AWTキャッシュ・グループのパラレル伝播におけるバッチ・サイズの構成

AWTキャッシュ・グループを使用する際に、TimesTenはバックエンドOracle Databaseに対してパラレルに適用される1つ以上のトランザクションをバッチ処理します。CacheParAwtBatchSizeパラメータにより、1度のバッチ処理に含まれる行数に対してしきい値を設定します。 行数が最大値に到達すると、TimesTenはトランザクションに残りの行を含めますが(TimesTenはトランザクションを分割はしません)、バッチ処理にこれ以上のトランザクションは追加しません。

たとえば、ユーザーがCacheParAwtBatchSizeを200に設定したとします。次のAWT伝播では、それぞれ120行を持つ3つのトランザクションが存在し、それらを伝播してOracle Databaseに適用する必要があります。TimesTenは、1回目のバッチ処理に最初の2つのトランザクション(合計240行)を組み込みます。3つ目のトランザクションは2回目のバッチ処理に組み込まれます。

CacheParAwtBatchSizeパラメータのデフォルト値は125行です。最小値は1です。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』「ttDBConfig」を参照してください。

CacheParAwtBatchSizeの現在の値を取得するには、次のようにします。

call ttDBConfig('CacheParAwtBatchSize');
< CACHEPARAWTBATCHSIZE, 125 >
1 row found.

CacheParAwtBatchSizeパラメータを200に設定するには、次のようにします。

call ttDBConfig('CacheParAwtBatchSize','200');
< CACHEPARAWTBATCHSIZE, 200 >
1 row found 

Oracleサポートがワークロードとそのワークロード内のすべての依存性を分析し、CacheParAwtBatchSizeを別の値にした方がパフォーマンスが向上する可能性があるかどうかを判別しますので、指示があった場合にのみCacheParAwtBatchSizeパラメータを設定してください。複数のトランザクションが同じデータを同時に変更している場合は、依存性が存在します。ワークロード内にあまりにも多数の依存性が存在する場合には、Oracleサポートからこの値を小さくするように提案させていただく場合があります。