TimesTenでのODBC 2.5のサポート

この項では、TimesTenでの2.5のサポートについて、次の内容を示します。

TimesTenでのODBC 2.5の使用

ドライバ・マネージャを使用しないODBC 2.5アプリケーションは、引き続きSQLAllocEnvへのコールを介してTimesTen ODBCドライバと連動します。

ヒント:

TimesTenリリース22.1はメジャー・リリースであるため、既存のODBCアプリケーションを再コンパイルして再リンクする必要があります。「以前のバージョンのTimesTenとのODBC APIの非互換性」も参照してください。

また、静的ではなく動的にアプリケーションをリンクすることをお薦めします。

ODBC 2.5関数のサポート

TimesTenでは、いくつかのODBC 2.5関数がサポートされています。

ノート:

  • TimesTen ODBCドライバでは、表10-11に示すように、汎用ドライバ・マネージャを使用しないアプリケーション用にワイド・キャラクタ(W)関数バージョンがサポートされています。

  • ODBC 2.5では、TimesTenによって、ODBC 2.0ハンドル・タイプ(HDBCHENVなど)に加え、一部のODBC 3.0ハンドル・タイプ(SQLHDBCSQLHENVなど)がサポートされています。TimesTenでは、ODBC 3.0ハンドル・タイプの使用をお薦めします。ODBC 2.0のドキュメントに記載されているFAR修飾子は必要ないことにも注意してください。

表10-11 サポートされているODBC 2.5関数

関数 ノート

SQLAllocConnect

ノートなし

SQLAllocEnv

ノートなし

SQLAllocStmt

ノートなし

SQLBindCol

ノートなし

SQLBindParameter

「SQLBindParameter関数」を参照してください。

SQLCancel

SQLCancelでは、次の操作を取り消すことができます。

  • 別のスレッド上のhstmtで実行中の操作

  • データを必要とするhstmtで実行中の操作

SQLCancelは、次の操作を取り消すことができません

  • キャッシュ管理操作

シグナル・ハンドラからSQLCancelを直接コールしないでください。コードを移植できない可能性があります。

SQLColAttributesおよびSQLColAttributesW

「ODBC 2.5のSQLColAttributesでの列記述子サポート」を参照してください。

「変更されたODBC 2.5関数シグネチャ」も参照してください。

SQLColumnPrivileges

コールは「driver not capable」を返します。

SQLColumnsおよびSQLColumnsW

カタログ関数の場合、TimesTenは修飾子として空の文字列またはNULLのみをサポートします。

SQLConnectおよびttSQLConnectW

W関数のTimesTen名に注意してください。

SQLDataSourcesおよびSQLDataSourcesW

ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでのみ使用できます。

SQLDescribeColおよびSQLDescribeColW

ノートなし

SQLDescribeParam

ノートなし

SQLDisconnect

ノートなし

SQLDriverConnectおよびSQLDriverConnectW

ノートなし

SQLDriversおよびSQLDriversW

ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでのみ使用できます。

SQLErrorおよびSQLErrorW

ネイティブ・エラー・コードはTimesTenのエラーです。次のようなエラーが発生する場合があります。「Execution at Oracle failed.Oracle error code nnn.」

SQLErrorまたはSQLErrorWを使用した場合、次のようになります。

  • SQL_MAX_MESSAGE_LENGTH (これには512バイトの制限があります)のかわりにTT_MAX_MESSAGE_LENGTH (上限値が大きくなっています)を使用します。

  • SQL_SUCCESS_WITH_INFOが返す可能性がある値を処理します(たとえば、メッセージの長さが入力バッファ・サイズを超えた場合)。

SQLExecDirect

「SQLExecute」を参照してください。

SQLExecute

TimesTenでは、非同期式の文の実行はサポートしていません。(この章で後述するように、TimesTenではSQL_ASYNC_ENABLE文オプションをサポートしていません。)

SQLFetch

返す行がなくなると、リターン・コードがSQL_NO_DATA_FOUNDと定義されます。

SQL_NO_DATA_FOUNDは、sqlext.h (timesten.hに含まれています)に定義されています。

SQLForeignKeysおよびSQLForeignKeysW

カタログ関数の場合、TimesTenは修飾子として空の文字列またはNULLのみをサポートします。

SQLFreeConnect

ノートなし

SQLFreeEnv

ノートなし

SQLFreeStmt

ノートなし

SQLGetConnectOptionおよびSQLGetConnectOptionW

「ODBC 2.5のSQLSetConnectOptionおよびSQLGetConnectOptionでのオプション・サポート」を参照してください。

「変更されたODBC 2.5関数シグネチャ」も参照してください。

TimesTenドライバ・マネージャ(TTDM)のサポートが追加されました。これについては、「ODBC 3.5のSQLSetConnectAttrおよびSQLGetConnectAttrでの属性サポート」に記載されています。

