベースに19.11より前のOracle Database Applianceリリースから最新リリースへのパッチを適用する場合は、コマンドodacli list-dbstoragesを実行して、対応するエントリをdb_unique_nameで探します。その結果から、DATAおよびRECOの宛先の場所(存在する場合)を特定します。
    DATAの宛先の場所の場合、値は次のようになります。
    /u02/app/oracle/oradata/db_unique_name

    RECOの場合、最初から最後の/までの値を前処理します。

    前処理後のRECOの宛先の場所の場合:
    /u03/app/oracle
    
    addlFS = /u01/app/odaorahome,/u01/app/odaorabase0 (for Oracle Database Appliance single-node system)
    addlFS = /u01/app/odaorahome,/u01/app/odaorabase0, /u01/app/odaorabase1(for Oracle Database Appliance high-availability system)
    次のコマンドを実行します。
    db_home_path_the_database_is_running_on/bin/srvctl modify database -d
    db_unique_name -acfspath <$data, $reco, $addlFS> -diskgroup DATA
    たとえば、Oracle Database Applianceの高可用性システムでは次のようになります。
    srvctl modify database -d provDb0 -acfspath
    /u02/app/oracle/oradata/provDb0,/u03/app/oracle/,/u01/app/odaorahome,/u01/app/
    odaorabase0 -diskgroup DATA 

この問題は、Oracleバグ33367771で追跡されます。

事前チェック・レポートへのパッチ適用中のエラー

事前チェック・レポートへのパッチ適用中にエラーが表示される場合があります。

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
Failure in the pre-patch report caused by “AHF-5190: operating system boot device order is not configured as recommended”

ハードウェア・モデル

Oracle Database Appliance X-7ハードウェア・モデル

回避策

-fオプションを指定してodacli update-serverコマンドまたはodacli update-dbhomeコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33631256で追跡されます。

DBシステムにパッチを適用するときのエラー

Oracle Database Appliance上のDBシステムにパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

DBシステムにOracle Database Appliance 19.13のパッチを適用すると、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。
Task failure:
KVM infra update_KvmLockContainer_25915  December 2, 2021 1:10:08 PM CET    
December 2, 2021 1:10:08 PM CET     InternalError
dcs-agent.logファイルには、次のエントリが含まれることがあります。
com.oracle.dcs.commons.exception.DcsException: DCS-10001:Internal error
encountered: Zookeeper is down.

これは、Zookeeperの再接続でエラーが発生したためです。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

DBシステム内でodacli update-serverコマンドを再度実行します。

この問題は、Oracleバグ33631056で追跡されます。

データベースへのパッチ適用中のエラー

Oracle Database 19c Standard Editionの単一インスタンスまたはOracle RAC One Nodeデータベースにパッチを適用するときに、エラーが発生します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルの高可用性システム

回避策

データベース・ホームにパッチを適用する前に、Oracle Database 19c Standard Editionの単一インスタンスまたはOracle RAC One Nodeデータベースを再起動します。
srvctl stop database -database db_unique_name
srvctl start database -database db_unique_name

この問題は、Oracleバグ33178198で追跡されます。

パッチのリスト中のエラー

コマンドodacli list-availablepatchesを実行するときに、エラーが発生します。

Oracle Database Applianceリリース19.6.0.0.0バージョンのパッチがリポジトリに存在する場合、次のエラー・メッセージが表示されます。
# odacli list-availablepatches
DCS-10001:Internal error encountered: For input string: ""

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルの高可用性システム

回避策

/opt/oracle/oak/pkgrepos/System/19.6.0.0.0/patchmetadata.xmlファイルで、データベース・パッチ情報を変更し、次のようにtargetVersionを追加します。
<component baseversion="19.0.0.0" name="DB" repotag="19.6.0.0.200114"
                  targetVersion="19.6.0.0.200114"> </component>
  <component baseversion="18.0.0.0" name="DB" repotag="18.9.0.0.200114"
                  targetVersion="18.9.0.0.200114"></component>
  <component baseversion="12.2.0.1" name="DB" repotag="12.2.0.1.200114"
                  targetVersion="12.2.0.1.200114"></component>
  <component baseversion="12.1.0.2" name="DB" repotag="12.1.0.2.200114"
                  targetVersion="12.1.0.2.200114"></component>
  <component baseversion="11.2.0.4" name="DB" repotag="11.2.0.4.200114"
                  targetVersion="11.2.0.4.200114"></component>

この問題は、Oracleバグ33600951で追跡されます。

dbhomeの更新中のエラー

データベース・ホームにOracle Database Applianceリリース19.13のパッチを適用するときに、odacli update-dbhomeコマンドが失敗することがあります。

次のエラー・メッセージが表示されます。
PRGH-1153 : RHPHelper call to get runing nodes failed for DB: "GIS_IN"

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

odacli update-dbhomeコマンドを実行する前に、データベース・インスタンスが実行されていることを確認します。データベースを更新する前に手動で停止しないでください。

この問題は、Oracleバグ33114855で追跡されます。

DBシステムにパッチを適用するときのエラー

Oracle Database Appliance上のDBシステムにパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

Oracle Database Appliance 19.13を含むDBシステム・ノードが再起動された場合、oraパッケージ・リポジトリは自動的にマウントされません。DCSエージェントはリポジトリをマウントしないため、パッチ適用などのリポジトリ・アクセスを必要とする操作は失敗します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

ベア・メタル・システムを再起動すると、ベア・メタル・システム上のDCSエージェントは両方のノードでNFSを再起動します。DBシステムにリポジトリを再マウントするには、次のステップを実行します。
  1. VMマウントpkgreposディレクトリの最初のノードで、次のステップを実行します。
    cp /opt/oracle/oak/pkgrepos/System/VERSION /opt/oracle/oak/conf/VERSION
    mount 192.168.17.2:/opt/oracle/oak/pkgrepos /opt/oracle/oak/pkgrepos

    インフィニバンド環境の場合:

    mount 192.168.16.24:/opt/oracle/oak/pkgrepos /opt/oracle/oak/pkgrepos
  2. VMマウントpkgreposディレクトリの2番目のノードで、次のステップを実行します。
    cp /opt/oracle/oak/pkgrepos/System/VERSION /opt/oracle/oak/conf/VERSION
    mount 192.168.17.3:/opt/oracle/oak/pkgrepos /opt/oracle/oak/pkgrepos

    インフィニバンド環境の場合:

    mount 192.168.16.25:/opt/oracle/oak/pkgrepos /opt/oracle/oak/pkgrepos
  3. ベア・メタル・システムにパッチを適用する場合と同じステップで、DBシステムにパッチを適用します。
        odacli update-dcsadmin -v 19.13.0.0.0
        odacli update-dcscomponents -v 19.13.0.0.0
        odacli update-dcsagent -v 19.13.0.0.0
        odacli create-prepatchreport -v 19.13.0.0.0 -s
        odacli update-server -v 19.13.0.0.0
        odacli create-prepatchreport -v 19.13.0.0.0 -d -i id
        odacli update-dbhome -v 19.13.0.0.0 -i id -f -imp

この問題は、Oracleバグ33217680で追跡されます。

サーバーのパッチ適用中のエラー

Oracle Database Applianceにパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

odacli update-serverコマンドは、次のメッセージで失敗することがあります。
Fail to patch GI with RHP : DCS-10001:Internal error encountered: PRGH-1057
        : failure during move of an Oracle Grid Infrastructure home
        …
        …
        RCZ-4001 : failed to execute command
        "/u01/app/19.13.0.0/grid/crs/install/rootcrs.sh" using the
        privileged execution plugin "odaexec" on nodes "xxxxxxxx"
        within 36,000 seconds
        PRCZ-2103 : Failed to execute command
        "/u01/app/19.13.0.0/grid/crs/install/rootcrs.sh" on node "xxxxxxxx" as user
        "root". Detailed error: Using configuration parameter file:
        /u01/app/19.13.0.0/grid/crs/install/crsconfig_params
        The log of current session can be found at:
   /u01/app/grid/crsdata/<node_name>/crsconfig/crs_postpatch_apply_oop_node_name_timestamp.log
このエラーは、Oracle Grid Infrastructureスタックを新しいホームの場所に移動するときに、以前のOracleホームのクラスタウェアの停止に失敗したことを示しています。次のエントリのエラー・ログを確認して、同じエラーであることを確認します。
“Error unmounting '/opt/oracle/oak/pkgrepos/orapkgs/clones'. Possible busy file system. Verify
the logs.Retrying unmount
CRS-2675: Stop of 'ora.data.acfsclone.acfs' on
'node1' failed
CRS-2679: Attempting to clean 'ora.data.acfsclone.acfs' on 'node1'
Clean action is about to exhaust maximum waiting time
CRS-2678: 'ora.data.acfsclone.acfs' on 'node1' has experienced an unrecoverable failure
CRS-0267: Human intervention required to resume its availability.
CRS-2679: Attempting to clean 'ora.data.acfsclone.acfs' on 'node1'
Clean action is about to exhaust maximum waiting time
CRS-2680: Clean of 'ora.data.acfsclone.acfs' on 'node1' failed                      
                     …
                     …"

