自動リフレッシュ処理時にメモリーを再利用する際のパフォーマンスの向上
『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の「トランザクションの再要求操作」の説明にあるように、トランザクション・コミットの再利用フェーズ時にTimesTenリソースのクリーン・アップが実行されます。
キャッシュ・グループに自動リフレッシュを使用する場合、キャッシュ・エージェントは独自の再利用バッファを使用して、自動リフレッシュ処理内でコミットされたトランザクションを管理します。キャッシュ・エージェントの再利用バッファが小さすぎる場合、自動リフレッシュ時のコミット操作は、トランザクション・ログ・ファイルにアクセスする必要があるため、予想よりも長くなる可能性があります。パフォーマンス問題を回避するには、キャッシュ・エージェントに大きな再利用バッファを構成し、再利用時にこのキャッシュ・エージェントがメモリー内で大規模なトランザクションを処理できるようにします。
アクティブ・スタンバイ・ペア・レプリケーション・スキームを使用して自動リフレッシュ処理をレプリケートする場合、レプリケーション・エージェントがレプリケーションの一部として同じ自動リフレッシュ処理を適用します。このため、アクティブおよびスタンバイ・ノードのレプリケーション・エージェントにはそれぞれの再利用バッファがあります。これらはキャッシュ・エージェントの再利用バッファと同じまたは大きいサイズで構成する必要があります。
ttDbConfig
組込みプロシージャにより、キャッシュ・エージェントおよびレプリケーション・エージェント両方の再利用バッファの最大サイズを設定する次のパラメータが提供されます。(再利用バッファのメモリーは一時メモリーから割り当てられます。)
-
CacheAgentCommitBufSize
はキャッシュ・エージェントの再利用バッファの最大サイズを設定します。 -
RepAgentCommitBufSize
は、レプリケーション・エージェントの再利用バッファの最大サイズを設定します。アクティブおよびスタンバイ・ノードの両方で再利用バッファの最大サイズを構成する必要があります。再利用バッファのサイズは両方のノードに同じ値を設定することをお薦めしますが、必要ではありません。
ノート:
詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の「ttDBConfig」を参照してください。
キャッシュ・エージェントの再利用バッファのサイズを増分する必要があるかを判断するには、ttCacheAutorefIntervalStatsGet
組込みプロシージャにより提供されるCommitBufMaxReached
およびCommitBufNumOverflows
統計を評価します。「自動リフレッシュ・トランザクションに関する統計情報の取得」を参照してください。