SQLGetCursorNameおよびSQLGetCursorNameW

カーソル名の設定または取得はできますが、参照はできません(位置を指定した更新または削除を行うWHERE CURRENT OF句内など)。TimesTenでは、位置を指定した更新または削除文はサポートしていません。

SQLGetData

「Avoid SQLGetData」を参照してください。

SQLGetFunctions

ノートなし

SQLGetInfoおよびSQLGetInfoW

「ODBC 2.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

「変更されたODBC 2.5関数シグネチャ」も参照してください。

SQLGetStmtOption

「ODBC 2.5のSQLSetStmtOptionおよびSQLGetStmtOptionでのオプション・サポート」を参照してください。

「変更されたODBC 2.5関数シグネチャ」も参照してください。

SQLGetTypeInfoおよびSQLGetTypeInfoW

カタログ関数の場合、TimesTenは修飾子として空の文字列またはNULLのみをサポートします。

SQLNativeSqlおよびSQLNativeSqlW

ノートなし

SQLNumParams

ノートなし

SQLNumResultCols

ノートなし

SQLParamData

ノートなし

SQLParamOptions

「変更されたODBC 2.5関数シグネチャ」を参照してください。

SQLPrepareおよびSQLPrepareW

ノートなし

SQLPrimaryKeysおよびSQLPrimaryKeysW

カタログ関数の場合、TimesTenは修飾子として空の文字列またはNULLのみをサポートします。

SQLProcedureColumnsおよびSQLProcedureColumnsW

カタログ関数の場合、TimesTenは修飾子として空の文字列またはNULLのみをサポートします。

SQLProceduresおよびSQLProceduresW

カタログ関数の場合、TimesTenは修飾子として空の文字列またはNULLのみをサポートします。

SQLPutData

ノートなし

SQLRowCount

標準の機能に加えて、これはTimesTenキャッシュ・グループでも使用されます。「キャッシュ・グループに関する情報の取得」を参照してください。

SQLSetConnectOptionおよびSQLSetConnectOptionW

次の項にある「ODBC 2.5のSQLSetConnectOptionおよびSQLGetConnectOptionでのオプション・サポート」を参照してください。

「変更されたODBC 2.5関数シグネチャ」も参照してください。

SQLSetCursorNameおよびSQLSetCursorNameW

カーソル名の設定または取得はできますが、参照はできません(位置を指定した更新または削除を行うWHERE CURRENT OF句内など)。

SQLSetParam

これは、ODBC 2.0ではSQLBindParameterに置き換えられたODBC 1.0関数です。下位互換性の目的で保持されています。

SQLSetPos

コールは「driver not capable」を返します。

SQLSetStmtOption

「ODBC 2.5のSQLSetStmtOptionおよびSQLGetStmtOptionでのオプション・サポート」を参照してください。

「変更されたODBC 2.5関数シグネチャ」も参照してください。

SQLSpecialColumnsおよびSQLSpecialColumnsW

TimesTenでは、SQL_BEST_ROWIDオプションのみをサポートしています。

カタログ関数の場合、TimesTenは修飾子として空の文字列またはNULLのみをサポートします。

SQLStatisticsおよびSQLStatisticsW

カタログ関数の場合、TimesTenは修飾子として空の文字列またはNULLのみをサポートします。

SQLTablePrivileges

コールは「driver not capable」を返します。

SQLTablesおよびSQLTablesW

カタログ関数の場合、TimesTenは修飾子として空の文字列またはNULLのみをサポートします。

SQLTransact

ノートなし

ODBC 2.5のSQLSetConnectOptionおよびSQLGetConnectOptionでのオプション・サポート

ODBC 2.5のSQLSetConnectOption関数およびSQLGetConnectOption関数では、初期接続後に接続オプションを設定することや、これらの設定を取得することができます。一部のオプションは、接続プロセスの間に設定できる接続属性と対応しています。

表10-12では、ODBC 2.5のSQLSetConnectOption関数とSQLGetConnectOption関数について、TimesTenでサポートされている標準オプションを示します。

TimesTen固有の接続オプションについては、表10-4を参照してください。これらのオプションは、ODBC 2.5とODBC 3.5の両方でサポートされています。