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

両方のノードで次のステップを実行します。
  1. 古いグリッド・ホーム(19.10または19.11ホーム)からクラスタウェアを手動で再起動します。
  2. /opt/oracle/oak/pkgreposのすべてのエクスポート・ポイントを見つけます。
    # cat /var/lib/nfs/etab
    /opt/oracle/oak/pkgrepos 192.168.17.4(ro,sync,wdelay,hide,crossmnt,secure,root_squash,no_all_squash,no_subtree_check,secure_locks,acl,no_pnfs,anonuid=65534,anongid=65534,sec=sys,ro,secure,root_squash,no_all_squash)
  3. クローンをエクスポートするための参照をクリアします。
    # exportfs -u host:/opt/oracle/oak/pkgrepos
    # exportfs -u 192.168.17.4:/opt/oracle/oak/pkgrepos
  4. 両方のノードでステップ1から3を実行した後、odacli update-serverコマンドを実行してアプライアンスにパッチを適用します。

この問題は、Oracleバグ33284607で追跡されます。

ストレージのパッチ適用中のエラー

Oracle Database Applianceにパッチを適用するときに、エラーが発生します。

odacli update-storageコマンドは、次のメッセージで失敗することがあります。
DCS-10001:Internal error encountered: Failed to stop cluster
このエラーは、クラスタウェアの停止に失敗した可能性があることを示しています。次のエントリのエラー・ログを確認して、同じエラーであることを確認します。
“Error unmounting '/opt/oracle/oak/pkgrepos/orapkgs/clones'. Possible busy file system. Verify
the logs.Retrying unmount
CRS-2675: Stop of 'ora.data.acfsclone.acfs' on
'node1' failed
CRS-2679: Attempting to clean 'ora.data.acfsclone.acfs' on 'node1'
Clean action is about to exhaust maximum waiting time
CRS-2678: 'ora.data.acfsclone.acfs' on 'node1' has experienced an unrecoverable failure
CRS-0267: Human intervention required to resume its availability.
CRS-2679: Attempting to clean 'ora.data.acfsclone.acfs' on 'node1'
Clean action is about to exhaust maximum waiting time
CRS-2680: Clean of 'ora.data.acfsclone.acfs' on 'node1' failed                      
                     …
                     …"

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

両方のノードで次のステップを実行します。
  1. 古いグリッド・ホーム(19.10または19.11ホーム)からクラスタウェアを手動で再起動します。
  2. /opt/oracle/oak/pkgreposのすべてのエクスポート・ポイントを見つけます。
    # cat /var/lib/nfs/etab
    /opt/oracle/oak/pkgrepos 192.168.17.4(ro,sync,wdelay,hide,crossmnt,secure,root_squash,no_all_squash,no_subtree_check,secure_locks,acl,no_pnfs,anonuid=65534,anongid=65534,sec=sys,ro,secure,root_squash,no_all_squash)
  3. クローンをエクスポートするための参照をクリアします。
    # exportfs -u host:/opt/oracle/oak/pkgrepos
    # exportfs -u 192.168.17.4:/opt/oracle/oak/pkgrepos
  4. 両方のノードでステップ1から3を実行した後、odacli update-storageコマンドを実行してストレージにパッチを適用します。

この問題は、Oracleバグ33284607で追跡されます。

update-dbhomeコマンドの実行中のエラー

データベース・ホームにOracle Database Applianceリリース19.11のパッチを適用するときに、odacli update-dbhomeコマンドが失敗します。

Oracle Database Applianceリリース19.11の場合、非ローリングDSTパッチが含まれているため、odacli update-dbhomeコマンドを実行すると、ジョブは12,000秒(約3.5時間)待機します。次のエラー・メッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: PRCC-1021 :
One or more of the submitted commands did not execute successfully.
PRCC-1025 : Command submitted on node cdb1 timed out after 12,000 seconds..
rhp.logファイルには次のエントリが含まれます。
"PRGO-1693 : The database patching cannot be completed in a rolling manner because the target patched home at "/u01/app/odaorahome/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_4" contains non-rolling bug fixes "32327201" compared to the source home at "/u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1"

ハードウェア・モデル

Oracle Database Applianceリリース19.11のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

失敗したデータベースを停止して再起動し、datapatchスクリプトを手動で実行してデータベースの更新を完了します。
 /u01/app/odaorahome/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_4/OPatch/datapatch

この問題は、Oracleバグ32801095で追跡されます。

Oracle Database Applianceへのパッチ適用が成功した場合でもエラー・メッセージが表示される

Oracle Database Applianceのパッチ適用が成功しても、エラー・メッセージが表示されることがあります。

odacli update-dcscomponentsコマンドを実行すると、次のエラーが表示されます。
# time odacli update-dcscomponents -v 19.13.0.0.0 
^[[ADCS-10008:Failed to update DCScomponents: 19.13.0.0.0
Internal error while patching the DCS components : 
DCS-10231:Cannot proceed. Pre-checks for update-dcscomponents failed. Refer  
to /opt/oracle/dcs/log/-dcscomponentsPreCheckReport.log on node 1 for  
details.   

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

これは、SSH等価の設定に関するタイミングの問題です。

odacli update-dcscomponentsコマンドを再度実行すると、操作が正常に完了します。

この問題は、Oracleバグ32553519で追跡されます。

ORAChkの実行中やサーバーまたはデータベース・ホームの更新中のエラー

Oracle ORAchkまたはコマンドodacli create-prepatchreportodacli update-serverodacli update-dbhomeを実行するときに、エラーが発生します。

次のメッセージが表示される場合があります。
- Table AUD$[FGA_LOG$] should use Automatic Segment Space Management 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

  1. AUD$表およびFGA_LOG$表で現在使用されているセグメント領域管理ポリシーを確認するには、次のSQL*Plusコマンドを使用します。
    select t.table_name,ts.segment_space_management from dba_tables t,  
    dba_tablespaces ts where ts.tablespace_name = t.tablespace_name and  
    t.table_name in ('AUD$','FGA_LOG$'); 
  2. 結果は次のようになります。
    TABLE_NAME                     SEGMEN 
    ------------------------------ ------ 
    FGA_LOG$                       AUTO 
    AUD$                           AUTO  
    If one or both of the AUD$ or FGA_LOG$ tables return "MANUAL", use the  
    DBMS_AUDIT_MGMT package to move them to the SYSAUX tablespace: 
    
    BEGIN 
    DBMS_AUDIT_MGMT.set_audit_trail_location(audit_trail_type =>  
    DBMS_AUDIT_MGMT.AUDIT_TRAIL_AUD_STD,--this moves table AUD$  
    audit_trail_location_value => 'SYSAUX');   
    END;   
    
    BEGIN 
    DBMS_AUDIT_MGMT.set_audit_trail_location(audit_trail_type =>  
    DBMS_AUDIT_MGMT.AUDIT_TRAIL_FGA_STD,--this moves table FGA_LOG$  
    audit_trail_location_value => 'SYSAUX'); 
    END; 

この問題は、Oracleバグ27856448で追跡されます。

データベース・ホームへのパッチ適用中のエラー

Standard Edition高可用性が有効になっているデータベースのデータベース・ホームにパッチを適用するときに、エラーが発生します。

Standard Edition高可用性が有効になっているデータベース・ホームでコマンドodacli update-dbhome -v release_numberを実行すると、エラーが発生します。
WARNING::Failed to run the datapatch as db <db_name> is not in running state 

ハードウェア・モデル

高可用性がデプロイされたすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. ターゲット・データベース・インスタンスの実行中のノードを見つけます。
    srvctl status database -database dbUniqueName
    または、単一インスタンスのデータベース・インスタンスを必要なノードに再配置します。
    odacli modify-database -g node_number (-th node_name) 
  2. 実行中のノードで、非CDBデータベースのdatapatchを手動で実行します。
    dbhomeLocation/OPatch/datapatch
  3. CDBデータベースの場合、SQL*Plusを使用してPDBリストを見つけます。
    select name from v$containers where open_mode='READ WRITE';
    dbhomeLocation/OPatch/datapatch -pdbs pdb_names_found_in_previous_step_divided_by_comma

この問題は、Oracleバグ31654816で追跡されます。

パッチを適用するときにサーバー・ステータスがNormalに設定されない

Oracle Database Applianceにパッチを適用するときに、エラーが発生します。

アプライアンスにパッチを適用するときに、odacli update-serverコマンドは次のエラーで失敗します。

DCS-10001:Internal error encountered: Server upgrade state is not NORMAL node_name 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

  1. 次のコマンドを実行します。
    Grid_home/bin/cluvfy stage -post crsinst -collect cluster -gi_upgrade -n all
  2. 次の2つの警告を無視します。
    Verifying OCR Integrity ...WARNING
    PRVG-6017 : OCR backup is located in the same disk group "+DATA" as OCR.
    
