データベース・プロセス
TimesTenは、データベースごとに個別のバックグラウンド・プロセスを開始して処理を実行します。
TimesTenデーモン
TimesTenデーモンは、TimesTenのインストール時に起動されます。このメイン・デーモンはバックグラウンドで実行されます。インスタンス管理者は、各システムの再起動後にデーモンを手動で起動および停止する必要があります。そうしない場合、root
ユーザーがデーモン起動スクリプトを実行してデーモンを起動できます。
TimesTenデーモンは次の機能を実行します。
-
共有メモリーのアクセスの管理
-
プロセス・リカバリの調整
-
存在するデータベース、使用中のデータベースおよびいずれのアプリケーション・プロセスがいずれのデータベースに接続されているかに関する管理用統計の保持
-
RAMポリシーの管理
-
レプリケーション・プロセス(リクエストされた場合)、TimesTenサーバーおよびキャッシュ・エージェント(有効な場合)を起動します。
アプリケーション開発者は、デーモンと直接対話しません。デーモンでアプリケーション・コードは実行されないため、通常、アプリケーション開発者がデーモンについて考慮する必要はありません。TimesTenデータベースにアクセスするアプリケーション・プログラムは、TimesTen内部ルーチンを透過的に使用してデーモンと通信します。
『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTenデーモンの処理を参照してください。
サブデーモン
TimesTenメイン・デーモンは、必要に応じてサブデーモンを動的に生成します。
TimesTenでは、サブデーモンを使用して次のことを行います。
-
データベースの管理
-
ファイル・システムへのトランザクション・ログ・バッファのフラッシュ
-
アクティブなデータベースに対するバックグラウンドでの定期的なチェックポイントの実行
-
ファイル・システム上のチェックポイント・ファイルからメモリーへのデータベースのロード
-
様々な表のデータ・エージング・ポリシーの実装
-
デッドロックの検出および処理
-
直接モード・アプリケーションが異常終了した場合のトランザクションのロールバック
-
データベースに対して必要なバックグラウンド処理の実行
-
データベースのリカバリ(データベースをメモリーにロードした後にリカバリする必要がある場合)
『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のサブデーモンの管理を参照してください。