ターゲットTimesTenデータベースのインストールと構成

オンボックス・デプロイメントとオフボックス・デプロイメントの両方に対して、ターゲットTimesTenデータベースをインストールして構成できます。

ノート:

ソースOracle Databaseへの接続用に構成された適切なTimesTenインスタンスおよびデータベースがすでにある場合は、このステップをスキップできます。

  1. 適切なTNSエントリを含むOracle Database Net Services tnsnames.oraファイルを準備して、TimesTenホスト・システムからソースOracle Databaseへの接続を有効にします。このファイルを適切なディレクトリに保存します。

    次の例では、myoradbというTNSエントリを作成します。

    MYORADB =
      (DESCRIPTION =
        (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = oradb.example.net)(PORT = 1521))
        (CONNECT_DATA =
          (SERVER = DEDICATED)
          (SERVICE_NAME = myoradb)
        )
      )
  2. ttInstanceModify -tnsadminオプションを使用してキャッシュ・エージェントのTNS_ADMINの場所を設定し、tnsnames.oraファイルへのパスを設定します。ファイルが配置されているディレクトリへのフルパスを指定します。

    ttInstanceModify -tnsadmin /TimesTen/conf
  3. TimesTen Classicのキャッシュの場合は、tnsnames.oraファイルが配置されているディレクトリのフルパスを指すようにTNS_ADMIN環境変数を設定します。この変数が持続するように、ユーザーのプロファイル・スクリプトでこの変数を設定します。
    export TNS_ADMIN=/TimesTen/tnsadmin
  4. この設定を取得するには、メイン・デーモンを再起動します。

    ttDaemonAdmin -stop
    ttDaemonAdmin -start
  5. ターゲットのTimesTenデータベースが存在するホストを準備します。TimesTenをインストールし、TimesTenインスタンスを作成します。インスタンスの作成時に、環境から検出できるTNS_ADMIN値をインスタンスで使用できるようにします。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイド』「LinuxまたはUNIXでのTimesTen Classicのインストール」を参照してください。

  6. TimesTenインスタンスが機能すると、インスタンスsys.odbc.iniファイルにデータ・ソース名(DSN)を定義します。DSNでは、ターゲット・データベースのすべてのパラメータを定義します。

    次の例では、TimesTenデータベースのDSN cache1を示します。このタイプのDSNは、データベースのすべての属性を定義し、直接モード接続のエンドポイントを定義するため、サーバーDSNと呼ばれます。OracleNetServiceName属性の値は、以前に構成されたTNSエントリの名前(この例ではmyoradb)である必要があります。DatabaseCharacterSetおよびConnectionCharacterSetに指定された値は、ソースのOracle Database文字セットと一致する必要があります。

    [ODBC Data Sources]
    cache1=TimesTen 22.1 Driver
     
    [cache1]
    DataStore=/disk1/db/ckpt/myappdb
    LogDir=/disk2/db/log
    PermSize=8192
    TempSize=512
    LogBufMB=1024
    LogFileSize=1024
    MemoryLock=4
    DatabaseCharacterSet=AL32UTF8
    ConnectionCharacterSet=AL32UTF8
    OracleNetServiceName=myoradb
  7. TimesTenインスタンス管理ユーザーとしてログインしている間に、TimesTenインスタンスの環境を設定します。ターゲット・データベースを作成するttIsqlユーティリティを使用してDSNに接続します。