ttStats

ttStatsユーティリティでは、データベース・メトリック(統計、状態およびその他の情報)を監視し、SQL文のメトリックのスナップショットを取得して比較します。

ttStatsConfig組込みプロシージャは、SQL文のメトリックのコレクションを構成します。「ttStatsConfig」を参照してください。

このユーティリティはTimesTen ClassicTimesTen Scaleoutで使用できますが、それぞれ異なる構文とオプションをサポートしています。次の項でそれぞれのttStatsユーティリティについて説明します。

「TimesTen ClassicとTimesTen ScaleoutのttStatsの相違点」は、TimesTen ClassicとTimesTen ScaleoutでのttStatsユーティリティの動作の主な違いを示しています。

TimesTen ClassicとTimesTen ScaleoutのttStatsの相違点

操作 TimesTen Classic TimesTen Scaleout

スナップショットの作成

ttStats -snapshotユーティリティを実行して、スナップショットを作成します。-snapshot-descriptionオプションは省略可能です

ttStatsデーモンが、ttStatsConfig組込みプロシージャのpollSecパラメータに基づいてスナップショットを作成します。

TimesTen ScaleoutttStats -snapshot -description descriptionを実行すると、システムで生成された最新のスナップショットに説明を関連付けることができます。

スナップショットの削除

ttStats -drop -begin_snap snapid1 -end_snap snapid2ユーティリティを実行して、スナップショットを削除します。

ttStatsデーモンが、ttStatsConfig組込みプロシージャのretentionDaysパラメータに基づいて自動的にスナップショットを削除します。

ttStatsユーティリティの-dropオプションは、TimesTen Scaleoutではサポートされません。

スナップショットに関する情報の表示

引数を指定せずにttStats -reportユーティリティを実行します。ttStatsユーティリティによって、すべてのスナップショットのスナップショットID、日付、時刻、取得レベルおよび説明が出力されます。

ttStats -snapshotInfoユーティリティを実行します。ttStatsユーティリティによって、すべてのスナップショットのスナップショットID、日付、時刻および説明が出力されます。

2つのスナップショット間のレポートの生成

ttStats -report -snap1 snapid1 -snap2 snapid2ユーティリティを実行します。このユーティリティは、2つのスナップショットID間のレポートを生成します。

ttStats -report -snap1 snapid1 -snap2 snapid2ユーティリティまたはttStats -report -timestamp1 ts1 -timestamp2 ts2ユーティリティを実行します。このユーティリティは、2つのスナップショットID間またはタイムスタンプ間のレポートを生成します。

TimesTen Scaleoutではテキスト・バージョンのレポートのみを生成できます。