    Verifying Single Client Access Name (SCAN) ...WARNING
    RVG-11368 : A SCAN is recommended to resolve to "3" or more IP
  3. 出力に表示される警告が前述の2つのみになるまで、コマンドを再度実行します。Oracle Clusterwareのステータスは、再度Normalである必要があります。

  4. ステータスを確認するには、次のコマンドを使用します。
    Grid_home/bin/crsctl query crs activeversion -f

この問題は、Oracleバグ30099090で追跡されます。

12.1.0.2.190716バンドル・パッチを適用するときのエラー

Oracle Databaseリリース12.1.0.2にOracle Database 12.1.0.2.190716バンドル・パッチを適用するときに、エラーが発生します。

ODACLIジョブに次のエラーが表示されます。

DCS-10001:Internal error encountered: Failed to run SQL script: datapatch script. 

データ・パッチ・ログには、エントリPrereq check failed, exiting without installing any patches.が含まれます。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタル・デプロイメント

回避策

同じパッチを再度インストールします。

この問題は、Oracleバグ30026438および30155710で追跡されます。

M.2ドライブのパッチ適用がサポートされていない

M.2ドライブ(ローカル・ディスクSSDSCKJB48およびSSDSCKJB480G7)のパッチ適用はサポートされていません。

これらのドライブは、odacli describe-componentコマンドを実行すると表示されます。M.2ディスクの2つの既知のバージョン0112と0121のどちらのパッチ適用もサポートされていません。LSIコントローラのバージョン13.00.00.00からバージョン16.00.01.00へのパッチ適用もサポートされていません。ただし、一部のOracle Database Appliance X8-2モデルでは、インストールされているLSIコントローラのバージョンは16.00.01.00です。

ハードウェア・モデル

Oracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメント

回避策

なし

この問題は、Oracleバグ30249232で追跡されます。

Oracle Database Applianceのデプロイ時の既知の問題

Oracle Database Applianceのプロビジョニング時またはデプロイ時の既知の問題について理解します。

ディスク・グループを使用した2つのDBシステムの作成中のエラー

Oracle Database Appliance X5-2の高可用性かつ大容量システムで異なるディスク・グループを使用して複数のDBシステムを並行して作成するときに、エラーが発生します。

DBシステム内の最初のDCSエージェント・ブートストラップに対するDDL問合せ中に、MySQLのタイムアウトが発生することがあります。

ハードウェア・モデル

Oracle Database Appliance X5-2の高可用性で大容量のシステム

回避策

2つのDBシステムを同時に作成しないでください。かわりに、1つのDBシステムの作成を完了してから、もう1つのDBシステムを作成します。

この問題は、Oracleバグ33546843で追跡されます。

2つのDBシステムの作成中のエラー

2つの異なるOracle ASMディスク・グループで2つのDBシステムを同時に作成するときに、エラーが発生します。

DBシステムを起動しようとすると、次のエラー・メッセージが表示されます。
CRS-2672: Attempting to start 'vm_name.kvm' on 'oda_server'
CRS-5017: The resource action "vm_name.kvm start" encountered the following
error:
CRS-29200: The libvirt virtualization library encountered the following
error:
Timed out during operation: cannot acquire state change lock (held by
monitor=remoteDispatchDomainCreate)
. For details refer to "(:CLSN00107:)" in
"/u01/app/grid/diag/crs/<oda_server>/crs/trace/crsd_orarootagent_root.trc".
CRS-2674: Start of 'vm_name.kvm' on 'oda_server' failed
CRS-2679: Attempting to clean 'vm_name.kvm' on 'oda_server'
CRS-2681: Clean of 'vm_name.kvm' on 'oda_server' succeeded
CRS-4000: Command Start failed, or completed with errors.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

2つのDBシステムを同時に作成しないでください。かわりに、1つのDBシステムの作成を完了してから、もう1つのDBシステムを作成します。

この問題は、Oracleバグ33275630で追跡されます。

dbシステムの作成中のエラー

odacli create-dbsystemコマンド操作がエラーにより失敗します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
DCS-10032:Resource of type 'Virtual Network' with name 'pubnet' is not found. 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

DCSエージェントを再起動します。高可用性システムの場合は、両方のノードでDCSエージェントを再起動します。
systemctl restart initdcsagent 

この問題は、Oracleバグ32740754で追跡されます。

TDE対応データベースの登録中のエラー

RMANを使用して作成されたTDE対応データベースを登録するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10107:Tde wallet does not exist at location :
/opt/oracle/dcs/commonstore/wallets/tde/DB_UNIQUE_NAME>.Please copy the wallet to proceed.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のコマンドを実行します。
  1. oracleユーザーとしてログインします。
    su - oracle
  2. /opt/oracle/dcs/commonstore/wallets/tde/ディレクトリに移動します。
    cd /opt/oracle/dcs/commonstore/wallets/tde/
  3. 大文字を使用してDB_UNIQUE_NAMEを作成します。
    mkdir DB_UNIQUE_NAME
  4. TDEウォレットをDB_UNIQUE_NAMEディレクトリにコピーします。
  5. データベース登録を再試行します。

この問題は、Oracleバグ28080413で追跡されます。

12.1または19cからデータベースをアップグレードするときのエラー

データベースを12.1から19cにアップグレードするときに、エラーが発生します。

エラー・メッセージは次のとおりです。
ERROR  : Ran '/bin/su oracle -c
"/u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/bin/dbua -silent -performFixUp true -dbName db121"'  
/u01/app/oracle/cfgtoollogs/dbua/upgradetimestampのログ・ディレクトリには、次のエントリが表示されます。
SEVERE: Oct 25, 2021 7:20:36 AM
oracle.assistants.dbua.prereq.PreUpgradeDriverJob runFixUps
SEVERE: ORA-29284: file read error
ORA-06512: at "SYS.UTL_FILE", line 106
ORA-06512: at "SYS.UTL_FILE", line 746
ORA-06512: at "SYS.DBMS_PREUP", line 3437
ORA-06512: at "SYS.DBMS_PREUP", line 11227
ORA-06512: at line 4
この問題がアップグレード前のステップに関連しているかどうかを確認します。トレース・ファイルには、次のエントリが表示されます。
SEVERE: Oct 25, 2021 7:20:37 AM oracle.assistants.dbua.prereq.PrereqChecker
logPrereqResults
SEVERE: An error occurred while executing the preupgrade auto fixups.
FIXABLE: MANUAL

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・デプロイメント

回避策

修正スクリプトを手動で実行します。$ORACLE_BASE/cfgtoollogs/dbua/upgradeDATA_TIME_STAMPの下に生成されたディレクトリのファイルpreupgrade_fixups.sqlを確認します。修正スクリプトを実行した後、odacli upgrade-databaseコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33473842で追跡されます。

データベースのリカバリ中のエラー

Oracle Database Applianceでデータベースをリカバリするときに、エラーが発生します。

Standard Edition高可用性データベースでコマンドodacli recover-databaseを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to get valid database node number to post recovery. 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

次のコマンドを実行します。
srvctl config database -db db_name  | grep “Configured nodes” | awk  
‘{print $3}’, whose output is nodeX,nodeY 
srvctl modify database -db db_name -node nodeX 
odacli recover-database 
srvctl stop database -db db_name 
srvctl modify database -db db_name -node nodeX,nodeY 
srvctl start database -db db_name 

この問題は、Oracleバグ32928688で追跡されます。

JBODの追加中のエラー

DBシステムが実行されているOracle Database Applianceデプロイメントに2つ目のJBODを追加するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
ORA-15333: disk is not visible on client instance

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタルおよびdbsystem

回避策

2つ目のJBODを追加する前に、dbsystemを停止します。
systemctl restart initdcsagent 

この問題は、Oracleバグ32586762で追跡されます。

cleanup.pl実行後のアプライアンスのプロビジョニング中のエラー

cleanup.plの実行後、アプライアンスをプロビジョニングするときにエラーが発生します。

cleanup.plの実行後、Oracle Grid Infrastructureイメージ(IMGGI191100)がないため、アプライアンスのプロビジョニングが失敗します。次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10042:User oda-cliadmin cannot be authorized.

