ttStatsConfig
ttStatsConfig組込みプロシージャは、ttStatsユーティリティの統計収集およびパラメータを制御します。このプロシージャは、名前と値のペアを入力として取り、名前と値のペアのパラメータに対応する単一行の結果セットを出力します。
必要な権限
このプロシージャには、ADMIN権限が必要です。
TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用
このプロシージャは、TimesTen Classicでサポートされています。
このプロシージャは、TimesTen Scaleoutでサポートされますが、TimesTen Classicとは異なるパラメータ/値のペアをサポートします。
TimesTen Scaleoutでは、このプロシージャは、変更をすべての要素にブロードキャストします。
関連ビュー
このプロシージャには関連ビューはありません。
構文
ttStatsConfig('param', [value], [option])パラメータ
ttStatsConfigには、次のパラメータがあります。
| パラメータ | 型 | 説明 |
|---|---|---|
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構成するパラメータの名前。 |
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指定するパラメータの値。値を指定しなかった場合、組込みプロシージャは指定されたパラメータの現在の値を表示します。 |
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2番目のオプション・パラメータの値。たとえば、 |
パラメータ/値のペア
TimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutでは、サポートされるパラメータ/値のペアが異なります。サポートされるパラメータ/値のペアは次のとおりです。
TimesTen Classic
TimesTen Classicでは次のパラメータ/値のペアを設定できます。
| パラメータ | 値 | 説明 |
|---|---|---|
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特定の接続がサンプリングされる頻度を指定します。
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ラッチ統計のための収集のスコープ スコープ値は、TimesTenでラッチ統計を収集するレベルを決定します。
レベル値は、TimesTenで統計を収集するレベルを決定します。
ラッチ統計が有効になっている場合、TimesTenではこれらの統計を格納するために、一時メモリーから約100KBを割り当てます。
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指定された値がゼロ以外の場合、既存のSQL実行時間統計がリセットされます。 |
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SQLコマンドのサンプルが取られる頻度。デフォルトは |
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データベース統計の収集レベルを指定します。TimesTenではこれらの統計をシステム表に格納します。
デフォルト設定の
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ノート:
SQLコマンドのヒストグラム・データの収集を構成する2つのttStatsConfigコールがあります。
ttStatsConfig('SQLCmdSampleFactor', S)は、すべての接続のSQLヒストグラム収集と、SQLコマンド・サンプルが取得される頻度を有効にします。サンプリング係数Sの値は、0より大きい必要があります。ttStatsConfig(;ConnSampleFactor', C, S)は、データベース(C)への接続および特定の接続のサンプリング頻度に対するSQLヒストグラム収集を有効にします。サンプリング係数Sの値は、0より大きい必要があります。
両方のコールでサンプリング係数値が0より大きい場合、 ttStatsConfig('ConnSampleFactor', C, S)の値が優先されます。両方のパラメータでサンプリング係数値が0に設定されている場合、サンプリングはオフになります。
TimesTen Scaleout
TimesTen Scaleoutでは次のパラメータ/値のペアを設定できます。
| パラメータ | 値 | 説明 |
|---|---|---|
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ポーリング間隔の値は、TimesTen Scaleoutのパフォーマンスに影響しません。ただし、ポーリング間隔を60秒に設定すると、一般的に、10秒に設定した場合の6倍の領域が使用されます。必要なポーリング間隔をサポートできる十分な デフォルト値は |
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15<= |
デフォルト値は |
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必要な保存時間間隔をサポートできる十分な デフォルト値は |
結果セット
ttStatsConfigは、次の結果セットを返します。
| 列 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
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構成されたパラメータの名前。 |
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|
指定するパラメータの値。値を指定しなかった場合、組込みプロシージャは指定されたパラメータの現在の値を表示します。 |
例
TimesTenとTimesTen Scaleoutではそれぞれ異なるパラメータ/値のペアがサポートされるため、例も異なります。サポートされる例は次のとおりです。
TimesTen Classic
各コマンドをサンプリングします:
Command> call ttStatsConfig('SqlCmdSampleFactor',1);
< SQLCMDSAMPLEFACTOR, 1 >
1 row found.
サンプリングを確認します:
Command> call ttStatsConfig('SqlCmdSampleFactor');
< SQLCMDSAMPLEFACTOR, 1 >
1 row found.
接続1で5文ごとにサンプリングします。
Command> call ttStatsConfig('ConnSampleFactor', '1,5');
< CONNSAMPLEFACTOR, 1,5 >
1 row found.
接続1でのサンプリングをオフにします。
Command> call ttStatsConfig('ConnSampleFactor', '1,0');
< CONNSAMPLEFACTOR, 1,0 >
1 row found.
データ・ストア統計の収集レベルをチェックします。
Command> call ttstatsconfig('StatsLevel');
< STATSLEVEL, TYPICAL >
1 row found.
データ・ストア統計の収集をオフにします。
Command> call ttstatsconfig('StatsLevel','None');
< STATSLEVEL, NONE >
1 row found.TimesTen Scaleout
統計のポーリング間隔を45秒に設定します。これにより、ttStatsデーモンは45秒ごとに統計を集計します。
Command> call ttStatsConfig('pollsec', 45);
< POLLSEC, 45 >
1 row found.
ttStatsデーモンがRAWメトリックを消去する時間間隔を60分に設定します。
Command> call ttStatsConfig('retainMinutes', 60);
< RETAINMINUTES, 60 >
1 row found.
統計の保存時間間隔を30日に設定します。
Command> call ttStatsConfig('retentionDays', 30);
< RETENTIONDAYS, 30 >
1 row found.
関連項目