「ODBC 2.5のSQLSetStmtOptionおよびSQLGetStmtOptionでのオプション・サポート」も参照してください。これらのオプションは、SQLSetConnectOptionを使用して設定することもできますが、その場合、設定した値は接続時のすべての文に対するデフォルトになります。

ノート:

  • SQLSetConnectOptionまたはSQLSetStmtOptionを使用したオプション設定は、対応する接続属性の設定よりも優先されます(該当する場合)。

  • ここに記載されている説明は、SQLSetConnectOptionWおよびSQLGetConnectOptionWにも適用されます。

  • TimesTen接続属性がODBC接続オプションと同等であると記載されている場合は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』接続属性を参照してください。

表10-12 標準の接続オプション(ODBC 2.5)

オプション ノート

SQL_AUTOCOMMIT

ノートなし

SQL_MAX_ROWS

「変更されたODBC 2.5関数シグネチャ」を参照してください(そこで「SQLGetStmtOption」または「SQLSetStmtOption」を参照)。

SQL_NOSCAN

ノートなし

SQL_ODBC_CURSORS

ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでサポートされています

SQL_OPT_TRACE

ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでサポートされています

SQL_OPT_TRACEFILE

ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでサポートされています

SQL_TXN_ISOLATION

vParamSQL_TXN_READ_COMMITTEDまたはSQL_TXN_SERIALIZABLEの場合にサポートされています

プリフェッチと分離レベルとの関係については、「複数のデータ行のプリフェッチ」を参照してください。また、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』分離およびロックによる並行性制御、および『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』分離を参照してください。

ODBC 2.5のSQLSetStmtOptionおよびSQLGetStmtOptionでのオプション・サポート

ODBC 2.5のSQLSetStmtOption関数およびSQLGetStmtOption関数では、文のオプション設定を指定または取得できます。

表10-13に、TimesTenでサポートされているODBC 2.5 SQLSetStmtOption関数およびSQLGetStmtOption関数の標準のオプションを、サポートに関するノートとともに示します。

TimesTen固有の文オプションについては、表10-6を参照してください。これらのオプションは、ODBC 2.5とODBC 3.5の両方でサポートされています。

接続に関連付けられているすべての文のオプションのデフォルト値を設定するには、SQLSetConnectOptionを使用します。

ノート:

SQLSetConnectOptionまたはSQLSetStmtOptionを使用したオプション設定は、対応する接続属性の設定よりも優先されます(該当する場合)。

表10-13 標準の文オプション(ODBC 2.5)

オプション ノート

SQL_MAX_ROWS

「変更されたODBC 2.5関数シグネチャ」を参照してください。

SQL_NOSCAN

ノートなし

SQL_QUERY_TIMEOUT

「SQL文のタイムアウト期間の設定」を参照してください。

ノート:

SQL_MAX_LENGTHオプションは設定できますが、指定した値はすべて0で上書きされます(すべての使用可能なデータが返されます)。

ODBC 2.5のSQLColAttributesでの列記述子サポート

SQLColAttributes関数は、結果セット内の列の記述子情報を返します。

この関数および標準的な列記述子の詳細は、ODBC APIのリファレンス・マニュアルを参照してください。

表10-14に、TimesTen固有の列記述子を示します。

表10-14 TimesTenの列記述子: SQLColAttributes

記述子 コメント/説明

TT_COLUMN_INLINE

インライン・データを備えた列の場合はTRUEを、そうでない場合はFALSEを返します。これは、SQLColAttributes pfDescパラメータで返されます。

TT_COLUMN_LENGTH_SEMANTICS

キャラクタ型列において、バイト長セマンティクスを備えた列の場合は"BYTE"を、キャラクタ長セマンティクスを備えた列の場合は"CHAR"を返します。キャラクタ以外の列の場合は、""を返します。この情報は、SQLColAttributes rgbDescパラメータで返されます。

この情報は、データ長がバイト単位またはキャラクタ単位のいずれで測定されるかを示しています。TimesTenにおける長さセマンティクスは、Oracle Databaseの場合と同じです。『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』長さセマンティクスを参照してください。

ODBC 2.5のSQLGetInfoでの情報型サポート

ODBC関数SQLGetInfoの情報型について、TimesTenのODBC 2.5実装でのサポート状況を示します。

表10-15に、ODBC 1.0および2.0で導入された標準の情報型と、TimesTen ODBC 2.5実装でサポートされているODBC 3.0情報型(表のとおり)がTimesTenでどのようにサポートされているかを示します。TimesTen固有の正しい戻り値に留意してください。