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

cleanup.plの実行後、アプライアンスをプロビジョニングする前に、次のようにリポジトリを更新します。

# odacli update-repository -f /**gi** 

この問題は、Oracleバグ32707387で追跡されます。

データベースの更新中のエラー

Oracle Database Appliance上のデータベースを更新するときに、エラーが発生します。

コマンドodacli update-dbhomeを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます。
PRGO-1069 :Internal error [# rhpmovedb.pl-isPatchUpg-1 #].. 

MMONプロセスがロックを占有していることを確認するには、パッチ適用に失敗したターゲット・データベースに接続し、次のコマンドを実行します。

SELECT s.sid, p.spid, s.machine, s.program FROM v$session s, v$process p  
WHERE s.paddr = p.addr and s.sid = ( 
SELECT sid from v$lock WHERE id1= ( 
SELECT lockid FROM dbms_lock_allocated WHERE name = 'ORA$QP_CONTROL_LOCK' 
)); 

表示された結果で、出力内のs.programがoracle_user@host_box_name (MMON)の形式と類似している場合は、MMONプロセスによってエラーが発生しています。この問題に対処するための回避策を実行します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

次のコマンドを実行します。
  1. MMONプロセスを停止します。
    # ps -ef | grep MMON 
    root     71220 70691  0 21:25 pts/0    00:00:00 grep --color=auto MMON 
    ステップ(1)からプロセスIDを見つけて停止します。
    # kill -9 71220
  2. ターゲット・データベースでdatapatchを手動で実行します。
    1. ターゲット・データベースが実行されているデータベース・ホームを見つけます。
      odacli describe-database -in db_name
    2. データベース・ホームの場所を見つけます。
      odacli describe-dbhome -i DbHomeID_found_in_step_a
    3. ターゲット・データベースの実行中のノード:
      [root@node1 ~]# sudo su - oracle 
      Last login: Thu Jun  3 21:24:45 UTC 2021 
      [oracle@node1 ~]$ . oraenv 
      ORACLE_SID = [oracle] ? db_instance_name
      ORACLE_HOME = [/home/oracle] ? dbHome_location
    4. ターゲット・データベースが非CDBデータベースである場合は、次を実行します。
      $ORACLE_HOME/OPatch/datapatch
    5. ターゲット・データベースがCDBデータベースである場合は、次を実行してPDBリストを見つけます。
      select name from v$containers where open_mode="READ WRITE"; 
    6. SQL*Plusを終了し、次を実行します。
      $ORACLE_HOME/OPatch/datapatch -pdbs pdb_names_gathered_by_the_SQL_statement_in_step_e_separated_by_comma 

この問題は、Oracleバグ32827353で追跡されます。

リモート・ノードでのtfactl diagcollectコマンドの実行中のエラー

Oracle Database Applianceでtfactl diagcollectコマンドを実行するときに、エラーが発生します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのKVMおよびベア・メタル・システム

回避策

Oracle Autonomous Health Framework 21.2より前は、各ノードで証明書が個別に生成されている場合は、次のいずれかの手動ステップを実行してこれを修正する必要があります。
  • Oracle Trace File Analyzerで新しい証明書が生成され、他のノードに配布されるように、各ノードで次のコマンドを実行します。
    tfactl syncnodes -remove -local
  • 1つのノードでroot資格証明によりSSHを使用して接続し、次を実行します。
    tfactl syncnodes

この問題は、Oracleバグ32921859で追跡されます。

データベースを11.2.0.4から12.1または12.2にアップグレードするときのエラー

データベースを11.2.0.4から12.1または12.2にアップグレードするときに、エラーが発生します。

データベースを11.2.0.4から12.1または12.2にアップグレードするときに、UpgradeResults.htmlファイルで次の警告が発生する可能性があります。
Database is using a newer time zone file version than the Oracle home 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメント

回避策

  1. タイム・ゾーンを修正する手動ステップについては、データベース・アップグレード・ガイドを参照してください。
  2. データベースのアップグレードを手動で完了した後、次のコマンドを実行して、DCSメタデータを更新します。
    /opt/oracle/dcs/bin/odacli update-registry update-registry -n db -f

この問題は、Oracleバグ31125985で追跡されます。

12.1単一インスタンス・データベースをアップグレードするときのエラー

12.1単一インスタンス・データベースをアップグレードするときに、ジョブ障害エラーが発生します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタル・デプロイメント

回避策

次の回避策を使用します。
  1. 12.1単一インスタンス・データベースをアップグレードする前に、次のPL/SQLコマンドを実行して、local_listenerを空の文字列に変更します。
    ALTER SYSTEM SET LOCAL_LISTENER='';
  2. 12.1単一インスタンス・データベースを正常にアップグレードした後、次のPL/SQLコマンドを実行して、local_listenerを必要な値に変更します。
    ALTER SYSTEM SET LOCAL_LISTENER='-oracle-none-'; 

この問題は、Oracleバグ31202775および31214657で追跡されます。

プロビジョニング中のRECOディスク・グループの作成の失敗

デフォルトのストレージおよび拡張シェルフを含む高パフォーマンス構成のOracle Database Appliance X8-2-HAをプロビジョニングするときに、RECOディスク・グループの作成が失敗します。

ハードウェア・モデル

高パフォーマンス構成のすべてのOracle Database Appliance X8-2-HA

回避策

  1. ストレージ拡張シェルフの電源を切断します。
  2. 両方のノードを再起動します。
  3. デフォルトのストレージ・シェルフ(1つ目のJBOD)のプロビジョニングに進みます。
  4. デフォルトのストレージ・シェルフ(1つ目のJBOD)がシステムに正常にプロビジョニングされたら、oakdがフォアグラウンド・モードで両方のノードで実行されていることを確認します。
     # ps -aef | grep oakd
  5. 1つ目のJBODのすべてのディスクのステータスがオンライン、oakdで良好で、Oracle ASMでCACHEDであることを確認します。
  6. ストレージ拡張シェルフ(2番目のJBOD)の電源を投入し、オペレーティング・システムとその他のサブシステムで認識されるまで数分待ちます。
  7. マスター・ノードから次のコマンドを実行して、ストレージ拡張シェルフのディスク(2つのJBOD設定)をoakdおよびOracle ASMに追加します。
    #odaadmcli show ismaster 
          OAKD is in Master Mode 
    
          # odaadmcli expand storage -ndisk 24 -enclosure 1 
           Skipping precheck for enclosure '1'... 
           Check the progress of expansion of storage by executing 'odaadmcli  
    show disk' 
           Waiting for expansion to finish ... 
          #  
  8. ストレージ拡張シェルフのディスク(2つのJBOD設定)がoakdおよびOracle ASMに追加されていることを確認します。

プロシージャのOracle Database Appliance仮想化プラットフォームに対するodaadmcliコマンドをoakcliコマンドに置き換えます。

詳細は、Oracle Database Appliance X8-2デプロイメント・ガイドストレージの管理の章を参照してください。

この問題は、Oracleバグ30839054で追跡されます。

2つのOracle ACFSデータベースの同時作成が失敗する

データベースまたはデータベース・ストレージがまだ作成されていないシステムで2つのOracle ACFSデータベースを作成しようとすると、データベースの1つでエラーが発生してデータベースの作成が失敗します。

DCS-10001:Internal error encountered: Fail to run command Failed to create  
volume. 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメント

