PrivateCommands

接続間でコマンドを共有するかどうかを指定します。

複数の接続で同じコマンドを実行する場合、それらの接続は、1つのコマンド・ロックによって制御される共通のコマンド構造にアクセスします。コマンドの共有およびロックへの競合を回避するには、PrivateCommandsを使用します。これにより、一時領域の使用は増加しますが、スケールは改善されます。

デフォルトではPrivateCommandsは無効で、コマンドは共有されます。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

この属性は、TimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutの両方でサポートされています。

設定

PrivateCommandsは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定

CまたはJavaプログラム、あるいはUNIXおよびLinuxシステムのTimesTen Classicのodbc.iniファイル、またはTimesTen Scaleoutのデータベース定義(.dbdef)ファイル

PrivateCommands

0 (デフォルト) - コマンドは他の接続と共有されます。

1 - コマンドは他の接続と共有されません。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ

該当なし

ノート:

  • 同じコマンドのコピーが多数ある場合、それらのコピーはすべて、DDLまたは統計変更によって無効にされます。PrivateCommands = 1の場合、それらの複数のコピーを再度準備するには時間がかかります。コマンドが多い場合、DDLの実行にはやや長い時間がかかります。
  • PrivateCommands属性を使用する場合は、注意深く使用しないとメモリー消費が大幅に増大する可能性があります。たとえば、100のコマンドで100の接続があるアプリケーションでPrivateCommands=1を設定した場合、システムには10,000のコマンド、つまり各接続で1つの専用コマンドが存在します。