ttSize
ttSize
は指定された表名のすべての表についてのサイズ情報を出力します。サイズ情報には、表に定義された索引によって占有される領域が含まれています。
可変長列に必要なメモリーは、最終的な表の列の平均長として、現在の表の列の平均長を使用して見積もります。現在の表に行がまったく存在しない場合、ttSize
は、平均列長を最大列長の半分であると推定します。
LOB列に必要なメモリーは、最終的な表の列の平均長として、現在の表の列の平均長を使用して見積もります。表に行が挿入されない場合、計算にLOB列は含まれません。
このユーティリティをコールすると表がスキャンされます。オプションのNULL
以外のfrac
値(0
と1
の間)を指定することによって、表のスキャンを回避します。ttSize
ユーティリティはこの値を使用して、可変長列の平均サイズを見積もります。frac
を各可変長列の最大サイズに掛けて、VARBINARY
列またはVARCHAR
列の推定平均サイズを計算します。frac
オプションを指定しないと、表内の既存の行がスキャンされ、既存の行における可変長列の平均長が使用されます。frac
を指定しなかった場合、表に行が存在しないと、frac
の値は0.5
であると想定されます。
必要な権限
このユーティリティを使用するには、指定のデータベース・オブジェクトに対してSELECT操作を実行するために必要な権限があれば十分です。それ以上の権限は必要ありません。
TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用
このユーティリティは、TimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutの両方でサポートされています。
構文
ttSize {-h | -help | -?} ttSize {-V | -version} ttSize -tbl [owner.][tableName] [-rows rows] [- frac fraction] {-connStr connection_string | DSN}
オプション
ttSize
には、次のオプションがあります。
オプション | 説明 |
---|---|
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データベースの場所、ドライバ、および必要に応じてその他の接続属性設定を指定するODBC接続文字列。 |
|
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使用される |
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使用方法のメッセージを出力して終了します。 |
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サイズの見積りに定義が使用される表の名前を指定します。所有者を省略すると、ユーザーのログイン名として試行されます。これが見つからない場合は、 |
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表内の予想される行数を指定します。TimesTenの表を保存するために必要な領域には、実データのための領域に加え、ブックキーピング、動的メモリー割当ておよび索引のオーバーヘッドが含まれています。 メモリーの断片化、問合せの実装中に割り当てられる一時領域、およびコンパイルされたSQL文を保持するための領域が原因で、TimesTenは追加の領域を消費する可能性があります。 このオプションを省略すると、 |
|
|
例
表に必要な領域を推定するには、TimesTenで表を作成し、代表的な行のサンプルをその表に移入し、必要な索引を作成し、それらの定義でttSize
を実行します。たとえば、200,000行まで大きくなったときのデータソースFixedDs
のNAMEID
のサイズを見積もるには、次のコマンドを実行します:
% ttSize -tbl Nameid -rows 200000 FixedDs Rows = 200000 Total in-line row bytes = 7139428 Total = 7139428
ノート
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表に行が挿入されない場合を除いて、LOB列は可変長型の列と同様に扱われます。表に行が挿入されない場合は、平均サイズの計算にLOB列は含まれません。
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PERM_ALLOCATED_SIZE
およびPERM_IN_USE_SIZE
は、現在割り当てられているデータベースのサイズ(単位はKB)および使用中のデータベースのサイズを示します。接続を確立または解放するたびに、またトランザクションがコミットまたはロールバックされるたびに、この情報はシステムによって更新されます。 -
このユーティリティはTimesTen Data Manager DSNのみでサポートされます。TimesTen Client DSNではサポートされません。