ttCkptConfig

このプロシージャは、バックグラウンド・チェックポイント処理を動的に再構成したり、構成パラメータの現在アクティブな設定を返します。ttCkptConfigを使用して加えられた変更は、ただちに有効になります。したがって、ckptRateへの変更は、現在処理中のチェックポイントに影響します。

ttCkptConfigを使用してバックグラウンド・チェックポイント処理に加えられた変更は永続的です。DSNまたは接続文字列でCkptFrequencyおよびCkptLogVolume接続属性が指定されないかぎり、その後のデータベースのロードでは、変更された設定が使用されます(属性の指定があった場合は、その値が使用されます)。

必要な権限

このプロシージャには、現在の値を問い合せるための権限は必要ありません。現在の値を変更するには、ADMIN権限が必要です。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このプロシージャは、TimesTen Classicでサポートされています。

TimesTen Scaleoutアプリケーションでこの組込みプロシージャをコールできます。

TimesTen Scaleoutでは、このプロシージャは、コール元の要素の行を返します。

関連ビュー

このプロシージャには、次の関連ビューがあります。

SYS.GV$CKPT_CONFIG

SYS.V$CKPT_CONFIG

構文

ttCkptConfig(ckptFrequency, ckptLogVolume, ckptRate)

パラメータ

ttCkptConfigには、次のパラメータがあります。

パラメータ 説明

ckptFrequency

TT_INTEGER

チェックポイント頻度(秒)。0からMAXINTの値を指定できます。0の値は、チェックポイントのスケジュール時にチェックポイント頻度が考慮されないことを意味します。

ckptLogVolume

TT_INTEGER

チェックポイント間のログ・ボリューム(MB)。0からMAXINTの値を指定できます。0の値は、チェックポイントのスケジュール時にチェックポイント・ログ・ボリュームが考慮されないことを意味します。

ckptRate

TT_INTEGER

チェックポイントをディスクに書き込む速度をMB/秒単位で指定します。

0は、速度を制限しないことを意味し、NULLは、速度を変更せずそのままにしておくことを意味します。このパラメータを変更すると、現在実行中のチェックポイント処理にも影響します。

結果セット

ttCkptConfigは次の結果を返します。

説明

ckptFrequency

TT_INTEGERNOT NULL

チェックポイント頻度の現在アクティブな設定(秒)。

ckptLogVolume

TT_INTEGERNOT NULL

チェックポイント間のログ・ボリュームの現在アクティブな設定(MB)。

ckptRate

TT_INTEGERNOT NULL

TimesTenにおいてチェックポイントがディスクに書き込まれる現在の速度。

バックグラウンド・チェックポイント構成パラメータの現在の設定を表示するには、次のように実行します。

CALL ttCkptConfig;
< 600, 32, 0 >
1 row found.

ログが制限に到達しないかぎり、チェックポイントの開始からバックグラウンド・チェックポイント処理を停止するには、次のように実行します。

CALL ttCkptConfig(0);
< 0, 32, 0 >
1 row found.

チェックポイントの開始からバックグラウンド・チェックポイント処理を停止するには、次のように実行します。

CALL ttCkptConfig(0, 0);
< 0, 0, 0 >
1 row found.

600秒ごとにチェックポイントを実行するか、ログが32MBに到達したときにチェックポイントを実行する(先に実行される方)ようにバックグラウンド・チェックポイント構成を設定するには、次のように実行します。

CALL ttCkptConfig(600, 32);
< 600, 32, 0 >
1 row found.

ノート

デフォルトで、TimesTenはバックグラウンド・チェックポイントを一定間隔で実行します。

バックアップの実行中にアプリケーションがチェックポイント処理を実行しようとした場合、実行中のバックアップは、チェックポイント処理が終了するまで待機します。チェックポイント処理が、バックグラウンド・チェックポイント、またはアプリケーションで要求されたチェックポイントのどちらの場合でも、次のように処理されます。

  • バックアップまたはチェックポイント処理の実行中に、ユーザーがバックアップを実行しようとした場合は、実行中のバックアップまたはチェックポイント処理の終了を待ちます。

  • バックアップまたはチェックポイント処理の実行中に、チェックポイント処理を実行しようとした場合は、実行中の処理が終了するまで待機しません。すぐにエラーを返します。

バックグラウンド・チェックポイントを無効にするには、CkptFrequency =0およびCkptLogVolume =0を設定します。