UIDおよびPWD

UIDではTimesTenサーバーで定義されたユーザー名を指定し、PWDではそのUIDに対応するパスワードを指定します。

ユーザーIDおよびパスワードは、TimesTenに内部的に識別されるユーザーが入力する必要があります。または、PWDCrypt属性を使用して、暗号化されたパスワードを入力することができます。TimesTenの処理によっては、処理を実行するユーザーのUIDPWDを要求されることがあります。

クライアント/サーバー・アプリケーションの場合は、クライアントDSN構成または接続文字列でUIDPWDを指定します。接続文字列で指定されたUIDおよびPWDの値は、クライアントDSN設定で指定された値より優先されます。

一般に、UID接続属性が指定されていない場合、UIDはオペレーティング・システムで識別されるユーザー名とみなされ、TimesTenでパスワードを入力するように求められることはありません。

Oracle Database表をキャッシュする場合、PWDはTimesTenのパスワードを指定し、OraclePWDはOracleのパスワードを指定します。

ノート:

接続文字列またはDSN定義でユーザー名とパスワードを設定するにはUID接続属性とPWD接続属性を使用できます。また、パスワードの暗号化を設定するにはPWDCrypt接続属性を使用できます。ただし、パスワードはウォレットに格納するようにお薦めします。詳細は、「ttUser」を参照してください。

ユーティリティに必要なユーザー認証

パスワードを必要とするすべてのユーティリティでは、パスワードを入力するように要求されます。

接続文字列によって、または指定されたDSNのODBCINIファイル内で、UID接続属性は指定されているがPWD属性が指定されていない場合は、TimesTenによってパスワードの入力が要求されます。明示的に要求された場合には、入力内容はコマンドラインに表示されません。

TimesTenでパスワードの入力が要求される前にコマンドラインに入力したパスワードは、psコマンドによって表示されるため、ユーティリティの最初のコールでPWD接続属性を使用することはお薦めしません。たとえば、次のような使用方法はお薦めしません。

% ttIsql -connStr "DSN=mydsn;UID=terry;PWD=secret";

一般に、UID接続属性が指定されていない場合、UIDはオペレーティング・システムで識別されるユーザー名とみなされ、TimesTenでパスワードを入力するように求められることはありません。

ユーティリティでDSN、接続文字列またはデータベース・パスをパラメータとして使用する場合は、コマンドラインの末尾に値を指定します。

必要な権限

これらの属性の値の変更に権限は必要ありません。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

これらの属性は、TimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutの両方でサポートされています。

設定

UIDおよびPWDは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定

CまたはJavaプログラム、あるいはUNIXおよびLinuxシステムのTimesTen Classicのodbc.iniファイル、またはTimesTen Scaleoutのデータベース定義(.dbdef)ファイル

UID

ユーザーIDを指定する文字列です。

CまたはJavaプログラム、あるいはUNIXおよびLinuxシステムのTimesTen Classicのodbc.iniファイル、またはTimesTen Scaleoutのデータベース定義(.dbdef)ファイル

PWD

ユーザーIDに対応するパスワードを指定する文字列です。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ

「Oracle TimesTen Client DSN Setup」ダイアログの「User ID」および「Password」フィールド

ユーザーIDを指定する文字列です。