TimesTenオペレータのインストールについて

TimesTenオペレータをインストールするためのYAMLマニフェスト・ファイルおよびHelmチャートがあります。TimesTenコンテナ・イメージには、これらのファイルおよびチャートが含まれています。これらのファイルおよびチャートを取得する方法の詳細は、「TimesTen YAMLマニフェスト・ファイルおよびHelmチャートの取得」を参照してください。

ネームスペーススコープのKubernetesクラスタのネームスペースにTimesTenオペレータをインストールするためのYAMLマニフェスト・ファイルおよびHelmチャートは、クラスタスコープのKubernetesクラスタのtimesten-operatorネームスペースにTimesTenオペレータをインストールするためのファイルとは異なります。これらのスコープの詳細は、「TimesTenオペレータについて」を参照してください。

ノート:

TimesTenオペレータは、ネームスペーススコープのクラスタ内の1つ以上のネームスペース、またはクラスタスコープのクラスタ内のtimesten-operatorネームスペースにインストールする必要があります。両方のスコープにインストールすることはできません。
ネームスペーススコープのKubernetesクラスタのネームスペースにTimesTenオペレータをインストールするには、YAMLマニフェスト・ファイルまたはHelmチャートを使用できます:
  • YAMLマニフェスト・ファイルを使用してインストールするには、次のファイルを使用します:

    • service_account.yaml: TimesTenオペレータがネームスペーススコープのクラスタ内のネームスペースで正しく実行するために必要なRoleBinding、RoleおよびServiceAccountオブジェクトを定義します。サービス・アカウントには、ロールを介して付与される一連の権限が定義されている必要があります。ロール・バインディングは、サービス・アカウントにロールを割り当てます。「権限について」を参照してください。

    • service_account_cluster.yaml: TimesTenオペレータの追加の特権および権限を定義します。必須ではありませんが、このファイルをインストールすることをお薦めします。ノード障害が検出されたときにTimesTenオペレータでTimesTenポッドおよびPVCを削除する場合、ここで定義した特権および権限が必要になります。この機能の詳細は、「TimesTen Kubernetesオペレータによるノード障害の処理方法」を参照してください。

    • operator.yaml: ネームスペーススコープのクラスタ内のネームスペースでTimesTenオペレータを実行するために使用するデプロイメントを定義します。このデプロイメントに適用できるカスタマイズがあります。「TimesTenオペレータ・デプロイメントのカスタマイズについて」を参照してください。

  • Helmチャートを使用してインストールするには、ttoperator Helmチャートを使用します。「TimesTen Kubernetesオペレータ環境でのHelmの使用」および「ttoperatorチャート」を参照してください。

クラスタスコープのKubernetesクラスタのtimesten-operatorネームスペースにTimesTenオペレータをインストールするには、YAMLマニフェスト・ファイルまたはHelmチャートを使用できます:
  • YAMLマニフェスト・ファイルを使用してインストールするには、次のファイルを使用します:

    • cluster_config.yaml: timesten-operatorネームスペースおよびクラスタスコープのtimesten-operatorネームスペースでTimesTenオペレータを実行するために必要なServiceAccount、Role、RoleBinding、ClusterRoleおよびClusterRoleBindingオブジェクトを定義します。これらのオブジェクトの詳細は、「権限について」を参照してください。

    • cluster_operator.yaml: クラスタスコープのクラスタ内のtimesten-operatorネームスペースでTimesTenオペレータを実行するために使用するデプロイメントを定義します。このデプロイメントに適用できるカスタマイズがあります。「TimesTenオペレータ・デプロイメントのカスタマイズについて」を参照してください。

  • Helmチャートを使用してインストールするには、ttclusteroperator Helmチャートを使用します。「TimesTen Kubernetesオペレータ環境でのHelmの使用」および「ttclusteroperatorチャート」を参照してください。

この章で説明する例は、ネームスペーススコープのKubernetesクラスタ内のネームスペース、およびクラスタスコープのKubernetesクラスタ内のtimesten-operatorネームスペースに、YAMLマニフェスト・ファイルを使用してTimesTenオペレータをインストールする方法を示しています。Helmチャートを使用してインストールするには、「TimesTen Kubernetesオペレータ環境でのHelmの使用」を参照してください。

ノート:

このマニュアルの例のほとんどは、ネームスペーススコープのKubernetesクラスタ内のネームスペースにTimesTenオペレータをインストールしたと想定しています。TimesTenオペレータがクラスタスコープのKubernetesクラスタのtimesten-operatorネームスペースにインストールされている例では、マニュアル内にその旨の記載があります。