ttCacheUidPwdSet

この組込みプロシージャを使用すると、TimesTenのシステム管理ウォレット内にOracleデータベースに接続するためのOracleキャッシュ管理ユーザーとパスワードを設定できます。

新しいデータベースごとにOracleキャッシュ管理ユーザーIDとパスワードを1回だけ登録します。Oracleキャッシュ管理パスワードは、いつでも変更できます。

ノート:

CacheAdminWallet=1を初期接続属性として定義した場合(DSNまたは初期データベース接続で)、ttCacheUidPwdSetに登録された資格証明はOracle Walletに保存されます(これが推奨方法)。初期接続属性としてCacheAdminWallet=0を定義した場合、資格証明はメモリーに格納されます。「CacheAdminWallet」を参照してください。

必要な権限

このプロシージャには、CACHE_MANAGER権限が必要です。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このプロシージャはTimesTen Classicでサポートされていますが、TimesTen Scaleoutではサポートされません。

関連ビュー

このプロシージャには関連ビューはありません。

構文

ttCacheUidPwdSet('UID', 'PWD')

パラメータ

ttCacheUidPwdSetには、次のパラメータがあります。

パラメータ 説明

UID

TT_VARCHAR (30)

キャッシュ操作に使用される、Oracleキャッシュ管理ユーザーID。通常、例ではcacheadminとして表されます。

UID指定せずに、またはUIDにNULL値を指定してttCacheUidPwdSet()をコールすると、格納されているUIDが消去されます。

PWD

TT_VARCHAR (30)

Oracleキャッシュ管理ユーザーのパスワード。通常はOraclePWDと呼ばれ、例ではorapwdとして表されます。

結果セット

ttCacheUidPwdSetは結果を返しません。

最初の例は、ttCacheUidPwdSet組込みプロシージャを使用した、Oracleキャッシュ管理ユーザーとパスワードの設定を示しています。次に、例ではttCacheUidGetをコールして、TimesTenに設定されているOracleキャッシュ管理ユーザーを表示します。例の次の部分は、ttCacheUidPwdSet組込みプロシージャでOracleキャッシュ管理の値を指定しないと、Oracleキャッシュ管理ユーザーが消去されることを示しています。

Command> CALL ttCacheUidPwdSet ('cacheadmin','orapwd');
Command> CALL ttCacheUidGet;
< CACHEADMIN >
1 row found.
Command> CALL ttCacheUidPwdSet();
Command> CALL ttCacheUidGet;
< <NULL> >
1 row found.

ノート

  • このプロシージャは、暗号化されていないクライアント/サーバー接続からはコールできません。

  • このプロシージャは、キャッシュ操作でのみ使用可能です

  • DDLReplicationLevelのすべてのレベルにおいて、キャッシュ・エージェントまたはレプリケーション・エージェントが実行されている場合は、キャッシュ管理ユーザーIDおよびパスワードを設定できます。キャッシュ管理ユーザーIDまたはパスワードの変更の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseキャッシュ・ガイド』「キャッシュ・ユーザー名およびパスワードの変更」を参照してください。

  • キャッシュ管理ユーザーIDは、データベースにキャッシュ・グループがある間はリセットできません。キャッシュ管理パスワードはいつでも変更できます。

関連項目