ODBC 3.5とODBC 2.5の両方でサポートされている、TimesTen固有の情報型については、「ODBC 3.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

表10-15 TimesTenでの標準の情報型のサポート: SQLGetInfo (ODBC 2.5)

情報型 留意事項とTimesTenから返される正しい値

SQL_ACCESSIBLE_PROCEDURES

"Y"

SQL_ACCESSIBLE_TABLES

"Y"

SQL_ACTIVE_CONNECTIONS

sb_DbConnMaxUser: デーモン接続はこの値に制限されます。

SQL_ACTIVE_STATEMENTS

0: ヒープから割り当てられ、同時実行性に対する制限はありません。

SQL_AGGREGATE_FUNCTIONS

TimesTen ODBC 2.5実装でサポートされているODBC 3.0情報型。「ODBC 3.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

SQL_ALTER_TABLE

SQL_AT_ADD_COLUMN、SQL_AT_DROP_COLUMN

SQL_BOOKMARK_PERSISTENCE

0: ブックマークは、いずれの操作でも持続しません。

SQL_COLUMN_ALIAS

"Y"

SQL_CONCAT_NULL_BEHAVIOR

SQL_CB_NON_NULL: 結果は、null以外の値が設定された列を連結したものになります。

SQL_CONVERT_FUNCTIONS

SQL_FN_CVT_CAST

SQL_CONVERT_xxxx

0: CONVERT関数はサポートされていません。

SQL_CONVERT_WCHAR

TimesTen ODBC 2.5実装でサポートされているODBC 3.0情報型。「ODBC 3.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

SQL_CONVERT_WLONGVARCHAR

TimesTen ODBC 2.5実装でサポートされているODBC 3.0情報型。「ODBC 3.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

SQL_CONVERT_WVARCHAR

TimesTen ODBC 2.5実装でサポートされているODBC 3.0情報型。「ODBC 3.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

SQL_CORRELATION_NAME

SQL_CN_ANY: 相関名がサポートされ、ユーザー定義の任意の有効な名前にすることができます。

SQL_CREATE_VIEW

TimesTen ODBC 2.5実装でサポートされているODBC 3.0情報型。「ODBC 3.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

SQL_CURSOR_COMMIT_BEHAVIOR

SQL_CB_CLOSE: カーソルをクローズします。プリコンパイルされた文の場合、アプリケーションはSQLPrepareを再度コールせずに、その文に対してSQLExecuteをコールできます。

SQL_CURSOR_ROLLBACK_BEHAVIOR

SQL_CB_CLOSE: カーソルをクローズします。プリコンパイルされた文の場合、アプリケーションはSQLPrepareを再度コールせずに、その文に対してSQLExecuteをコールできます。

SQL_DATA_SOURCE_NAME

"": 空の文字列。

SQL_DATA_SOURCE_READ_ONLY

"N"

SQL_DATETIME_LITERALS

TimesTen ODBC 2.5実装でサポートされているODBC 3.0情報型。「ODBC 3.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

SQL_DEFAULT_TXN_ISOLATION

SQL_TXN_READ_COMMITTED: 内容を保証しない読取りはできません。非リピータブル・リードおよび仮読取りが可能です。

SQL_TXN_SERIALIZABLE: トランザクションはシリアライズ可能です。内容を保証しない読取り、非リピータブルリードまたは仮読取りが許可されるようになりました。

SQL_DRIVER_HDBC

ドライバ接続ハンドルへのポインタ。

SQL_DRIVER_HENV

ドライバ環境ハンドルへのポインタ。

SQL_DRIVER_HLIB

NULL

ノート: ドライバ・マネージャを使用すると、TimesTenライブラリへのポインタが返されます。

SQL_DRIVER_HSTMT

ドライバ文ハンドルへのポインタ。

SQL_DRIVER_NAME

ご使用のプラットフォームのTimesTen ODBCドライバ・ライブラリのファイル名。

SQL_DRIVER_ODBC_VER

ODBC 3.5の場合は3.51、ODBC 2.5の場合は2.50です。

SQL_DRIVER_VER

TimesTenのバージョンを示す文字列。たとえば、「22.01.0001.0001 Oracle TimesTen version 22.1.1.1.0」です。

SQL_DROP_VIEW.

