ttCkptHistory

このプロシージャは、最後に実行された8つの任意のタイプのチェックポイントに関する情報を返します。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』「チェックポイントの履歴およびステータスの表示」も参照してください。

必要な権限

このプロシージャには、権限は必要ありません。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このプロシージャは、TimesTen Classicでサポートされています。

TimesTen Scaleoutアプリケーションでこの組込みプロシージャをコールできます。

TimesTen Scaleoutでは、このプロシージャは、コール元の要素の行を返します。

関連ビュー

このプロシージャには、次の関連ビューがあります。

SYS.GV$CKPT_HISTORY

SYS.V$CKPT_HISTORY

構文

ttCkptHistory()

パラメータ

ttCkptHistoryにパラメータはありません。

結果セット

ttCkptHistoryは次の結果セットを返します。

説明

startTime

TT_TIMESTAMP NOT NULL

チェックポイントが開始された時間。

endTime

TT_TIMESTAMP

チェックポイントが完了した時間。

type

TT_CHAR(16) NOT NULL

実行されたチェックポイントのタイプ。次のいずれかの値です。

Static - データベースの作成時および最後の切断時に自動的に実行されるチェックポイント。

Blocking - トランザクション一貫性チェックポイント。

Fuzzy - 非ブロッキング・チェックポイント。可能な場合、バックグラウンド・チェックポイント処理はこのタイプのチェックポイントを実行します。

None - チェックポイント・ファイルのない一時データベースの場合。

status

TT_CHAR(16) NOT NULL

チェックポイント処理の結果のステータス。次のいずれかの値です。

In Progress - チェックポイントは現在処理中です。最新の結果行のみがこのステータスになります。

Completed - チェックポイントは正常に完了しました。

Failed - チェックポイントは失敗しました。最新の結果行のみがこのステータスになります。この場合、error列に、失敗の理由が示されます。

initiator

TT_CHAR(16) NOT NULL

チェックポイント・リクエストのソース。次のいずれかの値です。

User - ユーザーレベルのアプリケーション。このようなアプリケーションには、ttIsqlのようなTimesTenユーティリティがあります。

Checkpointer - バックグラウンド・チェックポイント処理。

Subdaemon - データベースの管理用サブデーモン。共有データベースでは、最後の切断チェックポイントはサブデーモンによって実行されます。

reason

TT_CHAR(16) NOT NULL

このチェックポイントの理由。たとえば、データベース作成後、リカバリ後、停止後の最終チェックポイント、ユーザーが組込みプロシージャを実行した後、またはフラッシュ操作の後などです。

error

TT_INTEGER

チェックポイントが失敗した場合、この列に失敗の理由が示されます。値は、TimesTenエラー番号のいずれかです。

ckptFileNum

TT_INTEGERNOT NULL

チェックポイントで使用されるデータベース・ファイル番号。このファイル番号は、チェックポイント・ファイル拡張子datastore.ds0またはdatastore.ds1の番号に対応しています。

ckptLFN

TT_INTEGER

チェックポイント・ログ・レコードのトランザクション・ログ・ファイル番号。

ckptLFO

TT_BIGINT

チェックポイント・ログ・レコードのトランザクション・ログ・ファイル・オフセット。

blksTotal

TT_BIGINT

現在データベースに割り当てられている永続ブロック数。これらのブロックは、チェックポイントの実行対象となります。

bytesTotal

TT_BIGINT

blksTotalによって占有されるバイト数。

blksInUse

TT_BIGINT

blksTotalのうち、現在使用中のブロック数。

bytesInUse

TT_BIGINT

blksInUseによって占有されるバイト数。

blksDirty

TT_BIGINT

このチェックポイントによって書き込まれた使用済ブロック数。

bytesDirty

TT_BIGINT

blksDirtyによって占有されるバイト数。

bytesWritten

TT_BIGINT

このチェックポイントによって書き込まれた合計バイト数。

Percent_Complete

TT_INTEGER

処理中のチェックポイントがある場合に、完了したチェックポイントの割合を示します。処理中のチェックポイントがない場合の値はNULLです。戻り値は、直前に書き込まれたブロックのブロックIDとデータベースのPermSizeを比較して計算されます。この値は、必ずしもチェックポイントの完了に必要な残り時間を正確に表すものではありませんが、ディスク書込みに必要な残り時間の目安にはなります。このフィールドには、使用済ブロックの書込みの進捗状況のみが表示され、チェックポイントの最後に追加のブックキーピングは含まれません。チェックポイントの処理中にこのプロシージャをコールすると、値はNULL以外になります。

ckptVNo

TT_INTEGERNOT NULL

チェックポイントごとに増加するチェックポイント順序番号。

logsPurged

TT_BIGINT

このチェックポイントによって消去されたログ・ファイルの数。

bookmarkName

TT_VARCHAR (30) INLINE

このチェックポイントによってログ・レコードが消去されたときのログ保持の名前。たとえば、Backup、Checkpoint、Oldest Transaction Undoなどです。

additional_details

TT_VARCHAR (1000)

このチェックポイントに対して提供される追加情報(失敗した複数のチェックポイントのエラー・コード、タイムスタンプなど)。

処理中のチェックポイントの例を次に示します。

< 2019-02-05 16:56:34.169520, <NULL>, 
Fuzzy           , In Progress     , User            , 
BuiltIn         , <NULL>, 
0, <NULL>, <NULL>, <NULL>, <NULL>, <NULL>, <NULL>, 
<NULL>, <NULL>, <NULL>, 13, 6, 0, <NULL>, <NULL> >
 
