プライマリ・サイトの障害
プライマリOracleデータベースの他にアクティブ・マスター・データベースとスタンバイ・マスター・データベースも配置されているサイト全体で障害が発生した場合、スタンバイOracleデータベースがプライマリOracleデータベースになります。
その後、障害時リカバリ・サイトがプライマリTimesTenデータベースになることを必要とする場合もあります。したがって、この時点の障害時リカバリ・サイトでは、スタンバイOracleデータベースが唯一のOracleデータベースであり、読取り専用サブスクライバはOracleデータベースにデータをキャッシュする単一のTimesTenデータベースになります。
次のようにして、キャッシュされた表を使用してサブスクライバを単一のTimesTenデータベースに変換します。
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障害時リカバリ・サイトのTimesTenデータベースでアクティブ・スタンバイ・ペアを削除します。
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障害時リカバリ・サイトで既存の読取り専用キャッシュ・グループを変更して、自動リフレッシュ状態をオンに設定します。
その後、障害時リカバリ・サイトのTimesTenデータベースのキャッシュ表で、新しいプライマリOracleデータベースから更新を受信します。
障害が発生したプライマリ・サイトをリカバリし、環境を元の状態に再構築するプロセスは、次のとおりです。
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障害時リカバリ・サイトで新しいアクティブ・スタンバイ・ペアを作成します。
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障害時リカバリ・サイトで既存の読取り専用キャッシュ・グループを変更して、自動リフレッシュ状態をオフに設定し、プライマリOracleデータベースからの以後の更新を停止します。
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リカバリされたプライマリ・サイトでADG対応読取り専用サブスクライバを作成します。
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アクティブ・スタンバイ・ペアがプライマリ・サイトのリカバリ後も引き続き存在している場合は、プライマリ・サイトのADG対応読取り専用サブスクライバでそのペアを削除します。
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Active Data GuardのOracleデータベースを切り替えます。この時点で、アプリケーションは障害時リカバリ・サイトのプライマリOracleデータベースを更新しています。ただし、プライマリ・サイトのOracleデータベースをリカバリしたら、そのデータベースを再度プライマリとして引き継ぎ、障害時リカバリ・サイトのOracleデータベースをセカンダリとする必要があります。
TimesTenデータベースは、プライマリ・サイトのOracleデータベースから更新を受信し始めます。
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プライマリ・サイトで新しいアクティブ・スタンバイ・ペアを作成します。
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障害時リカバリ・サイトで新しいADG対応読取り専用サブスクライバを作成します。