AWTキャッシュ・グループとともにアクティブ・スタンバイ・ペアを停止するスケジューリング
AWTキャッシュ・グループとアクティブ・スタンバイ・ペアを使用している場合、その環境には、アクティブおよびスタンバイ状態のマスター、おそらく1つ以上のサブスクライバおよび最低1つのOracle Databaseが存在しています。
次に示すのは、この環境において未処理のトランザクションのスケジュールされた停止を開始する際に推奨される手法です。この順序でイベントが行われると、停止の前に未処理のトランザクションの適用を終了するのに必要な時間が与えられ、すべてのコンポーネントを再起動するのに必要な時間が最低限になります。
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すべてのアプリケーションを停止します。
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すべてのトランザクションがOracle Databaseに伝播されていることを確認します。
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TimesTenを停止します。
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Oracle Databaseを停止します。
すべてのコンポーネントを再起動する準備ができたら、次の処理を行います。
- Oracle Databaseを再起動します。
- TimesTenを再起動します。
- すべてのアプリケーションを再起動します。
これらの製品はすべて、任意の順序で正常に停止できます。順序が重要になるのは、パフォーマンスを最大限にするために、未適用のトランザクションを保存する必要がない場合のみです。たとえば、アクティブ・スタンバイ・ペアにおいてAWTキャッシュ・グループを使用しており、TimesTenより先にOracle Databaseを停止する場合は、未適用のトランザクションがすべてTimesTenのトランザクション・ログに蓄積されます。このように、TimesTenおよびOracleを再起動する場合、保留中のトランザクションがOracle Databaseに適用されますが、スループットが低下する可能性があります。Oracle Databaseより先にTimesTenを停止することは、スケジュールされた停止と再起動を行う際の最も効率的な手法です。さらに、TimesTenより先にアプリケーションを停止すると、使用不可のTimesTenデータベースに対して余分な要求が送信されなくなります。