PwdWallet

TimesTenを使用すると、Oracle Walletにユーザー名と関連パスワードを格納できます。これは、TimesTenデータベースへの接続の際に資格証明を提供するための最も安全な推奨方法です。PwdWallet接続属性は、ウォレットの場所へのパスです。TimesTenは、そのウォレットから指定されたユーザー名に応じたパスワードを取得します。

接続属性のUIDPwdWalletを使用して、接続のための資格証明を取得するウォレットを指定します。指定したユーザーのウォレットから取得する資格証明を特定するためのユーザー名を指定します。

Connect “dsn=mydb;uid=terry;PwdWallet=/home/terry/wallets/mywallet”; 

ノート

  • クライアント/サーバーの接続にPwdWalletを使用するには、クライアントにウォレットが存在している必要があります。サーバーにあるウォレットから資格証明を取得しようとすると、エラーが発生します。
  • クライアント側では、クライアント・プロセスがユーザーIDに応じて格納された資格証明を読み取り、それを使用してTimesTenサーバーに接続します。
  • ウォレットの指定にPwdWalletを使用していない場合は、PWD接続属性を使用して、指定したUIDに対応するパスワードを指定します。
  • ウォレットの作成と、Oracleキャッシュ管理ユーザーのIDおよびパスワードの管理の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseセキュリティ・ガイド』Oracle Walletでのユーザー名とパスワードの指定を参照してください。

必要な権限

この属性の値の設定に権限は必要ありません。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

この属性は、TimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutの両方でサポートされています。

設定

PwdWalletは次のように設定します:

属性の設定場所 属性の表示 設定

CまたはJavaプログラム、あるいはUNIXおよびLinuxシステムのTimesTen Classicのodbc.iniファイル

PwdWallet

キャッシュ管理ユーザー名とパスワードを格納するウォレットの絶対パスと名前。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ

「Oracle TimesTen client DSN Setup」ダイアログの「PwdWallet」フィールド。

「ttUser」も参照してください