PWDCrypt

PWDCryptには対応するPWD値の暗号化された値が含まれています。

PWDの値はクリアテキスト(特殊文字は使用不可)で、UNIXおよびLinuxシステムの場合は.odbc.iniファイルに、Windowsの場合はレジストリに保存されます。この属性の値は、.odbc.iniファイルまたはWindowsのレジストリにアクセスできる、すべてのユーザーが参照できます。PWDCrypt属性は特殊文字が有効であり、大文字と小文字を区別し、暗号化されたパスワードの値を含みます。

セキュリティ上の理由から、PWDCrypt属性はユーザーDSNまたはユーザー専用のODBCINIファイルに格納する必要があります。システムDSNにPWDCryptがある場合、すべてのユーザーはクリアテキスト・パスワードの知識がなくても、PWDCryptの値を使用してTimesTenに接続できます。

この属性の値を生成するには、ttUserユーティリティを実行します。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

ノート

  • PWDPWDCryptの両方が指定された場合、TimesTenではPWD属性の値が使用されます。「UIDおよびPWD」を参照してください。
  • TimesTenでは、TimesTenシステムのどこにもPWD属性の値を保存しません。
  • ウォレットの指定にPwdWalletを使用していないときに、暗号化されたパスワードを指定する場合は、PWDのかわりにPWDCryptを使用して、指定したUIDに対応する暗号化されたパスワードを指定します。

特定の権限が必要なユーティリティを使用した場合のパスワード処理の詳細は、「UIDおよびPWD」「ユーティリティに必要なユーザー認証」を参照してください。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

この属性は、TimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutの両方でサポートされています。

設定

PWDCryptは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定

CまたはJavaプログラム、あるいはUNIXおよびLinuxシステムのTimesTen Classicのodbc.iniファイル、またはTimesTen Scaleoutのデータベース定義(.dbdef)ファイル

PWDCrypt

ttUserユーティリティによって生成された値を入力します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ

「Oracle TimesTen client DSN Setup」ダイアログの「PWDCrypt」フィールド

ttUserユーティリティによって生成された値を入力します。