ttCkpt
ttCkpt
組込みプロシージャを使用すると、ファジー・チェックポイントまたは非ブロッキング・チェックポイントを手動で実行できます。
ファジー・チェックポイント(非ブロッキング・チェックポイント)では、チェックポイントの処理中にデータベースに対してトランザクションを実行できます。非ブロッキング・チェックポイントでは、データベースに対するロックは必要ありません。チェックポイントの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の「チェックポイント処理」を参照してください。
デフォルトで、TimesTenはバックグラウンドのチェックポイント処理を一定間隔で自動的に実行します。通常、ユーザーはCkptFrequency
接続属性とCkptLogVolume
接続属性を使用して自動チェックポイント・メカニズムを設定できますが、ttCkpt
プロシージャをコールして、手動でチェックポイント操作を開始することもできます。また、TimesTenでは、潜在的なデータ損失のリスクを最小限に抑えるために、ttBackup
ユーティリティを使用して定期的にバックアップを実行することをお薦めします。
バックアップには常にチェックポイント・ファイルが含まれます。したがって、バックアップ操作とチェックポイント操作は競合する可能性があります。チェックポイントがバックグラウンド・チェックポイントであるか、アプリケーションで要求されたチェックポイントであるかに関係なく、次のシナリオが考えられます:
-
バックアップまたはチェックポイント処理の実行中に、ユーザーがバックアップを実行しようとした場合は、実行中のバックアップまたはチェックポイント処理の終了を待ちます。
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チェックポイントが現在実行中の場合にチェックポイントを実行しようとすると、次のエラーが返されます:
TT625: Checkpoint cannot proceed because the following conflicting operation is in progress: Checkpoint started by connection id id (pid pid; name 'db-name')
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バックアップが現在実行中の場合にチェックポイントを実行しようとすると、次のエラーが返されます:
TT625: Checkpoint cannot proceed because the following conflicting operation is in progress: Backup started by connection id id (pid pid; name 'db-name')
データベースに障害が発生したとき、ディスク上のチェックポイントが非ブロッキング・チェックポイントだった場合、TimesTenはチェックポイント・ファイルおよびログの両方を使用してリカバリを行います。
必要な権限
このプロシージャには、ADMIN
権限が必要です。
TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用
このプロシージャはTimesTen Classicでサポートされていますが、TimesTen Scaleoutではサポートされません。
関連ビュー
このプロシージャには関連ビューはありません。
構文
ttCkpt()
パラメータ
ttCkpt
にパラメータはありません。
結果セット
ttCkpt
は結果を返しません。
例
CALL ttCkpt();