TimesTen ODBC 2.5実装でサポートされているODBC 3.0情報型。「ODBC 3.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

SQL_EXPRESSIONS_IN_ORDERBY

"Y"

SQL_FETCH_DIRECTION

SQL_FD_FETCH_NEXT

SQL_FILE_USAGE

SQL_FILE_NOT_SUPPORTED: ドライバは単一層ドライバではありません。

SQL_GETDATA_EXTENSIONS

SQL_GD_ANY_COLUMN: SQLGetDataは、最後にバインドされた列の前にあるものも含め、バインドなし列に対してコールできます。SQL_GD_ANY_ORDERも返される場合を除き、列は列番号の昇順にコールする必要があります。

SQL_GD_ANY_ORDER: SQLGetDataは、バインドなし列に対して任意の順序でコールできます。SQL_GD_ANY_COLUMNも返される場合を除き、SQLGetDataは最後にバインドされた列の後にある列に対してのみコールできます。

SQL_GD_BOUND: SQLGetDataは、バインドなし列に加えて、バインドされた列に対してもコールできます。ドライバは、SQL_GD_ANY_COLUMNも返す場合を除き、この値を返すことはできません。

SQL_GROUP_BY

SQL_GB_GROUP_BY_CONTAINS_SELECT: GROUP BY句には、選択リストの非集計列がすべて含まれている必要がありますが、選択リストにない列を含めることもできます。例:

SELECT dept, MAX(salary) FROM employee 
GROUP BY dept, age;

SQL_IDENTIFIER_CASE

SQL_IC_UPPER: SQL識別子は、大/小文字が区別されず、システム・カタログに大文字で格納されます。

SQL_IDENTIFIER_QUOTE_CHAR

""": 1つの引用符(引用符文字)を含む文字列。

SQL_KEYWORDS

TT_SQL_KEYWORDS: TimesTen固有のSQLキーワードのカンマ区切りリストを含む文字列。

「ODBC 2.5のTimesTen SQLキーワード」を参照してください。

SQL_LIKE_ESCAPE_CLAUSE

"Y"

SQL_MAX_BINARY_LITERAL_LEN

16384

SQL_MAX_CHAR_LITERAL_LEN

YY_BUF_SIZE

SQL_MAX_COLUMN_NAME_LEN

別名SQL_MAXIMUM_COLUMN_NAME_LENGTH

sb_ObjNameLenMax

SQL_MAX_COLUMNS_IN_GROUP_BY

別名SQL_MAXIMUM_COLUMNS_IN_GROUP_BY

MAX_COLUMNS_IN_GB

SQL_MAX_COLUMNS_IN_INDEX

MAX_COLUMNS_IN_IDX

SQL_MAX_COLUMNS_IN_ORDER_BY

別名SQL_MAXIMUM_COLUMNS_IN_ORDER_BY

MAX_COLUMNS_IN_OB

SQL_MAX_COLUMNS_IN_SELECT

別名SQL_MAXIMUM_COLUMNS_IN_SELECT

MAX_COLUMNS_IN_SELECT

SQL_MAX_COLUMNS_IN_TABLE

別名SQL_MAXIMUM_COLUMNS_IN_TABLE

MAX_COLUMNS_IN_TBL

SQL_MAX_CURSOR_NAME_LEN

別名SQL_MAXIMUM_CURSOR_NAME_LENGTH

18

SQL_MAX_INDEX_SIZE

4194304

SQL_MAX_OWNER_NAME_LEN

sb_ObjNameLenMax

SQL_MAX_PROCEDURE_NAME_LEN

sb_NameLenMax - 1

SQL_MAX_QUALIFIER_NAME_LEN

0: 特定の最大長はありません。

SQL_MAX_ROW_SIZE

4194304

SQL_MAX_STATEMENT_LEN

別名SQL_MAXIMUM_STATEMENT_LENGTH

sb_SqlStringLenMax

SQL_MAX_TABLE_NAME_LEN

別名SQL_MAXIMUM_TABLE_NAME_LENGTH

sb_ObjNameLenMax

SQL_MAX_TABLES_IN_SELECT

別名SQL_MAXIMUM_TABLES_IN_SELECT

sb_SqlCorrMax

SQL_MAX_USER_NAME_LEN

別名SQL_MAXIMUM_USER_NAME_LENGTH

sb_ObjNameLenMax

SQL_MULT_RESULT_SETS

"N"

SQL_MULTIPLE_ACTIVE_TXN

"Y"

SQL_NEED_LONG_DATA_LEN

"N"

SQL_NON_NULLABLE_COLUMNS

SQL_NNC_NON_NULL: 列はNULLにできません。(データソースは、CREATE TABLE文のNOT NULL列制約をサポートしています。)

