接続マネージャについて

TimesTenオペレータはhttpsサーバーとして機能します。提供されるhttpおよびhttpsサーバーは、次のポートを含む多数のポートで実行されます:
  • メトリック(ポート8080): PrometheusがTimesTenオペレータに関するメトリックをスクレイプするために使用します。/metrics URLエンドポイントをこの用途に使用できます。TimesTenオペレータからPrometheusにメトリックを公開します。

  • プローブ(ポート8081): KubernetesがTimesTenオペレータの準備状況を判断するために使用します。/probe URLエンドポイントをこの用途に使用できます。

この機能では、いくつかの新しいエンドポイントが/metrics サーバーに追加されます。アプリケーションはこれらのエンドポイントを使用して、TimesTenオペレータが管理しているTimesTenデータベースの場所および状態について問い合せることができます。

アプリケーションはこれらのエンドポイントでhttps GETを使用してTimesTen接続文字列を取得できます。この接続文字列により、TimesTenデータベースに効率的にアクセスできます。アプリケーションは、クラスタ内から、またはクラスタ外から使用可能な接続文字列をリクエストできます。

構文は次のとおりです:
/connstr/v1/namespace/ttc_name/access_mode/in_or_out
説明:
  • connstr/v1: APIの一部であるハードコードされた定数文字列です。このパラメータは変更しないでください。

  • namespace: 問合せ対象のTimesTenClassicオブジェクトが存在するネームスペースです。

  • ttc_name: 問合せ対象のTimesTenClassicオブジェクトの名前です。

  • access_mode: TimesTenデータベースにアクセスするときにアプリケーションがどのようなアクセスのタイプを希望しているかを示します。有効な値は次のとおりです。
    • readable: アプリケーションがデータベースに対して読取りを発行することを示します。

    • writable: アプリケーションがデータベースの変更を希望していることを示します。

    • readonly: アプリケーションが読取り専用の書込み不可のデータベース・インスタンスへのアクセスを希望していることを示します。

    readablereadonlyの違いは、writableであるデータベースはreadableですが、readonlyではないことです。

  • in_or_out: 次のいずれかです:
    • internal: アプリケーションが、クラスタ内から実行可能な接続文字列を受信することを示します。

    • external: アプリケーションが、クラスタ外から実行可能な接続文字列を受信することを示します。

レスポンスはJSONオブジェクトです。このオブジェクトにTTC_SERVERnおよびTTC_SERVER_DSN接続属性を含むTimesTenクライアント/サーバー接続文字列が含まれています。これらを使用して目的のデータベースに目的のモードでアクセスできます。これらの接続属性の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』「クライアントおよびサーバーの接続属性」を参照してください。

TimesTenオペレータはこの情報を更新し、TimesTenClassicオブジェクトのstatusフィールドに格納します。アプリケーションがこのデータを問い合せると、TimesTenオペレータはKubernetesからTimesTenClassicオブジェクトをGETし、オブジェクトのstatusから情報を取得します。その後TimesTenオペレータは、問合せ元のアプリケーションに情報を返します。