回避策

システムからDATAボリューム(およびOracle Database Appliance X8-2の場合はREDOボリューム)を手動で削除します。

高パフォーマンス構成の場合は、次のコマンドを実行します。
su - GRID_USER 
export ORACLE_SID=+ASM1(in case of first node) /+ASM2(in case of second 
node); 
export ORACLE_HOME=GRID_HOME; 
GRID_HOME/bin/asmcmd --nocp voldelete -G Data datdbname 
Oracle Database Appliance X8-2高パフォーマンス構成の場合は、次のようにREDOボリュームを削除します。
su - GRID_USER 
export ORACLE_SID=+ASM1(in case of first node) /+ASM2(in case of second 
node); 
export ORACLE_HOME=GRID_HOME; 
GRID_HOME/bin/asmcmd --nocp voldelete -G Reco rdodbname 
大容量構成の場合は、次のコマンドを実行します。
su - GRID_USER 
export ORACLE_SID=+ASM1(in case of first node) /+ASM2(in case of second 
node); 
export ORACLE_HOME=GRID_HOME; 
GRID_HOME/bin/asmcmd --nocp voldelete -G Flash datdbname (if volume exists in FLASH disk group)
GRID_HOME/bin/asmcmd --nocp voldelete -G data datdbname (if volume exists in DATA disk group)  
Oracle Database Appliance X8-2大容量構成の場合は、次のようにREDOボリュームを削除します。
su - GRID_USER 
export ORACLE_SID=+ASM1(in case of first node) /+ASM2(in case of second 
node); 
export ORACLE_HOME=GRID_HOME; 
GRID_HOME/bin/asmcmd --nocp voldelete -G Flash rdodbname  

この問題は、Oracleバグ30750497で追跡されます。

cleanup.plを実行した後にエラーが発生する

cleanup.plの実行後、odacliコマンドを実行するときにエラーが発生します。

cleanup.plの実行後、odacliコマンドを使用しようとすると、次のエラーが発生します。

DCS-10042:User oda-cliadmin cannot be authorized.

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のコマンドを実行して、エージェント・ウォレットでユーザーoda-cliadminの資格証明を設定します。

# rm -rf /opt/oracle/dcs/conf/.authconfig  
# /opt/oracle/dcs/bin/setupAgentAuth.sh 

この問題は、Oracleバグ29038717で追跡されます。

クローン・データベース操作のエラー

クローン・データベース操作がエラーにより失敗します。

ソース・データベースが単一インスタンスまたはOracle RAC One Nodeであるか、リモート・ノードで実行されている場合、制御ファイルでパスが正しく作成されていないため、クローン・データベース操作は失敗します。

ソース・データベース作成タイムスタンプがクローン操作に近すぎる場合(少なくとも60分以内)、クローン・データベース操作もエラーが発生して失敗することがあります。

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

クローン・データベースの作成がトリガーされるのと同じノードで実行されているソース・データベース・インスタンスからクローン・データベースを作成します。

Oracle Database 12c以降の場合は、次のコマンドを実行して、クローン操作の前にソース・データベースを同期します。
SQL> alter system checkpoint;

この問題は、Oracleバグ29002563、29002004、29001906、29001855、29001631、28995153、28986643、30309971および30228362で追跡されます。

クローン・データベース操作が失敗する

Oracle Databaseリリース12.1データベースでは、Oracleバイナリのデフォルトの互換性バージョンが12.0.0.0.0に設定されているため、データベースのクローン作成が失敗することがあります

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

互換値をソース・データベースの値に設定します。次のステップに従います。
  1. パラメータ値を変更します。
    SQL> ALTER SYSTEM SET COMPATIBLE = '12.1.0.2.0' SCOPE=SPFILE;
  2. データベースを停止します。
    SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
  3. データベースを起動します。
    SQL> Startup
  4. 新しい値のパラメータを確認します。
    SQL> SELECT name, value, description FROM v$parameter WHERE name ='compatible';

この問題は、Oracleバグ30309914で追跡されます。

Oracle Database Applianceの管理時の既知の問題

Oracle Database Applianceの管理時の既知の問題について理解します。

データベースのバックアップ中のエラー

Oracle Database Applianceでデータベースをバックアップするときに、エラーが発生します。

フェイルオーバーが成功した後、新しいプライマリ・データベースでコマンドodacli create-backupを実行すると失敗し、次のメッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to get the
rman command status commandid:xxx
output:STATUS
-------------------------
[COMPLETED WITH WARNINGS] error:.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. 新しいプライマリ・データベースで、oracleとしてRMANに接続し、アーカイブ・ログ削除ポリシーを編集します。
    rman target /
    RMAN> CONFIGURE ARCHIVELOG DELETION POLICY TO BACKED UP 1 TIMES TO 'SBT_TAPE';
  2. 新しいプライマリ・データベースで、rootユーザーとしてバックアップを作成します。
    odacli create-backup -in db_name -bt backup_type

この問題は、Oracleバグ33181168で追跡されます。

OpenSSHコマンドの脆弱性

QualysおよびNessusのスキャンで検出されたOpenSSHコマンドの脆弱性の問題。

QualysとNessusの両方に、中程度の重大度の問題OPENSSH COMMAND INJECTION VULNERABILITYが報告されています。詳細は、CVE-2020-15778を参照してください。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。

この問題は、Oracleバグ33217970で追跡されます。

ベア・メタルのCPUプールの関連付けのエラー

Oracle Database Applianceリリース19.13のパッチ適用後に、NUMAが割り当てられていないベア・メタルのCPUプールをデータベースに関連付けることができます。

ベア・メタルのCPUプールはNUMA割当てに従っていないため、これはエラーであり、ベア・メタル・データベースは該当する物理CPUで実行されません。

ハードウェア・モデル

リリース19.13をサポートし、以前の19.xリリースからパッチ適用されたすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル。新しいベア・メタルのCPUプールにはNUMAが割り当てられるため、19.13を使用した新しいプロビジョニングは影響を受けません。

回避策

odacli remap-cpupoolsコマンドを実行して、ベア・メタル・データベース・インスタンスを再起動します。

この問題は、Oracleバグ31907677で追跡されます。

マルチユーザー・アクセスが有効なシステムでBUIを使用してシステム設定を構成できない

マルチユーザー・アクセスが有効なOracle Database Applianceでは、ブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)を使用して一部のシステム設定を構成できません。

BUIでマルチユーザー・アクセスが有効なOracle Database Applianceをプロビジョニングする場合、トークンの有効期限、パスワードの有効期限、最大ログイン試行失敗回数およびその他の詳細は指定できません。これらの値は、JSONファイルを使用してマルチユーザー・アクセスが有効なOracle Database Applianceをプロビジョニングするときに指定できます。

ハードウェア・モデル

マルチユーザー・アクセスが有効なOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。

この問題は、Oracleバグ33571755で追跡されます。

コンポーネント・ステータスの表示のエラー

odacli describe-componentコマンドでは、ローカル・コントローラが使用可能な場合でもNot Availableと表示されることがあります。

ハードウェア・モデル

Mellanox InfiniBandネットワーク・カードConnectX-3またはConnectX-5を使用したOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし

この問題は、Oracleバグ33601175で追跡されます。

AHF権限エラー

Oracle Database ApplianceのAHF_HOMEでOERRツールを実行中に、エラーが発生しました。

フェイルオーバーが成功した後、新しいプライマリ・データベースでコマンドodacli create-backupを実行すると失敗し、次のメッセージが表示されます。
cd /opt/oracle/dcs/oracle.ahf/bin
../oerr
-bash: ./oerr: Permission denied

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

shを使用して、次のようにツールを実行します。
cd /opt/oracle/dcs/oracle.ahf/bin
sh oerr
Use AHF XXXX format... Exiting

この問題は、Oracleバグ33293560で追跡されます。

デプロイメントのクリーン・アップ中のエラー

Oracle Database Applianceをクリーン・アップするときに、エラーが発生します。

クリーン・アップ中に、NFSエクスポート・サービスがOracle ACFSベースのクローン・リポジトリを使用するため、クラスタウェアの停止が失敗します。

ハードウェア・モデル

DBシステムを含むすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. 両方のノードでNFSサービスを停止します。
    service nfs stop
  2. ベア・メタル・システムをクリーン・アップします。ステップについては、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。

この問題は、Oracleバグ33289742で追跡されます。

odacli modify-dbfileattributesジョブ・ステータスのエラー

odacli modify-dbfileattributesコマンドを再実行中に、ジョブ・ステータスがCreatedに設定されます。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

DCSエージェントを再起動します。
systemctl stop initdcsagent
systemctl start initdcsagent

状態がCreatedのすべてのジョブは、状態Failureに設定されます。他のジョブを送信できるようになりました。

この問題は、Oracleバグ32945075で追跡されます。

TDEウォレット管理のエラー

データベースをOracle Database 18c以降にアップグレードし、データベースのTDE Wallet Managementの値がEXTERNALに設定されている場合、TDE Wallet Managementの値がODAに設定されません。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

データベースのアップグレード後に、TDE Wallet Managementの値をEXTERNALからODAに変更します。
odacli modify-database -in DB_NAME -ctm

