データベースの移行
あるメジャー・リリースのTimesTen Classic (18.1など)から別のメジャー・リリースのTimesTen Classic (22.1など)にデータベースを移行できます。これを実現するには、ttMigrate
ユーティリティを実行します。ttMigrate
は、データベース・オブジェクトをバイナリ・ファイルに保存し、バイナリ・ファイルからターゲット・データベースにオブジェクトをリストアすることによって、データベース・オブジェクトをアップグレードまたはダウングレードします。
バイナリ・ファイルはプラットフォームに依存します。たとえば、Linuxで生成されたバイナリ・ファイルはLinuxにリストアする必要があります。ただし、ttMigrateCS
ユーティリティを使用して、プラットフォーム間でデータベースをコピーできます(たとえば、LinuxとUNIXの間)。
詳細は、Oracle TimesTen In-Memory DatabaseリファレンスのttMigrateを参照してください。
ノート:
この項では、TimesTen Classicでのデータベースの移行について説明します。TimesTen ClassicからTimesTen Scaleoutへのデータベースの移行およびTimesTen Scaleoutでのデータベースの移行の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドのデータの移行、バックアップおよびリストアを参照してください。
ttMigrate
の使用例は次のとおりです。
TimesTen Classicの他のメジャー・リリースへの移動
TimesTen Classicでは、ttMigrate
ユーティリティを使用して古いリリースからデータをエクスポートし、新しいリリースにインポートすることで、メジャー・リリースの間(たとえば、TimesTen 18.1
から22.1
)でデータを移行できます。
データベースをあるメジャー・リリースから別のメジャー・リリースに移行するための前提条件:
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インストールzipファイルを解凍して、新しいリリースをインストールします。詳細は、LinuxまたはUNIXでのTimesTen Classicのインストールを参照してください。
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古いリリースのデータベースで、データベースのバックアップを作成します。詳細は、Oracle TimesTen In-Memory DatabaseリファレンスのttBackupとttRestore、およびデータベースのバックアップおよびリストアを参照してください。
次の手順を実行します:
データベースが新しいリリースで稼働したら、このデータベースのバックアップを作成して、データベースの有効なリストア・ポイントを作成します。データベースのバックアップを作成したら、データベースのttMigrate
コピー(この例では、/tmp/database1.data
)を削除できます。また、古いリリースからインスタンスおよびインストール環境を削除することもできます。
アップグレードを実行した後、TimesTenの新しいリリースを使用する前に、既存のODBCアプリケーションを再コンパイルおよび再リンクしてください。詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイドのODBC APIの非互換性の概要を参照してください。