TimesTenClassicオブジェクトおよびTimesTenScaleoutオブジェクトについて

TimesTenオペレータのディストリビューションには、TimesTenClassicおよびTimesTenScaleoutのCRDをKubernetesクラスタにデプロイするために必要なファイルが含まれています。デプロイすると、Kubernetesはポッド、シークレットおよびサービスを理解するのと同様に、TimesTenClassicおよびTimesTenScaleoutオブジェクト・タイプを理解します。

TimesTenClassicタイプまたはTimesTenScaleoutタイプ(あるいはその両方)のオブジェクトを定義できます。これにより、TimesTen構成およびTimesTenデータベースの特定の属性を定義できます。

Kubernetesのオブジェクトには名前とタイプが付けられます。sampleという名前のTimesTenClassicオブジェクトとsample2という名前の別のTimesTenClassicオブジェクトを定義できます。同様に、sampleという名前のTimesTenScaleoutオブジェクトとsample2という名前の別のTimesTenScaleoutオブジェクトを定義できます。これらのKubernetesオブジェクトは必要な数だけ含めることができ、Kubernetesクラスタ内の使用可能なリソースによってのみ制限されます。

異なるタイプのオブジェクトには異なる意味があります。たとえば、TimesTenClassicタイプのオブジェクトは、ConfigMapタイプのオブジェクトとは異なる意味を持ちます。したがって、sample TimesTenClassicオブジェクトとsample ConfigMapを定義できます。TimesTenScaleoutオブジェクトについても同様です。

Kubernetesはネームスペースをサポートしています。ネームスペースは、クラスタを複数の独立したネームスペースに分割します。各ネームスペースには、完全に独立した名前のセットがあります。namespace1にはxというタイプaのオブジェクト、namespace2にはxというタイプaの別のオブジェクトが存在できます。たとえば、namespace1ネームスペースにsampleというTimesTenClassicタイプのオブジェクトを定義し、namespace2ネームスペースにsampleというTimesTenClassicタイプの別のオブジェクトを定義できます。TimesTenScaleoutオブジェクトについても同様です。

ノート:

CRDは、ネームスペース・スコープ指定ではなく、クラスタ・スコープ指定です。

Kubernetesオブジェクト定義は、JSONまたはYAMLで表されます。このマニュアルの例ではYAMLを使用しています。