Linux/UNIXでのインスタンスの作成について
TimesTen完全インスタンスまたはTimesTenクライアント・インスタンスを作成できます。
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TimesTen完全インスタンスは、実行中のTimesTenデーモン(
timestend
)、その子プロセスと関連するプロセス、およびその動作に必要な構成ファイルとその他のサポート・ファイルを指します。完全インスタンスは、1つ以上のデータベースを管理できます。 -
TimesTenクライアント・インスタンスは、TimesTenクライアントの使用に必要な一連の構成ファイルおよびその他のサポート・ファイルを指します。クライアント・インスタンスは、データベース自体を持つことができません。
次の項の情報は、TimesTen完全インスタンスに関連しています。TimesTenクライアント・インスタンスの作成の詳細は、TimesTenクライアント・インスタンスの作成およびクライアントのみのインストール環境およびインスタンスを参照してください。
TimesTen Classicにおいては、Linux/UNIXでTimesTen完全インスタンスを作成するときに、システム起動時にTimesTenデーモンをどのように管理するかを選択できます。
Linuxシステムでは、System V initメカニズムとsystemdの両方をシステムの起動でサポートできます。これにより、システムの起動時にTimesTenデーモンを管理するかどうかとその方法に応じた選択肢が表示されます。
- TimesTenデーモンを自動的に管理する場合はsystemdを選択します。インスタンス管理者はTimesTenデーモンを制御しません。
- TimesTenデーモンをシステムの起動時に起動し、システムの停止時に停止する場合は、System V initメカニズムまたはsystemdを選択できます。両方を選択することはできません。systemdを選択すると、TimesTenデーモンもsystemdによって自動的に管理され、インスタンス管理者はTimesTenデーモンを制御できないことに注意してください。System V initメカニズムを選択した場合、インスタンス管理者はシステムの起動時とシステムの停止時を除いて、常にTimesTenデーモンを制御します。
- インスタンス管理者がTimesTenデーモンを制御する場合は、System V initメカニズムまたはsystemdのどちらもTimesTenデーモンの制御に使用しないでください。詳細は、Linux/UNIXでのインスタンスの作成: 基本を参照してください。
TimesTen完全インスタンスの作成方法は、どのような選択をするかによって異なります。
UNIXシステムまたはsystemdをサポートしていないLinuxシステムでは、Linux/UNIXでのインスタンスの作成: 基本を参照してください。
System V initメカニズムとsystemdの両方をサポートするLinuxシステムでは、次のいずれかのオプションを選択できます。
- System V initメカニズム: 詳細は、Linux/UNIXでのインスタンスの作成: 基本を参照してください。
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systemd: 詳細は、systemdを使用したTimesTenサービスの管理を参照してください。
- System V initメカニズムでもsystemdでもない: 詳細は、Linux/UNIXでのインスタンスの作成: 基本を参照してください。