プロンプトが表示されたら、TDEウォレットのパスワードを指定します。

この問題は、Oracleバグ33593582で追跡されます。

TDEウォレット管理のエラー

TDEウォレット・パスワードを変更するときや、TDE Wallet Managementの値がEXTERNALに設定されているデータベースのTDEウォレットのキーを更新するときに、エラーが発生します。

次のメッセージが表示されます。
DCS-10089:Database DB_NAME is in an invalid state 'NOT_RUNNING'.Database DB_NAME must be running

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。TDEウォレットのパスワード変更やTDEウォレットのキー更新などの操作は、TDE Wallet Managementの値がEXTERNALに設定されているデータベースではサポートされていません。

この問題は、Oracleバグ33278653で追跡されます。

ファイル・ログ・パスの表示のエラー

ファイル・ログ・パスがコンソールには正しく表示されませんが、ジョブに対して生成されたすべてのログに実際には正しいパスが記録されています。

ハードウェア・モデル

仮想プラットフォームを使用するすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。

この問題は、Oracleバグ33580574で追跡されます。

Oracle Data Guardの構成中のエラー

Oracle Database Applianceでコマンドodacli configure-dataguardを実行するときに、エラーが発生します。

コマンドodacli configure-dataguardを実行すると、ステップStep 9: Re-enable Data Guard (Primary site)でエラーが発生します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

プライマリ・サイトでコマンドodacli restore-archivelog -in db_nameを実行し、コマンドodacli configure-dataguardを再試行します。

この問題は、Oracleバグ33387213で追跡されます。

DBシステムでのOracle Data Guardの構成中のエラー

Oracle Database Applianceでコマンドodacli configure-dataguardを実行するときに、エラーが発生します。

Oracle Database 21c DBシステムでコマンドodacli configure-dataguardを実行すると、ステップConfigure and enable Data Guard (Primary site)で次のエラー・メッセージが表示されます。
ORA-12154: TNS:could not resolve the connect identifier specified

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

ディレクトリ/u01/app/<dbUser>/homes/OraDB21000_home#/network/admintnsnames.oraファイルを削除します。
mv /u01/app/<dbUser>/homes/OraDB21000_home#/network/admin/tnsnames.ora
/u01/app/<dbUser>/homes/OraDB21000_home#/network/admin/tnsnames.ora.backup

この問題は、Oracleバグ33579891で追跡されます。

Oracle Data Guardでの回復中のエラー

Oracle Database Applianceでコマンドodacli reinstate-dataguardを実行するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to reinstate Dg.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

古いプライマリ・データベースを手動でフラッシュバックします。
次のコマンドを実行します。
  1. 新しいプライマリ・マシンで、standby_became_primary_scnを取得します。
    SQL> select standby_became_primary_scn from v$database;
    STANDBY_BECAME_PRIMARY_SCN
    --------------------------
      4370820
  2. 古いプライマリ・データベースで、oracleユーザーとして次を実行します。
    rman target /
    RMAN> set decryption identified by 'password'
    RMAN> FLASHBACK DATABASE TO SCN STANDBY_BECAME_PRIMARY_SCN;
  3. 新しいプライマリ・データベースで、odacli reinstate-dataguardコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33190261で追跡されます。

Oracle Data Guardでの回復操作実行時のアタッチのエラー

Oracle Data Guardでコマンドodacli reinstate-dataguardを実行するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to reinstate Dg.
dcs-agent.logで報告されるエラーは次のとおりです。
Failed to attach to dbUniqueName

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

回復が成功したかどうかを確認します。
GMGRL > SHOW CONFIGURATION;

成功した場合は、両方のサイトでodacli list-dataguardstatusを実行してロールを更新します。そうでない場合、古いプライマリ・データベースを手動でフラッシュバックします。

次のコマンドを実行します。
  1. 新しいプライマリ・マシンで、standby_became_primary_scnを取得します。
    SQL> select standby_became_primary_scn from v$database;
    STANDBY_BECAME_PRIMARY_SCN
    --------------------------
      4370820
  2. 古いプライマリ・データベースで、oracleユーザーとして次を実行します。
    rman target /
    RMAN> set decryption identified by 'password'
    RMAN> FLASHBACK DATABASE TO SCN STANDBY_BECAME_PRIMARY_SCN;
  3. 新しいプライマリ・データベースで、odacli reinstate-dataguardコマンドを実行します。
  4. 両方のサイトでodacli list-dataguardstatusコマンドを実行して結果を確認します。

この問題は、Oracleバグ33559917で追跡されます。

Oracle Data Guardのスイッチオーバーのエラー

Oracle Database Applianceでコマンドodacli switchover-dataguardを実行するときに、エラーが発生します。

コマンドodacli switchover-dataguardを実行すると、ステップStep 9: Re-enable Data Guard (Primary site)でエラーが発生し、次のエラー・メッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to switchover Dg.
dcs-agent.logで報告されるエラーは次のとおりです。
Failed to attach to dbUniqueName

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

エラーを無視します。次のように、スイッチオーバーが成功していることを確認します。
  1. データベースのロールが正しくスイッチオーバーされ、Configuration StatusSUCCESSであることを確認します。
    DGMGRL > SHOW CONFIGURATION;
  2. ロールが正しく更新されるまで、プライマリ・サイトとスタンバイ・サイトの両方でコマンドodacli list-dataguardstatusを実行します。

この問題は、Oracleバグ33465826で追跡されます。

Oracle Data Guardステータスの表示中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardステータスを表示するときに、エラーが発生します。

Oracle Data Guardステータスは、Oracle Database Appliance高可用性システムのリモート・ノードに表示されないため、Oracle Data Guardのスイッチオーバー、フェイルオーバーおよび回復の各ジョブがタスクCheck if DataGuard config is updatedで失敗します。ただし、Oracle Data Guard操作は成功しています。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Appliance高可用性システム

回避策

DGMGRLを使用して、Oracle Data Guardステータスを確認します。

この問題は、Oracleバグ33411769で追跡されます。

Oracle Data Guardでの回復操作のエラー

Oracle Data Guardでコマンドodacli reinstate-dataguardを実行するときに、エラーが発生します。

dcs-agent.logで報告されるエラーは次のとおりです。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to reinstate Dg." and can 
further find this error "ORA-12514: TNS:listener does not currently know of  
service requested  

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

回復中のデータベースがMOUNTモードで起動していることを確認します。

データベースをMOUNTモードで起動するには、次のコマンドを実行します。
srvctl start database -d db-unique-name -o mount

コマンドが正常に完了したら、コマンドodacli reinstate-dataguardジョブを実行します。データベースがMOUNTモードになっている場合は、一時的なエラーになる可能性があります。数分後、odacli describe-dataguardstatusまたはodacli list-dataguardstatusを使用してData Guardステータスを再度確認するか、DGMGRL> SHOW CONFIGURATION;を使用して回復が成功したかどうかを確認します。

この問題は、Oracleバグ32367676で追跡されます。

同時データベースまたはデータベース・ホーム作成ジョブの実行中のエラー

同時データベースまたはデータベース・ホーム作成ジョブを実行するときに、エラーが発生します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

同時データベースまたはデータベース・ホーム作成ジョブを実行しないでください。

この問題は、Oracleバグ32376885で追跡されます。

スタンバイ・データベースの削除中のエラー

スタンバイ・データベースを削除するときに、エラーが発生します。

スタンバイ・データベースとしてデータベースをiRestoreし、そのデータベースを削除してから、同じ一意のデータベース名を持つ同じスタンバイ・データベースを再度iRestoreすると、次のエラーが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Failed to run the asm command: 
[/u01/app/19.0.0.0/grid/bin/asmcmd, --nocp, rm, -rf, RECO/ABCDEU] 
Error:ORA-29261: bad argument 
ORA-06512: at line 4 
ORA-15178: directory 'ABCDEU' is not empty; cannot drop this directory 
ORA-15260: permission denied on ASM disk group 
ORA-06512: at "SYS.X$DBMS_DISKGROUP", line 666 
ORA-06512: at line 2 (DBD ERROR: OCIStmtExecute). 

