SQL配列処理を使用したAWTスループットの向上

CacheAWTMethod接続属性の設定により、Oracle Databaseに変更を適用するときに、非同期のライトスルー伝播に対してPL/SQL処理メソッドとSQL処理実行メソッドのどちらを使用するかが決まります。

  • PL/SQL処理メソッド: AWTでは、すべての保留中の処理が1つのPL/SQLコレクションにまとめられ、Oracle Databaseサーバーに送信されて実行されます。この処理メソッドは、TimesTenとOracle Databaseサーバー間で混合トランザクションおよびネットワーク・レイテンシが存在する場合に適しています。これは、ワークロードが同じ表または異なる表に対してINSERTUPDATEおよびDELETE文を混在させて構成されている場合、ほとんどのユースケースで効率的です。デフォルトでは、TimesTenはPL/SQL処理メソッド(CacheAWTMethod=1)を使用します。

  • SQL配列処理メソッド: 変更が同じ表に対する同じ処理(INSERTUPDATEまたはDELETE)のほぼ繰り返しのシーケンスで構成されている場合は、CacheAWTMethodを0に変更することを検討してください。たとえば、表の複数の行に影響する更新をユーザーが行う場合、SQL配列処理は非常に効果的です。更新はグループにまとめられ、一度のバッチ処理でOracle Databaseに送信されます。

次のいずれかの場合に、PL/SQL処理メソッドは、ユーザーに意識させることなく一時的にSQL配列処理モードになります。

  • 長さが32761バイトを超える文。

  • BINARY FLOATBINARY DOUBLEおよび4000バイトを超える長さのVARCHAR/VARBINARYの各データ型の列を参照する文。

ノート:

ttDBConfig組込みプロシージャでCacheAwtMethodパラメータを指定して、この値を設定することもできます。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』「ttDBConfig」を参照してください。

『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』「CacheAWTMethod」を参照してください。