< 2019-02-05 16:55:47.703199, 2019-02-05 16:55:48.188764, 
Fuzzy           , Completed       , Checkpointer    , 
Background      , <NULL>, 
1, 0, 8964304, 294, 33554432, 291, 5677288, 27, 1019512, 
1065408, <NULL>, 5, 0, Checkpoint, <NULL> >
 
< 2019-02-05 16:54:47.106110, 2019-02-05 16:54:47.723379, 
Static          , Completed       , Subdaemon       , 
FinalCkpt       , <NULL>, 
0, 0, 8960328, 294, 33554432, 291, 5677288, 256, 33157172, 
5321548, <NULL>, 4, 0, Checkpoint, <NULL> >
 
< 2019-02-05 16:54:41.633792, 2019-02-05 16:54:42.568469, 
Blocking        , Completed       , User            , 
BuiltIn         , <NULL>, 
1, 0, 8958160, 294, 33554432, 291, 5677288, 31, 1162112, 
6604976, <NULL>, 3, 0, Checkpoint, <NULL> >
 
< 2019-02-05 16:54:37.438827, 2019-02-05 16:54:37.977301, 
Static          , Completed       , User            ,
DbCreate        , <NULL>, 
0, 0, 1611984, 93, 33554432, 92, 1853848, 93, 33554432, 
1854052, <NULL>, 2, 0, Checkpoint, <NULL> >
 
< 2019-02-05 16:54:36.861728, 2019-02-05 16:54:37.438376, 
Static          , Completed       , User            , 
DbCreate        , <NULL>, 
1, 0, 1609936, 93, 33554432, 92, 1853848, 93, 33554432, 
1854052, <NULL>, 1, 0, Checkpoint, <NULL> >

この例は、ユーザーが開始したチェックポイントである最後のチェックポイントの試行中に発生したエラーを示しています。

< 2019-02-05 16:57:14.476860, 2019-02-05 16:57:14.477957, 
Fuzzy           , Failed , User            , 
BuiltIn         , 847, 
1, <NULL>, <NULL>, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, <NULL>, 7, 0, <NULL>, 
Errors   1: TT0847: 16:57:14 (2019-02-05) >
 
< 2019-02-05 16:56:34.169520, 2019-02-05 16:56:59.715451, 
Fuzzy           , Completed       , User            , 
BuiltIn         , <NULL>, 
0, 0, 8966472, 294, 33554432, 291, 5677288, 5, 522000, 
532928, <NULL>, 6, 0, Checkpoint, <NULL> >
 
< 2019-02-05 16:55:47.703199, 2019-02-05 16:55:48.188764, 
Fuzzy           , Completed       , Checkpointer    , 
Background      , <NULL>, 
1, 0, 8964304, 294, 33554432, 291, 5677288, 27, 1019512, 
1065408, <NULL>, 5, 0, Checkpoint, <NULL> >
 
< 2019-02-05 16:54:47.106110, 2019-02-05 16:54:47.723379, 
Static          , Completed       , Subdaemon       , 
FinalCkpt       , <NULL>, 
0, 0, 8960328, 294, 33554432, 291, 5677288, 256, 33157172, 
5321548, <NULL>, 4, 0, Checkpoint, <NULL> >
 
< 2019-02-05 16:54:41.633792, 2019-02-05 16:54:42.568469, 
Blocking        , Completed       , User            , 
BuiltIn         , <NULL>, 
1, 0, 8958160, 294, 33554432, 291, 5677288, 31, 1162112, 
6604976, <NULL>, 3, 0, Checkpoint, <NULL> >
 
< 2019-02-05 16:54:37.438827, 2019-02-05 16:54:37.977301, 
Static          , Completed       , User            ,
DbCreate        , <NULL>, 
0, 0, 1611984, 93, 33554432, 92, 1853848, 93, 33554432, 
1854052, <NULL>, 2, 0, Checkpoint, <NULL> >
 
< 2019-02-05 16:54:36.861728, 2019-02-05 16:54:37.438376, 
Static          , Completed       , User            , 
DbCreate        , <NULL>, 
1, 0, 1609936, 93, 33554432, 92, 1853848, 93, 33554432, 
1854052, <NULL>, 1, 0, Checkpoint, <NULL> >

この例では、チェックポイント履歴から特定の列を選択しています。

select type, reason, bookmarkname, logsPurged from ttCkptHistory;
< Fuzzy           , BuiltIn         , Oldest Transaction Undo, 0 >
< Static          , FinalCkpt       , Checkpoint, 6 >
< Blocking        , BuiltIn         , Checkpoint, 0 >
< Blocking        , BuiltIn         , Checkpoint, 0 >
< Blocking        , BuiltIn         , Checkpoint, 0 >
< Blocking        , BuiltIn         , Backup, 5 >
< Blocking        , BuiltIn         , Backup, 0 >
< Blocking        , BuiltIn         , Backup, 0 >

増分バックアップによって設定されたログ保持があったため、一番下(最も古い)のチェックポイントではログ・ファイルを消去できませんでしたが、やがてそのログ保持が移動し、5つのログ・ファイルを消去できました。

ノート

  • 結果は、開始時間が新しいものから順に表示されます。

  • 失敗した行は、次のチェックポイントによって上書きされます。

関連項目