odacli list-jobsコマンドを使用して、ジョブのステータスを確認します。

ハードウェア・モデル

Oracle Active Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のいずれかの回避策を実行します。
  • スタンバイ・データベースを削除した後、同じスタンバイ・データベースを再作成する前に、次のステップを実行します。
    1. スタンバイ・データベースを削除した後、同じスタンバイ・データベースを再作成する前に、次のステップを実行します。
      1. oracleユーザーとしてログインします。
        su - oracle 
      2. 環境を設定します。
        . oraenv 
        ORACLE_SID = null 
        ORACLE_HOME = dbhome_path (such as /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1) 
        3. cd dbhome_path/bin 
        4. asmcmd --privilege sysdba rm -rf +RECO/DBUNIQUENAME/ 
        5. asmcmd --privilege sysdba rm -rf +DATA/DBUNIQUENAME/arc10/ 
        6. asmcmd --privilege sysdba rm -rf +DATA/DBUNIQUENAME/PASSWORD/ 
  • 異なる一意のデータベース名を持つスタンバイ・データベースを再作成します。

この問題は、Oracleバグ32871772で追跡されます。

18.14データベースのOracle Data Guardフェイルオーバー操作のエラー

バージョン18.14のデータベースでodacli failover-dataguardコマンドを実行するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to precheckFailoverDg11g Dg.
DCSエージェント・ログに次のエラー・メッセージが表示されることがあります。
select DATABASE_ROLE, FORCE_LOGGING, FLASHBACK_ON from v$database 
ERROR at line 1: 
ORA-00600: internal error code, arguments: [kcbgtcr_17], [], [], [], [], [], 
[], [], [], [], [], [] 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. データベースを使用するシステムで次のDGMGRL文を実行して、フェイルオーバーします。
    DGMGRL> SHOW CONFIGURATION; 
    DGMGRL> VALIDATE DATABASE '<DB_UQNIUE_NAME_to_failover_to>'; 
    DGMGRL> FAILOVER TO '<DB_UQNIUE_NAME_to_failover_to>'; 
    DGMGRL> SHOW CONFIGURATION; 
  2. フェイルオーバーが成功したら、odacli describe-dataguardstatus -i idコマンドを数回実行して、DCSメタデータを更新します。

この問題は、Oracleバグ32727379で追跡されます。

Oracle Active Data Guardの操作のエラー

Oracle Database Appliance上のOracle Active Data Guardでスイッチオーバー操作、フェイルオーバー操作および回復操作を実行するときに、エラーが発生します。

Oracle Active Data Guardでスイッチオーバー、フェイルオーバーおよび回復の各操作の実行時に、プライマリ・データベースのアップグレードが次のエラーによりステップDatabase Upgradeで失敗することがあります。
PRCZ-2103 : Failed to execute command  
"/u01/app/odaorahome/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/bin/dbua" on node  
"node1" as user "oracle". Detailed error:  
Logs directory:  
/u01/app/odaorabase/oracle/cfgtoollogs/dbua/upgrade2021-05-06_01-31-16PM 
ログには次のメッセージが含まれます。
SEVERE: May 08, 2021 6:50:24 PM oracle.assistants.dbua.prereq.PrereqChecker  
logPrereqResults  
SEVERE: Starting with Oracle Database 11.2, setting JOB_QUEUE_PROCESSES=0  
will disable job execution via DBMS_JOBS and DBMS_SCHEDULER. FIXABLE: MANUAL  
Database: ptdkjqt  
Cause: The database has JOB_QUEUE_PROCESSES=0.  
Action: Set the value of JOB_QUEUE_PROCESSES to a non-zero value, or remove  
the setting entirely and accept the Oracle default.  

ハードウェア・モデル

Oracle Active Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. SQL*Plusを使用してデータベースにアクセスし、次のコマンドを実行します。
    alter system set JOB_QUEUE_PROCESSES=1000;
  2. アップグレード・コマンドを再試行します。

この問題は、Oracleバグ32856214で追跡されます。

データベースのアップグレード後の適用プロセスの有効化のエラー

Oracle Data Guardデプロイメントでデータベースをアップグレード後に適用プロセスの有効化を実行するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
Error: ORA-16664: unable to receive the result from a member

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. スタンバイ・データベースをアップグレード・モードで再起動します。
    srvctl stop database -d <db_unique_name> 
    Run PL/SQL command: STARTUP UPGRADE; 
  2. 適用プロセスの有効化を続行し、ログ適用プロセスがリフレッシュされるまで待機します。
  3. しばらくしてから、DGMGRLコマンドを使用してData Guardステータスを確認します。
    SHOW CONFIGURATION; 

この問題は、Oracleバグ32864100で追跡されます。

Oracle Data Guardステータスの作成中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Active Data Guardを構成するときに、エラーが発生します。

Oracle Data Guardを構成する場合、odacli configure-dataguardコマンドは、スタンバイ・システムで次のエラーでステップNewDgconfigで失敗します。
ORA-16665: TIME OUT WAITING FOR THE RESULT FROM A MEMBER

odacli list-jobsコマンドを使用して、ジョブのステータスを確認します。

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. スタンバイ・システムで、次を実行します。
    export DEMODE=true; 
    odacli create-dataguardstatus -i dbid -n dataguardstatus_id_on_primary -r configdg.json 
    export DEMODE=false; 
    configdg.json example   
単一ノード・システムのconfigdg.jsonファイルの例:
{
  "name": "test1_test7",
  "protectionMode": "MAX_PERFORMANCE",
   "replicationGroups": [
    {
      "sourceEndPoints": [
        {
          "endpointType": "PRIMARY",
          "hostName": test_domain1",
          "listenerPort": 1521,
          "databaseUniqueName": "test1",
          "serviceName": "test", 
          "sysPassword": "***", 
          "ipAddress": "test_IPaddress"
        },
         ],
      "targetEndPoints": [
        {
          "endpointType": "STANDBY",
          "hostName": "test_domain2",
          "listenerPort": 1521,
          "databaseUniqueName": "test7",
          "serviceName": "test", 
          "sysPassword": "***", 
          "ipAddress": "test_IPaddress3"
        },
      ],
      "transportType": "ASYNC"
    }
  ]
}

この問題は、Oracleバグ32719173で追跡されます。

データベースの登録中のエラー

Oracle Database Applianceで単一インスタンス・データベースを登録するときに、odacli register-databaseコマンドでRACオプションを指定すると、エラーが発生します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

Oracle Database Configuration Assistance (DBCA)を使用して単一インスタンス・データベースを作成し、odacli register-databaseコマンドを使用してRACオプションでデータベースを登録します。

この問題は、Oracleバグ32853078で追跡されます。

データベースの登録中のエラー

Oracle Database Applianceでデータベースをリストアするときに、スタンバイ・データベースのNLS設定がAmerica/Americanでない場合、エラーが発生することがあります。

RMAN複製タスクの実行中にエラーが発生しました。エラー・メッセージに示されているRMANログに、RMAN-06136エラーおよびORA-00907エラーが表示される場合があります。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。

この問題は、Oracleバグ32349703で追跡されます。

TDE対応Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースのリカバリ中のエラー

TDE対応Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースをリカバリするときに、エラーが発生することがあります。

これは、+DATA/DB_UNIQUE_NAMEフォルダの削除後にリカバリを試行した場合に発生します。次のエラーが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Failed to create the empty keystore. Please check if a keystore 'ewallet.p12' is already present at: '+RECO/<DB_UNIQUE_NAME>/tdewallet'. Please remove or rename it if it does.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. oracleユーザーに切り替え、次のパラメータを使用してDB_HOME/dbs/initoracle_sid.oraファイルを作成します。
    db_name=db_name
    db_unique_name=db_unique_name
    wallet_root=+DATA/DBUNIQUENAME
    tde_configuration='KEYSTORE_CONFIGURATION=FILE'
  2. ORACLE_SIDをデータのタイプに応じて設定します(たとえば、Oracle RAC One Nodeデータベースの場合はDB_NAME_1、Oracle RACデータベースの場合はDB_NAME1)。データベースでコマンドstartup nomountを実行します。
  3. odacli restore-tdewallet -in dbname>を使用してTDEウォレットをリストアします。
  4. SPFILEをリストアします。
    run{set dbid DBID; startup nomount;RESTORE SPFILE TO
    'DB_HOME/dbs/spfileoracle_sid.ora' FROM AUTOBACKUP RECOVERY AREA='+RECO'
    db_unique_name='db_unique_name';shutdown abort;}
  5. 制御ファイルをリストアします。
    run{set dbid DBID; startup nomount;restore controlfile from AUTOBACKUP
    validate;shutdown abort;}
  6. データベースをリカバリします。
    odacli recover-database
  7. DB_HOME/dbs/initoracle_sid.oraファイルを削除します。

この問題は、Oracleバグ33640512で追跡されます。

Oracle Data Guardの回復中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardを回復するときに、エラーが発生します。

odacli reinstate-dataguardコマンドは、次のエラーで失敗します。
Unable to reinstate Dg. Reinstate job was executed within 24hrs after failover job.  

