TimesTenのXAを使用するためのTuxedoの構成

TimesTenリソース・マネージャを使用するようにTuxedoを構成するためのタスクを示します。

前置きとしての留意事項と注意事項

次の各項の例では、直接ドライバを使用します。また、クライアント/サーバー・ライブラリまたはドライバ・マネージャ・ライブラリをXA拡張ライブラリとともに使用することもできます。

オブジェクト・リレーショナル・マッピング・フレームワークおよびアプリケーション・サーバー(Oracle WebLogic Application Serverなど)用にTimesTenを構成する詳細は、TimesTen Classicクイック・スタートを参照してください。「TimesTenクイック・スタートおよびサンプル・アプリケーションについて」を参照してください。

ノート:

TimesTen XAはOracle Tuxedoトランザクション・マネージャと連携して動作することが実証されていますが、TimesTenでのXAの実装範囲を超えるDTPソフトウェアの動作は保証されていません。

$TUXDIR/udataobj/RMファイルの更新

TimesTen XAリソース・マネージャをOracle Tuxedoシステムに統合するには、TimesTenリソース・マネージャ、TimesTenリソース・マネージャ・スイッチの名前(tt_xa_switch)およびリソース・マネージャのライブラリの名前を示すように$TUXDIR/udataobj/RMファイルを更新します。

LinuxまたはUNIXプラットフォームでは、次を追加します。

TimesTen:tt_xa_switch:-Ltimesten_home/install/lib -ltten

Windowsプラットフォームでは、次を追加します。

TimesTen;tt_xa_switch;timesten_home\install\lib\ttdv221.lib

ノート:

  • timesten_home/installディレクトリは、installation_dirへのシンボリック・リンクであり、TimesTenインストール・ディレクトリのパスです。

  • Windowsでは、TimesTenインスタンスは1つのみあり、timesten_homeinstallation_dir\instanceを指します。

Tuxedoトランザクション・マネージャ・サーバーの構築

buildtmsコマンドを使用して、TimesTenリソース・マネージャ用のトランザクション・マネージャ・サーバーを構築します。その後、buildtmsで作成したTMS_TTファイルを$TUXDIR/binディレクトリにコピーします。

LinuxまたはUNIXプラットフォームでは、コマンドは次のようになります。

buildtms -o TMS_TT -r TimesTen -v
cp TMS_TT $TUXDIR/bin

Windowsプラットフォームでは、コマンドは次のようになります。

buildtms -o TMS_TT -r TimesTen -v
copy TMS_TT.exe %TUXDIR%\bin

UBBCONFIGファイル内のGROUPSセクションの更新

TMSNAMEには、buildtmsコマンドで作成されたTMS_TTファイルを指定します。

TMSNAME=TMS_TT

各TimesTenリソース・マネージャについて、グループ名の後にLMIDGRPNOおよびOPENINFOパラメータが続く行を入力します。OPENINFO文字列は、次のようになります。

OPENINFO="TimesTen:DSN=DSNname"

DSNnameは、データベースの名前です。

Windowsでは、TuxedoサーバーはユーザーSYSTEMとして実行されることに注意してください。OPENINFO文字列にUID一般接続属性を追加して、SYSTEM以外のユーザーを指定します。

OPENINFO="TimesTen:DSN=DSNname;UID=user"

どのTimesTenリソース・マネージャにもCLOSEINFOパラメータを指定しないでください。

次の例では、GROUP1GROUP2という2つのTimesTenリソース・マネージャを構成するために使用されている、UBBCONFIGファイルの一部を示します。

*RESOURCES
...
*MACHINES
...
ENGSERV LMID=simple
*GROUPS
DEFAULT: TMSNAME=TMS_TT TMSCOUNT=2
GROUP1
    LMID=simple GRPNO=1 OPENINFO="TimesTen:DSN=MyDSN1;UID=MyName"
GROUP2
    LMID=simple GRPNO=2 OPENINFO="TimesTen:DSN=MyDSN2;UID=MyName"
*SERVERS
DEFAULT:
    CLOPT="-A"
simpserv1 SRVGRP=GROUP1 SRVID=1
simpserv2 SRVGRP=GROUP2 SRVID=2

*SERVICES
TOUPPER
TOLOWER

サーバーのコンパイル

TimesTenのインクルード・ファイルが含まれているtimesten_home/install/includeディレクトリを含むように、CFLAGS環境変数を設定します。その後、buildserverコマンドを使用して、Oracle Tuxedo ATMIサーバー・ロード・モジュールを構成します。

LinuxまたはUNIXプラットフォームで、次の行を入力します。

export CFLAGS=-Itimesten_home/install
buildserver -o server -f server.c -r TimesTen -s SERVICE

Windowsプラットフォームで、次の行を入力します。

set CFLAGS=-Itimesten_home\install
buildserver -o server -f server.c -r TimesTen -s SERVICE

ノート:

  • timesten_home/installディレクトリは、installation_dirへのシンボリック・リンクであり、TimesTenインストール・ディレクトリのパスです。

  • Windowsでは、TimesTenインスタンスは1つのみあり、timesten_homeinstallation_dir\instanceを指します。

次の例では、buildclientコマンドを使用してクライアント・モジュール(simpcl)を構成する方法と、前の項(「UBBCONFIGファイル内のGROUPSセクションの更新」)にある例でUBBCONFIGファイル内に記述されている2つのサーバー・モジュールをbuildserverコマンドを使用して構成する方法を示します。

set CFLAGS=-Itimesten_home\install
buildclient -o simpcl -f simpcl.c
buildserver -v -t -o simpserv1 -f simpserv1.c -r TimesTen -s TOUPPER
buildserver -v -t -o simpserv2 -f simpserv2.c -r TimesTen -s TOLOWER