TimesTen Classicでのキャッシュ・エージェント起動ポリシーの設定

キャッシュ・エージェント起動ポリシーは、TimesTen Classicデータベースでキャッシュ・エージェント・プロセスを起動する方法およびタイミングを決定します。

ノート:

TimesTen Scaleoutでは、グリッドはキャッシュ・エージェント起動ポリシーを管理します。

キャッシュ・エージェント起動ポリシーは次に設定できます。

  • manual

  • always

  • norestart

デフォルトの起動ポリシーはmanualであり、これはttCacheStart組込みプロシージャをコールするかttAdmin -cacheStartユーティリティ・コマンドを実行することによって、手動でキャッシュ・エージェントを起動する必要があることを意味します。実行しているキャッシュ・エージェント・プロセスを手動で停止するには、ttCacheStop組込みプロシージャをコールするかttAdmin -cacheStopユーティリティ・コマンドを実行します。

起動ポリシーをalwaysに設定すると、TimesTenメイン・デーモン・プロセスの起動時にキャッシュ・エージェントを自動的に起動できます。always起動ポリシーを使用しているときは、メイン・デーモンが実行している間、キャッシュ・エージェントを停止できませんが、停止する必要がある場合は、まず起動ポリシーをmanualまたはnorestartに変更します。次に、ttCacheStop組込みプロシージャをコールするかttAdmin -cacheStopユーティリティ・コマンドを実行して手動停止を発行します。

manualおよびalways起動ポリシーを使用しているときは、データベースの無効化などの障害が発生した後、データベースがリカバリされると、キャッシュ・エージェントは自動的に再起動します。

キャッシュ・エージェントの起動ポリシーをnorestartに設定した場合、キャッシュ・エージェントの起動はttCacheStart組込みプロシージャのコールまたはttAdmin -cacheStartユーティリティ・コマンドの実行により手動で行い、停止はttCacheStop組込みプロシージャのコールまたはttAdmin -cacheStopユーティリティ・コマンドの実行により手動で行う必要があります。

norestart起動ポリシーを使用しているときは、データベースの無効化などの障害が発生した後、データベースがリカバリされても、キャッシュ・エージェントは自動的に再起動されません。ttCacheStart組込みプロシージャをコールするか、ttAdmin -cacheStartユーティリティ・コマンドを実行して、キャッシュ・エージェントを手動で再起動する必要があります。

ノート:

『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』「ttAdmin」「ttCachePolicySet」「ttCacheStart」および「ttCacheStop」を参照してください。

TimesTen Classicでキャッシュ・エージェント起動ポリシーを設定するには、TimesTenキャッシュ管理ユーザーとしてttCachePolicySet組込みプロシージャをコールします:

Command> call ttCachePolicySet('always');

また、CACHE_MANAGER権限を持つTimesTen外部ユーザーとしてttAdmin -cachePolicyユーティリティ・コマンドを実行することによって、コマンドラインから設定することもできます。

% ttAdmin -cachePolicy norestart cache1