マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)またはプラガブル・データベース(PDB)を使用している場合、Oracleキャッシュ管理者ユーザーは次のいずれかになります:
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ローカル・ユーザー: ローカル・ユーザーは、単一のPDB内でのみ操作できるデータベース・ユーザーです。このユーザーが存在するPDB内でのみキャッシュ権限を割り当てる必要があります。
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共通ユーザー: 共通ユーザーは、すべてのコンテナで認識されるデータベース・ユーザーで、CBDルートとCDB内の既存および将来のすべてのPDBで同じIDを持ちます。キャッシュを使用するCDBの各PDB内でキャッシュ権限を割り当てる必要があります。
ノート:
各TimesTenデータベースは、Oracle Databaseの1人のキャッシュ管理ユーザーによってのみ管理が可能です。ただし、1人のキャッシュ管理ユーザーは、複数のTimesTenデータベースを管理できます。1人以上のキャッシュ管理ユーザーを指定できますが、その場合は、それぞれが1つ以上のTimesTenデータベースを管理します。
「2つ以上のTimesTenデータベースにおける同じOracle表のキャッシュ」を参照してください。
表領域をOracleキャッシュ管理ユーザーのデフォルトの表領域として指定します。このユーザーは、この表領域にキャッシュ環境およびそのキャッシュ・グループの情報を格納するために使用される表を作成します。その他のOracle Databaseオブジェクト(変更ログ表、レプリケーション・メタデータ表、トリガーなど)は自動リフレッシュを使用したキャッシュ・グループの定義済動作の実行に使用され、AWTキャッシュ・グループは同じ表領域に作成されます。これらのオブジェクトを作成および管理するには、Oracleキャッシュ管理ユーザーが高レベルの権限を持っている必要があります。自動リフレッシュを使用したキャッシュ・グループとは、AUTOREFRESH MODE INCREMENTAL
キャッシュ・グループ属性を使用する読取り専用キャッシュ・グループまたはユーザー管理キャッシュ・グループのことです。
キャッシュ管理ユーザーが所有するOracle Database表およびトリガーのリストは、「Oracle Databaseオブジェクトによるキャッシュ環境の管理」を参照してください。
ノート:
複数のキャッシュ管理ユーザーを作成する場合は、各キャッシュ管理ユーザーは、デフォルトの表領域として同じまたは別の表領域を使用できます。
sys
ユーザーとして、SQL*Plusを使用してOracleデータベース・キャッシュ管理ユーザーcacheadmin
を作成します。次の例では、cacheadmin
ユーザーのデフォルトの表領域はcachetblsp
です。
非自律型Oracle Databaseの場合、次のSQL*Plus例ではキャッシュ管理ユーザーを作成します:
SQL> CREATE USER cacheadmin IDENTIFIED BY orapwd
DEFAULT TABLESPACE cachetblsp QUOTA UNLIMITED ON cachetblsp;
Autonomous Transaction Processingの場合、次のSQL*Plus例ではキャッシュ管理ユーザーを作成します:
SQL> CREATE USER cacheadmin IDENTIFYED BY orapwd
QUOTA UNLIMITED ON DATA;