データベースと要素の状態について

TimesTen Scaleoutにより、データベースまたは要素のステータスの特定のために、データベース全体と要素の一連のステータス値が定義されます。TimesTenオペレータでは、これらのステータス値を使用して、TimesTenScaleoutオブジェクトによって表されるデータベースの状態が評価されます。

TimesTen Scaleoutでは、データベース全体のステータスは、次の3つの文字列でエンコードされます:
  • データベースがどのように作成されたか。

  • データベースがどのようにロードされたか。

  • データベースがどのようにオープンされるか。

この3つの文字列は、TimesTenのttGridAdmin dbStatusユーティリティの出力の一部として返されます。

データベースの状態の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のデータベースとすべての要素のステータスの表示を参照してください。ttGridAdmin dbstatusユーティリティの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』データベースのステータスの監視(dbStatus)を参照してください。

TimesTenオペレータでは、TimesTen Scaleoutのデータベース状態を使用して、TimesTenScaleoutオブジェクトのデータベースの状態が報告されます。

たとえば、このコード・スニペットでは、kubectl getコマンドが使用されており、デプロイ済のTimesTenScaleoutオブジェクトのステータスが返されています。
kubectl get tts samplescaleout
NAME             OVERALL                   MGMT     CREATE    LOAD                 OPEN   AGE
samplescaleout   Normal                    Normal   created   loaded-complete      open   2d
次の点に注目してください。
  • このTimesTenScaleoutオブジェクトの高レベル状態はNormalです(OVERALLフィールドで示されている)。

  • 管理インスタンスの状態はNormalです(MGMTフィールドで示されている)。

  • データベースのcreation状態はcreatedです(CREATEフィールドで示されている)。

  • データベースのloaded状態はloaded-completeです(LOADフィールドで示されている)。

  • データベースのopen状態はopenです(OPENフィールドで示されている)。

TimesTen Scaleoutでは、データベース内の各要素の状態も保持されます。要素の状態の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』の要素ステータスに基づくトラブルシューティングを参照してください。

オペレータでは、これらの要素状態は監視されません。ただし、レプリカ・セット内のすべての要素がwaiting for seed状態である場合は、オペレータによってTimesTenScaleoutオブジェクトの.spec.ttspec.replicaSetRecoveryデータ項目の値が確認されます。
  • 値がRestartになると、高レベル状態がDatabaseRestartRequiredになります。

  • 値がManualである場合は、オペレータによってTimesTenScaleoutオブジェクトがManualInterventionRequired状態に移されます。