SQL_NULL_COLLATION

SQL_NC_HIGH: null値は、ASCキーワードまたはDESCキーワードに応じて、結果セットの先頭または末尾にソートされます。

SQL_NUMERIC_FUNCTIONS

SQL_FN_NUM_ABS、SQL_FN_NUM_CEILING、SQL_FN_NUM_FLOOR、SQL_FN_NUM_MOD、SQL_FN_NUM_POWER、SQL_FN_NUM_ROUND、SQL_FN_NUM_SIGN、SQL_FN_NUM_SQRT

SQL_ODBC_SQL_OPT_IEF

"N"

SQL_ODBC_VER

N/A。ドライバ・マネージャによって実装されます。

SQL_OJ_CAPABILITIES

別名SQL_OUTER_JOIN_CAPABILITIES

SQL_OJ_LEFT: 左外部結合をサポートしています。

SQL_OJ_RIGHT: 右外部結合をサポートしています。

SQL_OJ_NOT_ORDERED: 外部結合のON句にある列名は、OUTER JOIN句にあるそれぞれの表名と同じ順序である必要はありません。

SQL_OJ_INNER: 内部表(左外部結合の右表または右外部結合の左表)は、内部結合にも使用できます。これは、内部表がない完全外部結合には適用されません。

SQL_OJ_ALL_COMPARISON_OPS: ON句の比較演算子は、ODBC比較演算子のいずれかにできます。このビットを設定していない場合、外部結合に使用できるのは等号(=)比較演算子のみです。

SQL_ORDER_BY_COLUMNS_IN_SELECT

"Y"

SQL_OUTER_JOINS

"Y"

SQL_OWNER_TERM

"owner"

SQL_OWNER_USAGE

SQL_OU_DML_STATEMENTS: すべてのDML文でスキーマがサポートされています。

SQL_OU_PROCEDURE_INVOCATION: スキーマは、ODBCプロシージャの起動文でサポートされています。

SQL_OU_TABLE_DEFINITION: CREATE TABLECREATE VIEWALTER TABLEDROP TABLEおよびDROP VIEWの各文でスキーマがサポートされています。

SQL_OU_INDEX_DEFINITION: CREATE INDEX文およびDROP INDEX文でスキーマがサポートされています。

SQL_OU_PRIVILEGE_DEFINITION: GRANT文およびREVOKE文でスキーマがサポートされています。

SQL_PARAM_ARRAY_ROW_COUNTS

TimesTen ODBC 2.5実装でサポートされているODBC 3.0情報型。「ODBC 3.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

SQL_PARAM_ARRAY_SELECTS

TimesTen ODBC 2.5実装でサポートされているODBC 3.0情報型。「ODBC 3.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

SQL_POS_OPERATIONS

0: スクロール可能カーソルはサポートされていません。

SQL_PROCEDURE_TERM

"procedure"

SQL_PROCEDURES

"Y"

SQL_QUALIFIER_LOCATION

0: 修飾子としてのカタログ名はサポートされていません。

SQL_QUALIFIER_NAME_SEPARATOR

NULL: サポートされていません。

SQL_QUALIFIER_TERM

"data store"

SQL_QUALIFIER_USAGE

0: カタログはサポートされていません。

SQL_QUOTED_IDENTIFIER_CASE

SQL_IC_SENSITIVE: SQL内の引用符付き識別子は、大/小文字が区別され、システム・カタログに大/小文字混在で格納されます。

SQL_ROW_UPDATES

"N"

SQL_SCROLL_OPTIONS

SQL_SO_FORWARD_ONLY: カーソルは前方にのみスクロールできます。

SQL_SEARCH_PATTERN_ESCAPE

"\\"

SQL_SERVER_NAME

"": 空の文字列。

SQL_SPECIAL_CHARACTERS

#@$: 特殊文字を示す文字列。

SQL_SQL92_RELATIONAL_JOIN_OPERATORS

TimesTen ODBC 2.5実装でサポートされているODBC 3.0情報型。「ODBC 3.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

SQL_SQL92_VALUE_EXPRESSIONS

TimesTen ODBC 2.5実装でサポートされているODBC 3.0情報型。「ODBC 3.5のSQLGetInfoでの情報型サポート」を参照してください。

SQL_STRING_FUNCTIONS

SQL_FN_STR_CHAR、SQL_FN_STR_CONCAT、SQL_FN_STR_LCASE、SQL_FN_STR_LEFT、SQL_FN_STR_LENGTH、SQL_FN_STR_LOCATE、SQL_FN_STR_LOCATE_2、SQL_FN_STR_LTRIM、SQL_FN_STR_REPLACE、SQL_FN_STR_RIGHT、SQL_FN_STR_RTRIM、SQL_FN_STR_SOUNDEX、SQL_FN_STR_SPACE、SQL_FN_STR_SUBSTRING、SQL_FN_STR_UCASE

