Windowsでのインストール環境の作成

TimesTenは、インストールを実行するユーザーが十分な権限を持つディレクトリにインストールできます。TimesTenをインストールするユーザーはTimesTenユーザー・グループのメンバーである必要があり、TimesTenファイルおよびディレクトリはそのグループのメンバーのみがアクセスできる必要があります。TimesTenのインストールには管理者権限が必要です。

TimesTenのインストールに関する情報は、Windowsオペレーティング・システムのレジストリに含まれています。

マップされたネットワーク・ドライブには、TimesTen for Windowsをインストールしないでください。

インストール環境のデフォルトの最上位レベルのディレクトリは、C:\TimesTen\tt221_64です。インスタンス名は単にinstanceです。

この項では、インストール環境を作成して検証する方法について説明します。

インストール環境を作成して確認した後、Windowsクライアントからサーバーに接続してDSNを設定できます。詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイドTimesTen ClientおよびTimesTen Serverの使用方法を参照してください。

Windowsでのインストール環境の作成

インストール手順は、次のとおりです。

  1. 適切なTimesTenクライアントのディストリビューションZIPファイルをダウンロードします。たとえば、timesten.2211290.win64.zipをダウンロードします。
  2. ファイルの内容を抽出します。
  3. Win64ディレクトリから、setup.exe実行可能ファイル(TimesTenインストーラ)を実行します。
  4. 最初の「TimesTen Setup」ダイアログで、「Next」を選択します。
  5. 「Choose Installation Folder」ダイアログで、目的のフォルダを選択または指定します。デフォルトはC:\TimesTen\tt221_64です。次に、「OK」を選択します。
  6. 「Select Program Folder」ダイアログで、目的のフォルダを選択または指定します。デフォルトは、TimesTen 22.1 (64-bit)です。次に、「Next」を選択します。
  7. 「TimesTen Configuration Options」ダイアログの「Register TimesTen environment variables」チェック・ボックスが選択されています。TimesTen環境変数を登録することを選択した場合は、このボックスを選択したままにします。次に、「Next」を選択します。

    ノート:

    • 環境変数の登録による設定は、「System」コントロール パネルに反映され、セッション間で維持されます。インストール後にシステムを再起動して、Windowsがレジストリを再度読み取って環境設定が伝播されたことを確認することお薦めします。

    • インストール時に環境変数を登録しない場合は、各セッション(のDOSウィンドウ)でTimesTenのbinディレクトリからttenv.batを実行できます。これにより、PATHCLASSPATHおよびTIMESTEN_HOMEが設定されます(LIBおよびINCLUDEは設定されません)。

    • 複数リリースのTimesTenをインストールする場合、パスによって予期しない動作が発生することがあるため、環境変数の登録はお薦めしません。複数のインストール環境は、18.1.w.x22.1.y.zのように異なるメジャー・リリースからのものである必要があります。

  8. 「Select which version of Java to add to the CLASSPATH」ダイアログで、JDKオプションの1つを選択するか、「None」を選択します。次に、「Next」を選択します。
  9. 「Installation Information」ダイアログで、設定を確認します。変更する場合は、「Back」を選択します。それ以外の場合は、「Next」を選択します。

    「Setup Status」ダイアログに、新しいインストール環境が構成されていることを示すメッセージが表示されます。

    追加のダイアログおよびウィンドウが表示され、timesten.confが更新され、TimesTenが構成されたことが示されます。

  10. 「InstallShield Wizard Complete」ダイアログで、「Finish」を選択します(必要に応じて、TimesTenリリース・ノートの表示を選択します)。

Windowsでのインストール環境の検証

Windowsでのインストールの検証には、次の内容が含まれます。

Windowsでの適切なインストール環境の検証

TimesTenクライアントが正しくインストールされていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. TimesTen 22.1のショートカット(たとえば、「TimesTen 22.1 (64-bit))」が「Apps & Features」(または同等のもの)の下に表示されていることを確認します。
  2. 「Administrative Tools」から、「ODBC Data Sources (64-bit)」を選択します。これによって、「ODBC Data Source Administrator (64-bit)」メニューが開きます。「ドライバ」タブを選択します。
  3. TimesTen Client 22.1ドライバがインストールされていることを確認します。「OK」をクリックします。

Windowsでのインストール・ディレクトリの確認

インストールが成功した後のディレクトリ構造の例を次に示します。すべてのディレクトリがこの例に含まれているわけではありません。

C:\TimesTen
   tt221_64
      bin [contains TimesTen utilities and executables]
      doc [contains Help files only]
      include [contains TimesTen include files]
      instance
         bin                [link to tt221_64\bin]
         conf
         diag
         info
         install            [link to tt221_64]
      lib
      network
      nls
      PERL
      ttoracle_home
      readme.html 

Windowsでのtimesten.confファイルの確認

インストール・フォルダのinstance\confディレクトリ(たとえば C:\TimesTen\tt221_64\instance\conf)にあるtimesten.confファイルを確認することもできます。hostnameは、インストールを実行したホスト名を示します。

# TimesTen Instance Configuration File
# Commented values are default values
hostname=host1
timesten_release=22.1
instance_name=instance
tns_admin=
admin_user=ttuser
client_only=yes
ssl_fips_140=0
db_fips_140=0