dcs-agent.logファイルには、次のエラー・エントリがあります。

DGMGRL> Reinstating database "xxxx", 
 please wait... 
Oracle Clusterware is restarting database "xxxx" ... 
Connected to "xxxx" 
Continuing to reinstate database "xxxx" ... 
Error: ORA-16653: failed to reinstate database 

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. プライマリ・マシンで、standby_became_primary_scnを取得します。
    SQL> select standby_became_primary_scn from v$database; 
    STANDBY_BECAME_PRIMARY_SCN 
    -------------------------- 
              3522449 
  2. 古いプライマリ・データベースで、バックアップ暗号化パスワードを使用してRMANでこのSCNにフラッシュバックします。
    RMAN> set decryption identified by 'rman_backup_password' ; 
    executing command: SET decryption 
    RMAN> FLASHBACK DATABASE TO SCN 3522449 ; 
    ... 
    Finished flashback at 24-SEP-20 
    RMAN> exit 
  3. 新しいプライマリ・マシンで、odacli reinstate-dataguardコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ31884506で追跡されます。

Oracle Data Guardの回復中の障害発生

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardを回復するときに、エラーが発生します。

odacli reinstate-dataguardコマンドは、次のエラーで失敗します。
Message:   
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to reinstate Dg.   

dcs-agent.logファイルには、次のエラー・エントリがあります。

ORA-12514: TNS:listener does not currently know of service requested in connect descriptor

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. 回復中のデータベースがMOUNTモードで起動していることを確認します。データベースをMOUNTモードで起動するには、次のコマンドを実行します。
    srvctl start database -d db-unique-name -o mount 
  2. 前述のコマンドが正常に実行されたら、odacli reinstate-dataguardコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ32047967で追跡されます。

Oracle Data Guard操作後のロールの更新中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardの操作を実行中、ロールを更新するときにエラーが発生します。

odacli describe-databaseコマンドの出力に示されているdbRoleコンポーネントは、Oracle Database ApplianceでのOracle Data Guardのスイッチオーバー、フェイルオーバーおよび回復の各操作後には更新されません。

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

odacli update-registry -n db --force/-fを実行して、データベース・メタデータを更新します。ジョブの完了後、odacli describe-databaseコマンドを実行して、dbRoleが更新されていることを確認します。

この問題は、Oracleバグ31378202で追跡されます。

単一インスタンス・データベースをリカバリするときのエラー

単一インスタンス・データベースをリカバリするときに、エラーが発生します。

単一インスタンス・データベースがリモート・ノードで実行されている場合に、ローカル・ノードでデータベース・リカバリ操作を実行すると、次のエラーが発生します。
DCS-10001:Internal error encountered: DCS-10001:Internal error encountered: 
Missing arguments : required sqlplus connection  information is not 
provided

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

データベースが実行されているノードで単一インスタンス・データベースのリカバリを実行します。

この問題は、Oracleバグ31399400で追跡されます。

cleanup.plの実行後にジョブ履歴が消去されない

cleanup.plの実行後、ジョブ履歴が消去されません。

cleanup.plの実行後、/opt/oracle/dcs/bin/odacli list-jobsコマンドを実行すると、リストは空ではありません。

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

  1. 両方のノードで次のコマンドを実行して、DCSエージェントを停止します。

    Oracle Linux 6の場合は、次を実行します。

    initctl stop initdcsagent 

    Oracle Linux 7の場合は、次を実行します。

    systemctl stop initdcsagent 
  2. 両方のノードでクリーン・アップ・スクリプトを順番に実行します。

この問題は、Oracleバグ30529709で追跡されます。

ORAchkサマリーと詳細レポート・ページの不整合

ブラウザ・ユーザー・インタフェースのORAChkレポート・サマリーに、レポート詳細ページとは異なるクリティカル、失敗および警告の問題の数が表示される場合があります。

ハードウェア・モデル

Oracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタル・デプロイメント

回避策

ブラウザ・ユーザー・インタフェースのORAchkレポート・サマリーのクリティカル、失敗および警告の問題の数を無視します。レポート詳細ページを確認します。

この問題は、Oracleバグ30676674で追跡されます。

dbstorageが再検出されたときのDATA、RECOおよびREDOエントリの欠落

-n all --forceまたは-n dbstorage --forceオプションを指定してodacli update-registryコマンドを実行すると、メタデータが破損する可能性があります。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタル・デプロイメント

回避策

システムで作成されたすべてのデータベースが移行されたシステムでOAKCLIを使用する場合は、-allオプションを実行します。DCSスタックで実行される他のシステムでは、odacli update-registry -n component_name_to_be_updated_excluding_dbstorageを使用して、dbstorage以外のすべてのコンポーネントを個別に更新します。

この問題は、Oracleバグ30274477で追跡されます。

oakdが非クラスタ・モードで実行されているとodaeraserツールが機能しない

デプロイメントのクリーン・アップ後に、oakdが非クラスタ・モードで実行されていると、Secure Eraserツールが機能しません。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェアのベア・メタル・システム

回避策

デプロイメントのクリーン・アップ後、oakdは非クラスタ・モードで起動され、odaadmcli stop oakコマンドを使用して停止することはできません。このような場合、Secure Eraseツールを実行すると、odaeraserコマンドは失敗します。

コマンドodaadmcli shutdown oakを使用して、oakdを停止します。

この問題は、Oracleバグ28547433で追跡されます。

Microsoft WebブラウザでのWebコンソールの問題

Oracle Database Appliance Webコンソールには、Microsoft EdgeおよびMicrosoft Internet ExplorerのWebブラウザに関する問題があります。

Microsoft Webブラウザの問題は次のとおりです。
  • Microsoft EdgeおよびMicrosoft Internet Explorer Webブラウザでは、Oracle Database Appliance Webコンソールが正しく表示されません。
  • Microsoft Internet Explorer Webブラウザに、アプライアンスの詳細情報が表示されません。
  • Microsoft Internet Explorer WebブラウザのWebコンソールで、ジョブ・アクティビティ・ステータスがリフレッシュされません。
  • oda-adminパスワードを構成すると、次のエラーが表示されます。
    Failed to change the default user (oda-admin) account password. 
    Status Code: 500 DCS-10001: DCS-10001:Internal error encountered: User not authorized

    回避策: Microsoft Internet Explorerのブラウザ・セッションを閉じて、別のブラウザ・セッションを開きます。

モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタル・デプロイメント

回避策

Webコンソールにアクセスするには、Google ChromeまたはFirefoxを使用します。

この問題は、Oracleバグ30077007、30099089および29887027で追跡されます。

認識されないトークン・メッセージが/var/log/messagesに表示される

Oracle Database Applianceを更新すると、認識されないトークン・メッセージが/var/log/messagesに表示されます。

Oracle Database Appliance 12.1.2.11.0に更新すると、Oracle VM Serverのバージョンが3.4.3に更新されます。更新後、次のメッセージが/var/log/messagesに表示されます。

Unrecognized token: "max_seq_redisc"
Unrecognized token: "rereg_on_guid_migr"
Unrecognized token: "aguid_inout_notice"
Unrecognized token: "sm_assign_guid_func"
Unrecognized token: "reports"
Unrecognized token: "per_module_logging"
Unrecognized token: "consolidate_ipv4_mask"

InfiniBand準拠のサブネット・マネージャおよび管理(opensm)機能には影響しないため、これらのパラメータのメッセージは無視できます。ただし、/var/log/messagesのフラッディングを避けるために、パラメータを削除することをお薦めします。

ハードウェア・モデル

InfiniBandを使用したOracle Database Appliance X6-2-HAおよびX5-2

回避策

次の手順を実行して、パラメータを削除します。

  1. パッチ適用後に、ベア・メタル・デプロイメントおよび仮想化プラットフォーム環境のDom0で/etc/opensm/opensm.confファイルを更新して、パラメータを削除します。

    cat /etc/opensm/opensm.conf  | egrep -w
    'max_seq_redisc|rereg_on_guid_migr|aguid_inout_notice|sm_assign_guid_func|repo
    rts|per_module_logging|consolidate_ipv4_mask' | grep -v ^#
    max_seq_redisc 0
    rereg_on_guid_migr FALSE
    aguid_inout_notice FALSE
    sm_assign_guid_func uniq_count
    reports 2
    per_module_logging FALSE
    consolidate_ipv4_mask 0xFFFFFFFF
  2. 再起動します。ノードを再起動した後は、このメッセージは表示されません。

この問題は、Oracleバグ25985258で追跡されます。