ttSQLExecutionTimeHistogram

ttSQLExecutionTimeHistogram組込みプロシージャは、単一のSQLコマンド、またはコマンド・キャッシュでサンプリングを有効にしている場合はすべてのSQLコマンドのいずれかのSQL実行時間のヒストグラムを返します。

必要な権限

このプロシージャには、ADMIN権限が必要です。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このプロシージャは、TimesTen Classicでサポートされています。

TimesTen Scaleoutアプリケーションでこの組込みプロシージャをコールできます。

TimesTen Scaleoutの場合、このプロシージャは、コール元の要素に対してローカルに実行されます。

関連ビュー

このプロシージャには、次の関連ビューがあります。

SYS.GV$EXECUTION_TIME_HISTOGRAM

SYS.V$EXECUTION_TIME_HISTOGRAM

構文

ttSQLExecutionTimeHistogram(sqlCmdID)

パラメータ

ttSQLExecutionTimeHistogramには、次のオプション・パラメータがあります。

パラメータ 説明

sqlCmdID

TT_BIGINT

TimesTenコマンド・キャッシュでのSQLコマンドの一意の識別子。値が指定されない場合、TimesTenコマンド・キャッシュの現在のすべてのコマンドに関する情報を表示します。

結果セット

ttSQLExecutionTimeHistogramは、次の結果セットを返します。

説明

histogramSamples

TT_BIGINT

データベースが起動されてからまたはttStatsConfig組込みプロシージャを使用して統計がリセットされてからの、SQLコマンド実行時間操作が測定された回数。

totalExecuteTime

NUMBER

サンプリング時の蓄積された実実行時間(秒)。

bucketUpperBound

NUMBER

実行時間の上限(秒)。

count

TT_BIGINT

ExecutionTimeLimit以下であり、前の行または0からのExecutionTimeLimitを超える時間でのSQLコマンドの数。

次の例では、ttSQLExecutionTimeHistogram組込みプロシージャの出力を示しています。

次のttSQLExecutionTimeHistogram組込みプロシージャの例は、合計1919文が実行されていることを示しています。1919個の文すべての合計実行時間は1.090751秒でした。この例ではSQL文が次の時間枠で実行されたことを示しています。

  • 278文が0.00001562秒以下の時間枠の間に実行された。

  • 1484文が0.00001562秒を超え0.000125以下の時間枠の間に実行された。

  • 35文が0.000125秒を超え0.001以下の時間枠の間に実行された。

  • 62文が0.001秒を超え0.008以下の時間枠の間に実行された。

  • 60文が0.008秒を超え0.064以下の時間枠の間に実行された。

Command> call ttSQLExecutionTimeHistogram;
< 1919, 1.090751, .00001562, 278 >
< 1919, 1.090751, .000125, 1484 >
< 1919, 1.090751, .001, 35 >
< 1919, 1.090751, .008, 62 >
< 1919, 1.090751, .064, 60 >
< 1919, 1.090751, .512, 0 >
< 1919, 1.090751, 4.096, 0 >
< 1919, 1.090751, 32.768, 0 >
< 1919, 1.090751, 262.144, 0 >
< 1919, 1.090751, 9.999999999E+125, 0 >
10 rows found.

関連項目