キャッシュ・リフレッシュ・メカニズムとしてGoldenGateを使用するファクタの考慮

TimesTenが提供するキャッシュ・リフレッシュ・メカニズムを使用するかわりに、読取り専用キャッシュ・グループのキャッシュ・リフレッシュ・メカニズムとしてGoldenGateを使用する理由がいくつかあります。

GoldenGateをキャッシュ・リフレッシュ・メカニズムとして使用することを計画している場合は、次のことを考慮してください。

  • GoldenGateキャッシュ・リフレッシュでは、TimesTenの静的な読取り専用キャッシュ・グループと同様の機能がサポートされます。その他のすべてのタイプのキャッシュ・グループ(動的、非同期ライトスルー、同期ライトスルー、ユーザー管理など)は、キャッシュ・リフレッシュ・メカニズムとしてのGoldenGateの使用には現在サポートされていません。これらのタイプのキャッシュ・グループは、TimesTenネイティブ・キャッシュ・メカニズムを使用する必要があります。

  • Oracle TimesTenのGoldenGateでは、キャッシュ・グループではなくユーザー表へのデータの配信をサポートしています。GoldenGateはキャッシュ・グループのかわりに通常の表を使用するため、TimesTenにキャッシュ・グループ(CREATE READONLY CACHE GROUP文を使用して)としてではなく、(CREATE TABLE文を使用して)通常の表としてキャッシュ表を作成します。

  • GoldenGateをキャッシュ・リフレッシュ・メカニズムとして使用する場合、TimesTen内の読取り専用のキャッシュ表は、実際には読取り専用ではありません。アプリケーションは、自動的に表のデータを変更できないようになっていませんが、新しく変更されたデータがGoldenGateによりバックエンド・データベースから表にリフレッシュされた場合は、変更を上書きできます。これは、専用ユーザーが所有する表をアプリケーション・ユーザーとは別にし、データベース権限を割り当てて、アプリケーション・ユーザーがキャッシュ表への読取りアクセス権のみを持つようにすることで軽減できます。

  • ベスト・プラクティスは、GoldenGate適用プロセスに専用のTimesTenデータベース・ユーザーを使用することです。キャッシュされた表はこのユーザーによって所有され、アプリケーション・ユーザーには、キャッシュされた表に対する読取り(SELECT)権限のみが付与される必要があります。

  • Golden Gateでは、変更されたデータが含まれるTimesTenのキャッシュ表のみがリフレッシュされます。ソース・データベースからTimesTenへのデータの初期ロードを実行する必要があります。初期表データ・ロードは、GoldenGateレプリケーションをインスタンス化する際にデータ同期を確立するために使用されます。

  • DatabaseCharacterSet TimesTenデータベース・パラメータをOracle Databaseのデータベース文字セットと同じ値に設定する必要があります。

  • TimesTenデータベースへのすべてのGoldenGate接続では、ConnectionCharacterSetを明示的にDatabaseCharacterSetと同じ値に設定する接続を使用する必要があります。

  • GoldenGateは個別ライセンス製品であり、使用を対象にするための適切なライセンスが必要です。ライセンスがソース・データベース用のGoldenGate取得とTimesTen用のGoldenGate適用の両方を対象としている必要があります。