ttLogHolds

このプロシージャはトランザクション・ログの保持に関する情報を返します。これには増分バックアップ、レプリケーション・ピア、アクティブ・スタンバイ・ペア(およびサブスクライバ)、AWTキャッシュ・グループ、永続XLAサブスクライバ、XA、長時間実行トランザクションおよびチェックポイントのために作成されたものが含まれます。このプロシージャは、チェックポイント処理ですべての不要なトランザクション・ログ・ファイルが消去されていない可能性がある状況を診断する場合に役立ちます。

アプリケーションではログの保持とログ・ファイルの蓄積を監視する必要があります。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseレプリケーション・ガイド』「レプリケートされたログ・レコードの表示」『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』「トランザクション・ログ・ファイルの蓄積の監視」を参照してください。

必要な権限

このプロシージャには、権限は必要ありません。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このプロシージャは、TimesTen Classicでサポートされています。

TimesTen Scaleoutアプリケーションでこの組込みプロシージャをコールできます。

このプロシージャは、コール元の要素の行を返します。他の要素に関する情報を表示するには、SYS.GV$LOG_HOLDSシステム表を問い合せます。

関連ビュー

このプロシージャには、次の関連ビューがあります。

SYS.GV$LOG_HOLDS

SYS.V$LOG_HOLDS

構文

ttLogHolds()

パラメータ

ttLogHoldsにパラメータはありません。

結果セット

ttLogHoldsは次の結果セットを返します。

説明

HoldLFN

TT_INTEGERNOT NULL

保持されているトランザクション・ログ・ファイルの番号を返します。

HoldLFO

TT_BIGINTNOT NULL

保持されているトランザクション・ログ・ファイルのオフセットを返します。

type

TT_CHAR(30) NOT NULL

保持されているログ・タイプを返します。次のいずれかです。

Checkpoint

Replication

Backup

XLA

Long-Running Transaction

Long-Running XA Transaction

TTGrid Replica

Element Duplicate

description

TT_VARCHAR(1024) NOT NULL

保持されたログ・タイプ固有のオブジェクトの説明です。それぞれの説明は、返されるタイプに対応しています。次のいずれかです。

  • チェックポイント・ファイルの名前

  • スタンバイ・マスターの名前

  • レプリケーション・サブスクライバの名前

  • AWTキャッシュ・グループの伝播追跡時の_ORACLE

  • サブスクライバによって使用されるパラレル・レプリケーション追跡ID

  • バックアップ・パス

  • 永続XLAサブスクリプション名、および永続XLAサブスクリプションがオープンされている場合は、そのサブスクリプションをオープンした最後のプロセスのプロセスID

  • XAトランザクションのXID(トランザクションID)

  • 長時間実行トランザクションのTimesTenトランザクションID

  • パーティション表内のレプリカの索引、レプリカID、ローカル要素の索引、レプリカ・ログ保留のパーティション表のバージョン、およびレプリカのリストのループの索引。

  • 文字列「Log hold of Element Duplicate used by LBCU」

Command> call ttLogHolds();
< 0, 1148544, Long-Running XA Transaction , 
0x1-476c6f62616c-5861637431 >
< 0, 1149752, Long-Running Transaction, 4.2 >
< 0, 1149992, Checkpoint , sample.ds1 >
< 0, 1150168, Checkpoint , sample.ds0 >

次の例では、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームに対するttLogHolds組込みプロシージャの出力を示します(アクティブ・マスターはmaster1、スタンバイ・マスターはmaster2、単一サブスクライバはsubscriber1です)。

Command> call ttLogHolds();
< 0, 3569664, Checkpoint                    , master1.ds0 >
< 0, 15742976, Checkpoint                    , master1.ds1 >
< 0, 16351496, Replication                   , ADC6160529:SUBSCRIBER1 >
< 0, 16351640, Replication                   , ADC6160529:MASTER2 >
4 rows found.

次の例では、Oracle DatabaseへのAWTキャッシュ・グループの非同期伝播の進行状況を示します。記述フィールドには、AWTキャッシュ・グループ伝播のトランザクション・ログの保持を識別するために「_ORACLE」が含まれます。

Command> call ttLogHolds();
< 0, 18958336, Checkpoint                    , cachealone1.ds0 >
< 0, 19048448, Checkpoint                    , cachealone1.ds1 >
< 0, 19050904, Replication                   , ADC6160529:_ORACLE >
3 rows found.