ttUtilAllocEnv

説明

TimesTenユーティリティ・ライブラリ環境ハンドルにメモリーを割り当て、アプリケーションで使用されるTimesTenユーティリティ・ライブラリ・インタフェースを初期化します。アプリケーションでは、他のすべてのTimesTenユーティリティ・ライブラリ関数より前に、ttUtilAllocEnvをコールする必要があります。また、TimesTenユーティリティ・ライブラリ・インタフェースを使用して処理を行う場合、アプリケーションは、ttUtilFreeEnvをコールする必要があります。

必要な権限

なし

構文

ttUtilAllocEnv (ttUtilHandle* handle_ptr, char* errBuff,
                unsigned int buffLen, unsigned int* errLen)

パラメータ

パラメータ 説明

handle_ptr

ttUtilHandle*

TimesTenユーティリティ・ライブラリ環境ハンドルが返される記憶域へのポインタを指定します。

errBuff

char*

これは、エラー・メッセージがある場合に返される、ユーザーが割り当てるバッファです。返されるエラー・メッセージは、空文字で終了する文字列です。エラー・メッセージの長さは、buffLen-1を超えている場合は、切り捨てられてbuffLen-1になります。このパラメータがNULLの場合は、buffLenは無視され、TimesTenによってコール元のアプリケーションにエラー・メッセージが返されることはありません。

buffLen

unsigned int

バッファerrBuffのサイズを指定します。このパラメータが0(ゼロ)の場合、TimesTenはコール元のアプリケーションにエラー・メッセージを返しません。

errLen

unsigned int*

これは、エラー・メッセージの実際の長さが返される、符号なし整数へのポインタです。NULLの場合、このパラメータは無視されます。

リターン・コード

このユーティリティは、ttutillib.hで定義されている次のコードを返します。

コード 説明

TTUTIL_SUCCESS

成功時に返します。

これ以外の場合、tt_errCode.hに定義されているTimesTen固有のエラー・メッセージおよび対応するエラー・メッセージが、コール元によって提供されるバッファに返されます。

この例では、utilHandleという名前を使用して、TimesTenユーティリティ・ライブラリ環境ハンドルを割り当てて初期化します。

char           errBuff [256];
int            rc;
ttUtilHandle   utilHandle;

rc = ttUtilAllocEnv (&utilHandle, errBuff, sizeof(errBuff), NULL);