CacheAdminWallet

CacheAdminWallet属性では、ttCacheUidPwdSet組込みプロシージャに登録されているOracleキャッシュ管理ユーザーの資格証明をシステム管理のOracle Walletに格納するように指定します。

ノート:

TimesTen Classicでは、ttAdmin -cacheUidPwdSetを使用するか、ttCacheUidPwdSet組込みプロシージャをコールすると資格証明を登録できます。TimesTenスケールアウトでは、資格証明の登録にttGridAdmin dbCacheCredentialSetコマンドを使用します。
  • 0に設定された値: デフォルト値。TimesTenにより、定義した資格証明は暗号化され、メモリーに格納されます。
  • 1に設定された値: 推奨値。TimesTenにより、資格証明を格納するOracle Walletが作成されます。
CacheAdminWalletの設定時には、次のシナリオが適用されます:
  • 0から1への値の変更。TimesTenにより、ユーザーIDとパスワードを格納するOracle Walletがディスクに作成され、0から1への移行時の初期接続でパスワードがメモリーからクリアされます。
  • 1から0への値の変更。TimesTenにより、ディスクからOracle Walletが削除されます。メモリーにはパスワードがないため、パスワードを再度設定する必要があります。

この例では、資格証明の設定のためにttCacheUidPwdSet組込みプロシージャをコールします。

CALL ttCacheUidPwdSet('cacheadmin','orapwd');

次に、cache1クライアントDSNでCacheAdminWalletが1に設定されたodbc.iniファイルを示します。

[cache1]
DataStore=/users/OracleCache/ttcache
PermSize=64
OracleNetServiceName=oracledb
DatabaseCharacterSet=AL32UTF8
CacheAdminWallet=1

必要な権限

この属性の値の設定に権限は必要ありません。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

この属性は、TimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutの両方でサポートされています。

設定

CacheAdminWalletは次のように設定します:

属性の設定場所 属性の表示 設定

CまたはJavaプログラム、あるいはUNIXおよびLinuxシステムのTimesTen Classicのodbc.iniファイル

CacheAdminWallet

0 (デフォルト) - Oracleキャッシュ管理ユーザーのIDとパスワードを暗号化して、メモリーに格納します。

1 - Oracleキャッシュ管理ユーザーのIDとパスワードを格納するOracle Walletを作成します。それまでCacheAdminWallet=0が設定されていた場合は、パスワードがメモリーからクリアされます。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ

該当なし

関連項目