統計
問合せの実行パスを決定する際に、オプティマイザにより、その問合せで参照されるデータについて統計が調査されます。
統計には、表の行数、条件で使用される列の間隔統計における最小値、最大値および一意値数、表内の主キーの有無と一意制約、および既存の索引のサイズと構成を含めることができます。
表レベルと列レベルの統計は、SYS.TBL_STATS
表とSYS.COL_STATS
表に格納されます。これらの表は、アプリケーションでttOptUpdateStats
またはttOptEstimateStats
組込みプロシージャをコールするとき、またはttIsql
statsupdate
またはstatsestimate
コマンドを使用するときに移入されます。
オプティマイザでは、各表の統計を使用して、t1.a=4
のような条件、またはt1.a=4 AND t1.b<10
のような条件の組合せの選択性が計算されます。選択性とは、表に含まれる行数を測定したものです。割合の小さい行を選択する条件は選択性が高く、割合の大きい行を選択する条件は選択性が低いと言えます。