コマンドラインによる管理

TimesTenのほとんどの管理タスクは、コマンドライン・ユーティリティを使用して実行します。

次の表に、一般的なユーティリティの要約を示します。

名前 説明

ttAdmin

TimesTen Classicでデータベースを管理するための一般的なユーティリティ。データベースをRAMから自動または手動でロードおよびアンロードするポリシー、およびキャッシュ・エージェントとレプリケーション・エージェントを起動および停止するポリシーを指定するために使用します。

ttBackupおよびttRestore

TimesTen Classicでデータベースのバックアップ・コピーを作成し、後でリストアする際に使用します。

ttBulkCp

TimesTen表とASCIIファイルとの間でデータを転送します。

ttGridAdmin

グリッドの作成、データ・インスタンスまたは管理インスタンスの追加または削除、データベースの作成、新しいデータ・インスタンスへのデータの再分散など、TimesTen Scaleoutの管理に関するあらゆる側面を対象とした一般的なユーティリティ。

ttIsql

Oracle SQL*Plusと同様に、コマンドラインからSQLを対話形式で実行するために使用されます。また、データベースの再構成と監視を行うための多数の管理コマンドを提供します。

ttMigrate

TimesTenのメジャー・リリース間でデータベースの内容を移行するために使用します。

ttRepAdmin

TimesTen Classicのレプリケーション・スキームのレプリケーション・スキームを監視するために使用します。

ttSize

データベースの表に割り当てる領域の大きさを見積もります。

ttStats

データベース・メトリック(統計、状態、その他の情報)を監視するために使用します。システム・スナップショットを自動的に取得し、メトリックのスナップショットを取得および比較します。

ttStatus

TimesTenデータベースの現在の状態を説明する情報を表示するために使用します。

ttTraceMon

TimesTenの内部トレース機能を有効または無効にするために使用します。

ttXactAdmin

各接続によって保持されるラッチのみでなく、未処理の各トランザクションの所有権、ステータス、ログおよびロックの情報をリストするために使用します。ttXactAdminユーティリティを使用すると、TimesTen Classicのユーザーは、XAトランザクション・ブランチをコミット、中断、または無視できます。

TimesTenの一般的な管理の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』TimesTenデータベースの管理およびTimesTenデータベース内のデータの処理を参照してください。これらの章には、ODBC Administratorの使用方法が含まれています。

TimesTenレプリケーションの管理の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseレプリケーション・ガイド』TimesTenレプリケーションの概要を参照してください。

TimesTenユーティリティ(汎用とTimesTen Scaleout固有の両方)の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』ユーティリティを参照してください。