SQL_SUBQUERIES

SQL_SQ_CORRELATED_SUBQUERIES、SQL_SQ_COMPARISON、SQL_SQ_EXISTS、SQL_SQ_IN、SQL_SQ_INSQL_SQ_QUANTIFIED

SQL_SYSTEM_FUNCTIONS

SQL_FN_SYS_IFNULL、SQL_FN_SYS_USERNAME

SQL_TABLE_TERM

"table"

SQL_TIMEDATE_ADD_INTERVALS

SQL_FN_TSI_FRAC_SECOND、SQL_FN_TSI_SECOND、SQL_FN_TSI_MINUTE、SQL_FN_TSI_HOUR、SQL_FN_TSI_DAY、SQL_FN_TSI_WEEK、SQL_FN_TSI_MONTH、SQL_FN_TSI_QUARTER、SQL_FN_TSI_YEAR

SQL_TIMEDATE_DIFF_INTERVALS

SQL_FN_TSI_FRAC_SECOND、SQL_FN_TSI_SECOND、SQL_FN_TSI_MINUTE、SQL_FN_TSI_HOUR、SQL_FN_TSI_DAY、SQL_FN_TSI_WEEK、SQL_FN_TSI_MONTH、SQL_FN_TSI_QUARTER、SQL_FN_TSI_YEAR

SQL_TIMEDATE_FUNCTIONS

SQL_FN_TD_TIMESTAMPADD、SQL_FN_TD_NOW、SQL_FN_TD_TIMESTAMPDIFF

SQL_TXN_CAPABLE

別名SQL_TRANSACTION_CAPABLE

SQL_TC_DDL_COMMIT: ODBC 2.0標準に従って、トランザクションにDML文のみを含めることができ、トランザクションで検出されたDDL文によってトランザクションがコミットされることを示します。TimesTenはOracle Databaseセマンティクスを実装しており、これによりDMLとDDLの両方を1つのトランザクションに含めることができますが、トランザクションをコミットするのはDDL文です。

SQL_TXN_ISOLATION_OPTION

別名SQL_TRANSACTION_ISOLATION_OPTION

SQL_TXN_READ_COMMITTED、SQL_TXN_SERIALIZABLE

SQL_UNION

SQL_U_UNION: データソースはUNION句をサポートしています。

SQL_U_UNION_ALL: データソースは、UNION句のALLキーワードをサポートしています。(この場合、SQLGetInfoSQL_U_UNIONSQL_U_UNION_ALLの両方を返します。)

SQL_USER_NAME

実行時に、ユーザー名が含まれている文字列を返します。

ノート:

InfoType値としてSQL_DRIVER_HDBCSQL_DRIVER_HENVまたはSQL_DRIVER_HSTMTを使用する場合は、「変更されたODBC 2.5関数シグネチャ」参照してください。

ODBC 2.5のTimesTen SQLキーワード

この項では、SQLGetInfoコールでSQL_KEYWORDSに対して返されるTimesTen SQLキーワードを示します。

TimesTen予約語のリストとは異なります。『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』予約語を参照してください。

ABS、ACCOUNT、ACTIVE、ADDMONTHS、ADMIN、AFFINITY、AGENT、AGING、ALLOW、ASCIISTR、ASYNCHRONOUS、AUTHID、AUTOREFRESH、AWT、BATCH、BIG、BIGINT、BINARY、BINARY_DOUBLE、BINARY_DOUBLE_INFINITY、BINARY_DOUBLE_NAN、BINARY_FLOAT、BINARY_FLOAT_INFINITY、BINARY_FLOAT_NAN、BITAND、BITMAP、BITNOT、BITOR、BITXOR、BLOB、BODY、BYTE、BYTES、CACHE、CACHEONLY、CACHE_MANAGER、CALL、CHECKING、CHR、CLOB、COLUMNAR、COMMITTED、COMPILE、COMPLETE、COMPRESS、CONCAT、CONFLICT、CONFLICTS、CS、CUBE、CURRENT_SCHEMA、CURRVAL、CYCLE、DATASTORE、DATASTORE_OWNER、DAYS、DEBUG、DECODE、DEFINED、DEFINER、DEFINITION、DELETE_FT、DESTROY、DICTIONARY、DIRECTORY、DISABLE、DISTRIBUTE、DUPLICATE、DURABLE、DURATION、DYNAMIC、ELEMENT、ENABLE、ENCRYPTED、ENDSEQ、EVERY、EXACT、EXCLUDE、EXIT、EXPIRE、EXTERNALLY、FACTOR、FAILTHRESHOLD、FAST、FIRST_VALUE、FLUSH、FOLLOWING、FORCE、FORMAT、FUNCTION、GETDATE、GRID、GROUPING、GROUPING_ID、GROUP_ID、HASH、HEARTBEAT、HIERARCHY、HOURS、ID、IDENTIFIED、IGNORE、INCREMENT、INCREMENTAL、INFINITE、INLINE、INSERTONLY、INSTANCE、INSTR、INSTR4、INSTRB、LAST_VALUE、LATENCY、LENGTH、LENGTH4、LENGTHB、LIBRARY、LIFETIME、LIMIT、LIMIT_FT、LOAD、LOAD_FT、LOCK、LOG、LONG、LRU、MASTER、MASTERIP、MATCHED、MATERIALIZED、MAXVALUE、MAXVALUES、MERGE、MIGRATORY、MILLISECOND、MILLISECONDS、MINUS、MINUTES、MINVALUE、MOD、MODE、MODIFY、MULTI、NAME、NAN、NCHAR_CS、NCHR、NCLOB、NEXTVAL、NLSSORT、NOBATCH、NOCACHE、NOCYCLE、NOMAXVALUE、NOMINVALUE、NONDURABLE、NOORDER、NOWAIT、NULLS、NUMBER、NUMTODSINTERVAL、NUMTOYMINTERVAL、NVARCHAR、NVARCHAR2、NVL、OFF、OPTIMIZED、ORACLE、ORA_CHAR、ORA_DATE、ORA_FLOAT、ORA_NCHAR、ORA_NVARCHAR2、ORA_SYSDATE、ORA_TIMESTAMP、ORA_VARCHAR2、OUT、OVER、PACKAGE、PAGES、PAIR、PARALLEL、PARTITION、PASSWORD、PAUSED、PLSQL_WARNINGS、PORT、PRECEDING、PRIORITY、PRIVATE、PROPAGATE、PROPAGATOR、PUBLICREAD、PUBLICROW、QUIT、RANGE、RC、READERS、READONLY、RECEIPT、REFERENCE、REFRESH、REFRESH_FT、RELAXED、RELEASE、RENAME、REPLACE、REPLICATION、REPORT、REPORTING、REQUEST、RESUME、RETURN、RETURNING、REUSE、RLE、ROLLUP、ROUTE、ROW、ROWID、ROWIDONLY、ROWNUM、RR、RTRIM、RU、SECONDS、SELF、SEQBATCH、SEQCACHE、SEQUENCE、SERVICES、SETS、SETTINGS、SPECIFICATION、SQL_TSI_DAY、SQL_TSI_FRAC_SECOND、SQL_TSI_HOUR、SQL_TSI_MINUTE、SQL_TSI_MONTH、SQL_TSI_QUARTER、SQL_TSI_SECOND、SQL_TSI_WEEK、SQL_TSI_YEAR、STANDARD、STANDBY、START、STARTSEQ、STATE、STATIC、STOPPED、STORE、SUBSCRIBER、SUBSCRIBERIP、SUBSTR、SUBSTR4、SUBSTRB、SUSPEND、SYNCHRONOUS、SYNONYM、SYSDATE、SYSDBA、SYSTEM、TAG、TIMEOUT、TIMESTAMPADD、TIMESTAMPDIFF、TINYINT、TO_BLOB、TO_CHAR、TO_CLOB、TO_DATE、TO_LOB、TO_NCLOB、TO_NUMBER、TO_TIMESTAMP、TRAFFIC、TRANSMIT、TREE、TRUNC、TRUNCATE、TRUSTED、TT_BIGINT、TT_BINARY、TT_CHAR、TT_DATE、TT_DECIMAL、TT_HASH、TT_INT、TT_INTEGER、TT_INTERVAL、TT_NCHAR、TT_NVARCHAR、TT_SMALLINT、TT_SYSDATE、TT_TIME、TT_TIMESTAMP、TT_TINYINT、TT_VARBINARY、TT_VARCHAR、TWOSAFE、UID、UNBOUNDED、UNISTR、UNLOAD、UNLOCK、USE、USERMANAGED、VARBINARY、VARCHAR2、WAIT、WRAPPED、WRITETHROUGH、XLA、XML、XYZZY